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063話 ◇◆幽霊少女◆◇


——とある帰り道——


「ね——。 知ってる? ここら辺って幽霊が出るらしいよ」


「またまた、幽霊なんているわけないじゃん」


「でも、ここら辺って出るって有名だよね?」


「有名じゃないでしょ。 私聞いたことないわよ」


「でも、もし見てしまったらどうなるんだろう?」


「勇者様が助けに来てくれるんじゃないかしらね」


「えー。 それならむしろ幽霊に会いたいかも」


「キャハハハハ」


 学校帰りの女の子の集団がそんな話をしていると——。


「あのー。 ここらへんにレベルの高いテイマー がいると聞いたのですけど……何か心当たりはありませんか?」


 白の着物を着て——天冠(てんがん)をし鬼火のようなものが近くに浮かんでいる少女がいた。

 その女の体は透けている。


「きゃああ。 幽霊ーー!」


 女の子達は走って逃げ出したーー。


 ーーー


「へー。 幽霊が出たのか」


「クロ様、絶対信じてないですよね」


「逆にフラワーは信じてるの?」


「私は見た事ないので今のところは……。 もし居たとしてもクロ様が助けてくれますけどね」


 フラワーは照れながら言う。


「幽霊はいますよ!」


 ミーチェはプルプルと震えながら言った。


「いや、俺だって幽霊は信じるよ。 あーこわいこわい」


 俺は新聞を読みながら言った。


「ちょっと幽霊の話とかやめてよ」


「魔王様は子供の頃に幽霊が怖くてお漏らしをした事があると、聞いていましたがーー本当のようですね」


「ば、ばか。 そんなわけないじゃない!」


 魔王リーシャは側近のナルにビンタをした。


「あ、あの——」


「どうしたんだ? 今誰か呼んだだろ?」


「え?」


 フラワー達は皆”何の事?”とでも言いたげな顔で俺を見る。


「あの——私の声聞こえていますか?」


「ほら今誰か呼んだじゃないか」


 俺はそう言い真横を見ると——。


「あ、すみません。 あなたが噂のテイマー 様でしょうか」


 体が透けている少女は、ぴょこんと俺の横に立ち質問をしている。


「お、おい。 皆この()見えてるのか……?」


「え、ええ。 私達は何かの幻覚を見せられてるのではないでしょうか?」


「べ、べべ別に怖がってないんですけどね!」


「透けてる女なんて怖いですよね……。 いきなり出てきてすみません」


「いや、ちょっと驚いただけだ。 その……こっちこそごめんな。 そういえばテイマー を探してたのかい?」


「はい、少しお時間いただいてもよろしいでしょうか……」








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