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014話 ◇◆意味のない増員◆◇


「またお願いできるか?——アリサ」


「当たり前でしょ。 それにクロさんの頼みだもの」


 もじもじしながら言うアリサ。


「すまないな、さっきの戦闘の後で疲れてるだろ」


「そこの転がってる炭どうするんです?」


 アリサは大柄の男を指を差す。


「とりあえず縛っているし。ここに入れるか」


「ビートこの中で見張っててくれ。 変なことをしていたら落ちてる経験値食べて、ボコボコにしていいからな」


「わかりました!」


 縛りつけられた大柄の男と、ビートは収納袋へと入っていった。


「クロ様これで私も戦えるでしょうか?」


「フラワーもその短剣を試して見たいのはわかるけど、使い時今回ないと思うんだよね」

「一応心構えだけしておきますね!」


 ふんすー!と気合が入っているフラワー。

 この時、まだ俺達は裏に潜んでいる強大な敵を知らなかったのであった。


◻︎


—— 一方その頃アーサーパーティー ——



「最近全然勝てねぇ。全部こいつのせいだろ」


 ディヴァインが舌打ちをしながら言う。


「まぁシズクの魔法かなり強いと思うけどね」


 カレンがフォローを入れる。


「まぁ押しに負けて、このパーティーに入った私も悪いけど。 あなた達、連携下手すぎ」


「まぁまぁ皆おちついて」


 カレンが喧嘩の仲介に入ろうとするが——。


「大体、術師2人も要らないわよ。 シズクと私。 役割が被ってるわよ」


「はぁ・・うるさいなぁ いちいち騒がないでくださいよ」


 アーサーが4人を睨んでいる。


「これ、あれじゃねぇか? あいつがいたときの方が連携出来てたんじゃねぇか??」


 ディヴァインが皆が思っていても、口にしなかったことを言い出す。


「それはない!! ディヴァインてめぇ喧嘩売ってんのか?」


 アーサーが今まで見たことがない口調でディヴァインの胸ぐらを掴む。


「冗談だろ。 ったく」


 ディヴァインはアーサーの腕を振り払う。


「チッ。 クロのやつ——今頃死んでんじゃねぇか??」


「クロって?下の名前は?」


 ディヴァインに質問をするシズク。


「うーん、なんだったかなぁ。 確かエンジュとかだった気がするが」


「クロ・エンジュ? この前酒場で、物凄くレベルが高そうなテイマー に同じ名前の人がいたけど」


「あぁ、そりゃ別人だ。 あいつはテイマー じゃなくて運び屋だったから」


「まぁレベルは隠してたから、よくは見てないからいいんだけどね。 どうせ人違いだろうし」


「へぇー。クロ、今テイマー でしかもレベルもかなり高いんだ。 やっぱりあの時助けてくれたのはクロなのかな——ふふっ」


 カレンはみんなにバレないように小さく笑った。

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