023話 ◇◆恋はハリケーン◆◇
フラワーとミーチェは買い物に出掛けている。
「クロさん」
「どうしたんだい? アリサ」
「この前、変化のスキル使っていましたけど。 あれハオと同じスキルですよね?」
「あぁ、そうだよ。 アリサにはまだ言ってなかったね。 テイムした生き物だったり同じパーティーと接触し発動すると、その生き物のスキルをーー使う事が出来るんだ」
「へぇ……? 私にこの前、撫で撫でしてくれたのも……?」
「あっ」
俺は、ついしまったという表情をした。
「むぅ。 あの時本当に嬉しかったんですよ……」
アリサが怒るかと思ったがーー意外な反応だ。
「そういえばまた今度撫で撫でするって言ってただろ」
そう言い俺はアリサを撫で撫でした。
「スキルの事は黙っててごめんな」
「むぅ。 もういいですよ。 また撫で撫でお願いしますね」
◻︎
「ただいまです!」
「クロ様! アリサさん! 帰ってきましたよー!」
フラワーとミーチェが両手にーー沢山の袋を持って帰ってきた。
「あーー! クロ様とアリサさん私達がいない間に何やってるんですか!?」
フラワーは頬っぺたを膨らませて近づいてくる。
「え? 撫で撫でしてるだけだけど?」
俺はなぜ怒ってるのかわからない顔で答えた——。
「くっくっくっ。 フラワーちゃん。 この撫で撫では、私のものだぞ」
「私だって負けませんからね!」
「仲良いなこの2人」
クロは微笑ましく2人を見ていた。
「2人ともクロさんの事が………」
ミーチェは、ぽそっと泣きそうになりながら言う。
◻︎
その頃 アーサー 一行
「カレンが居なくなってだいぶ経つわね」
「マヤ気にすんなよ。 置き手紙もあったし。 どこかで元気にやってると思うぜぇ。 ハハハッ」
ディヴァインがお酒を飲みながら言う。
「私は次のパーティー決まったからここで抜けるわね」
「おいおい、シズク? まじかよ——」
--パリーン
ディヴァインは酒の瓶を手から離した。
「ディヴァイン、あんたはずっと酒飲んでるし。 マヤはすぐに魔法自慢——しかも低レベルの魔法。 それにアーサー、あんたもいい加減にしたら? ずっとぶつぶつ1人で喋ってるし」
シズクは3人を睨みながら言う。
「この前のザコモンスター討伐。 私14体倒したけどあなた達、何体倒したの? 言ってみなさいよ——」
「4体です……」
マヤが小さい声で言う。
「俺は攻撃専門じゃねぇからなぁ。 3体だけどいい方だろう」
「7体だ」
アーサーが唇を噛みしめながら言う。
「さすがにここまで弱いとは思わなかったわ。 スノウ・ウルフを倒したって聞いてたけど。 それすら本当か怪しいレベルね」
そう言うとシズクは扉を開けてその場を離れた——。
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