表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/140

056話 ◇◆参加者◆◇


 〜〜日、当日

 おじいさんから貰った地図を頼りに大魔祭を目指すクロ。

 本当はアリサ達も一緒に連れて行きたかった。

 だが、個人での参加という事もあり、仲間内でもし争うことがあるかもしれない。

 それは普通に嫌だ! と俺は思いーー1人で来たのだ。


「ほー。意外と人がいるんだな」


 俺は辺りを見渡した。

 それなりに強そうな人達が揃っていた。

 カシャンと銃の弾を装填している者。

 目を瞑り瞑想をしている者。

 ストレッチをしている者。

 周りを観察している者。


「ねーお兄さんも参加者なの?」


 俺に少年が話しかけた。


「そうだけど、もしかして君もなのかい?」


 さすがにこんな小さな子供は参加しないだろうと一瞬俺は思った。

 いや、うちの魔王もチンチクリンだったな。

 見た目に騙されてはいけないか——。


「そうだよ、僕リピーターだしね」


「リピーター?」


「数年に1回開催されるんだけど毎回死者が出るからね。 頻繁には開催出来ないみたいなんだ」


「てことは、君はその前回の生き残り?」


「そうだよ」


「それと、どんな見た目の相手にも油断しちゃダメだよ……。 例えば僕とかみたいな小さい子とかね」


「普通の小さい子ならそんな事言わないだろ……」


 やっぱり何かしてるのか——もしくは元々小さい種族のどちらかなのだろう。


「僕はね変身のスキルを使っているのさ」


 俺が疑っている様子に気づいたのか、呆れたように言う少年。


「変身……? 変化と一緒なのか?」


 俺は疑問に思った。


「普通なら驚くところだけど……。 さては君も似たようなスキルがあるんだね?」


「ーーしまった」


「君、分かり易すぎだよ。 次から気をつけな」


 ぐうの音も出ない。


「でもなんで、変身してるんだ?」


「もし身内とかいて対策されたら嫌だしね。 それに小さい子って相手が油断するからーー楽なんだよ」


 少年はニヤニヤしながら答えた。


「どうして俺にはこの事を言った?」


「君は前回の参加者には居なかったからね。 教えてあげてもいいかなと思っただけさ。 ただの気まぐれだよ。 お、きたきた」


「これで全員かな」


 サングラスをかけた男が現れた。


「今回の参加者はーーまずまずだな」

 

下にある☆☆☆☆☆是非是非応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ