表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/140

061話 ◇◆炎龍◆◇


「近々、災厄が訪れるからな、それを阻止するためのメンバーを募集したのは分かっているだろう? その時が来たらお前達に手紙を送る。 その時は宜しく頼むぞ」


「これって武器だけもらって災厄の時は、来ない人とか出るのではないのかい?」


「あぁ、それは困るからな。 契約書にサインをしてもらった後で武器を渡すことになっている」


 カラスは淡々と話す。


「なるほど……」


 契約書にサインをすると言うことは滅多なことでは破棄できない。

 破棄できたとしても信用を失う事になるだろう。


 ——武器受取所——


「お疲れ様です!」


 この試験の受け取りカウンターの女性店員が笑顔で出迎えてくれた。


「こちらが今回の報酬(ぶき)になります」


「あぁ、ありがとう」


 俺は武器を受け取った。


「今回の合格者3人だったみたいですね」


「あぁ、本当はもっと試験があるのかと思ったんだけどね」


「普段なら最低あと1回はあるんですよね。 今回は参加者の実力差があまりにも——ありすぎると試験官も判断したんでしょうね」


「そうだったのか。 だから早く終わったのか……。 ところで合格者ってまだ残っているの?」


 2人の話をもう少し聞いてみたいと思ったのである。


「小さい方は先に帰られましたね。 もう1人の方でしたらこれから武器をお渡ししようと思っているので」


「なるほど」


「おお、クッちゃんまだ居たの」


 フレイムの声がした。


「そうだ、もうちょっとフレイムと話をしたいと思ってさ」


「おお、いいね。 武器受け取ってくるから少し待ってて」


 フレイムは慌てて武器を受け取る。


「ご飯でも食べながら話すか」


「クッちゃんの奢りなら」


「この……。 仕方ないな」


「ごめん、うそうそ」


 フレイムは笑いながら言った。


——とあるレストラン——


「クッちゃんって龍とかいるって信じる?」


 フレイムは唐揚げを頬張りながら尋ねる。


「2体くらいみてるしな。 1体は一緒に行動してるし」


「まじで? 誰と!?」


「一緒に行動してるのはアリサだよ。 見たことあるのはオルカだね」


「まじかよ。 あの雷龍と一緒に行動してんのか。 クッちゃんまじで面白いな。 あいつ人間あんまり好きそうなイメージなかったから意外だわ」


「そういえば、最初はかなり威嚇してたな……」


「なるほどなーー。 クッちゃんが、ますます好きになったぞ俺」


「逆に訊くけど、フレイムはなんでそんな質問するの?」


「いや、同胞の情報は訊きたくなるものでしょ」


「え?同胞ってーーフレイムお前……」


「あ、言ってなかったんだっけ? 俺、アリサやオルカと同じ龍だよ。 炎龍のフレイムとか聞いた事ない?」



下にある☆☆☆☆☆で是非是非応援してください! 

励みになるのでよかったらぜひお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ