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022話 ◇◆空が光る しかし何も起こらない◆◇


「ちょっとミーチェさんのスキルを確認するよ」


「はい、お願いします」


修道士 Lv30

 名前 ミーチェ・クレア

 年齢 19歳

 性別 女

 種族 ヒューマン


 スキル 

 お祈りをする【Lv10】


「え? 1個だけ?」


「1個って普通じゃないですか? 自分で言うのもなんですがーー戦闘の役に立たないスキルですけど」


 ミーチェはキョトンとしながら言う。


「なんかごめん」


 複数スキル持ちだったが、戦闘に役に立たなかった頃の自分を思い出し俺は——少し落ち込んだ。


「どうしたんですか?」


「いやなんでもないよ……。 それよりこの小さな宝石ーー沢山あるから、手に持ってくれないか?」


  俺は袋の中の宝石を指差した。


「こうですか?」


 --シュン

 ミーチェが手に持っていた宝石はすぐに消えた。


「これ経験値なんだ」


「経験値?」


「まぁ見てればわかるよ」


『修道士のレベルが上限になっています。 お祈りをするスキルが強化できます』


「はいお願いします!」


「ちなみにお祈りをするとどうなるんだ?」


『運が良ければ空が光ります。 ほとんどの確率で何も起こりません』


「光った後は?」


『特に何も起こりません』


「えっ!?」


 俺は予想外の返答に固まった。


『お祈りをするスキルが強化されました。 修道士で扱えるスキルではない為、(ジョブ)が修道士から賢者に進化します』


『それに伴いステータスが更新されますが、賢者でもお祈りをするスキルを扱う事が出来ます』


「お祈りをするスキルはともかく……。 賢者は少し気になるな」


『ちなみにこの声は対象の方と、クロさんに聞こえています』


「クロさんも聞こえてるんだ」


 ミーチェは少しびっくりしていたが、真剣に話を聞いているーー。


『賢者は修道士同様、スキルはお祈りをするしか使えません。 しかしその代わりあらゆる武器を使いこなす事が可能です』


「なるほどね、ちょっと特殊な感じだな」


「賢い人故に、あらゆる道具を使いこなせるというわけか」


 1人で俺は納得した。


『賢者は新スキルが無いので経験値が少量で上限になります。このまま上限にしますか』


「お願いします!」


賢者 Lv100

 名前 ミーチェ・クレア

 年齢 19歳

 性別 女

 種族 ヒューマン


 スキル 

 お祈りをする【Lv10】


「正直これだけだと、どれだけ強くなったかわかりづらいな」


「私、本当に強くなったんでしょうか……」


 ミーチェは少し泣きそうになりながら言う。


「経験値有難うございました! 無駄にしちゃったらごめんなさい」


「いや、いいよ それにレベルカンストしてるんだから強くなってるって!」


◻︎


 --ガサゴソ

 俺は袋の中に手を突っ込んだ。


「どうしたんですか?クロさん」


「ミーチェさん、この2つの武器を君にあげるよ」


 《七色の笛》と《名刀数珠丸》を俺はミーチェに渡した。


「これ俺が持ってても使う事が出来ないんだ。 本当は特別な(ジョブ)の人しか使えないらしいーー」


「いいんですか? ありがとうございます」


 ミーチェは瞳をうるうるさせる。


「ミーチェさんって結構泣き虫だね」


 俺は少し意地悪を言ったが


「そんなことないです! クスッ」


 ミーチェは涙を拭いて、表情は雲のように軽く微笑んでいた。








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