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004話 ◇◆龍と剣◆◇


「俺に任せろおおおお」


 ディヴァインは盾を使い、相手の攻撃を凌いでいた。


「なんだか、あのスノウ・ウルフいつもより元気じゃない?」


「確かに、ご飯食べたばかりで元気なのかしら」


「以前までの敵は初めは元気でも、この長時間ずっと元気ではなかった気がするが。 まぁ気のせいだろう」


 アーサーは少し考えていたが剣を取り応戦する。


 ——その頃クロ達は——


◻︎


「ぐるるるるるるる」


「フラワーあの龍何か探していないか?」


「探していると言うより何か苦しんでるようにも見えます」


「確かに、ちょっと近づいてみるか」


「クロ様危険です!!!」


「大丈夫。 何かあれば少し援護してくれ」


 そう言い俺はフラワーに弓と矢を渡す。


「じゃあ行ってくる」


「クロ様どうかご無事で」


 おそるおそる俺は雷龍に近づいた。


 雷龍の目の前に来た俺は


「何をしているんだい雷龍さん」


 と尋ねてみた。


「うるさい! 殺すぞ。 下等種族の分際で」


「あれ?? こいつの言葉がわかるぞ」


『テイマーのレベルが上限まで上がっていますので、如何なる生き物とも会話が可能です』


「なるほどね、今更なんだけどこの解説って僕にしか聞こえていないのかい?」


『さようでございます』


「ありがとう」


 ゲームやアニメでいうナレーションみたいなものか。

 と俺は一人で納得したがすぐに疑問に変わった。


「ん……。ゲーム、アニメって何だっけ——? まぁいいか……」


「殺すなんてこわいな。 何か苦しそうだけどどうしたんだい?」


「なんで人間風情が私と会話ができているんだ?」


「僕はテイマーだからね。 手懐けるためにもコミュニケーションは必要なんだと思うよ」


「そうか。 襲ってきた残党と思ってね。 威嚇してすまなかった。 頼みがあるのだが、この剣を抜いてはくれないか」


 背中を見ると何やら大きな剣が突き刺さっていた。


「これどうしたんだ??」


「先程、不意打ちを食らってね。 逃げてきたんだがその者たちを人は勇者と呼ぶらしい——」


「勇者ってあの伝説の勇者か」


 俺はそう言うと剣を掴んだ。


「普通に考えて無理だよな。 だって運び屋上がりのテイマーだよ? 勇者の剣なんて抜けるわけ………」


スポーン


いとも簡単に抜けてしまったのである。


「え……? これほんとに伝説の勇者の剣??」


「すまない助かった。 少し隠れる場所を探すよ。 まだ傷が深いしね」


「ちょっとまって」


 俺は呼び止めると——収納袋を開けた。


「ここに隠れて休息すればいいと思うよ。 見つからないと思う」


「しかしそんな袋に我が入るのか??」


「騙されたと思って入ってみてよ」


 収納スキルに運べないものはないのである。

 たとえ熱いものでも規格外のサイズのものでも——入る袋だ。


「おおおお なんだか広いな!!」

 気がつくと龍はすっぽりと袋に入っていた。


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