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139話 ◇◆よそものと宿◆◇


「よそものが今この街から徐々に消えていってるんだぁ」


 おじさんは汗を拭きながらいう。


「それって帰ってるとかじゃないの?」


「いなくなってるよそもの達は宿に荷物置いていってるらしい。 それに、宿もいなくなる日から2〜3日…多いとこで1週間予約していたみたいなんだ」


「確かに…荷物置きっぱなしで宿も借りっぱなしでいなくなるのは変だな」


 この情報調べた方がいいかもしれない。

 俺は心の中でそう呟きながらーー


「気をつけるよ。 ありがとう」


 と、おじさんの忠告に感謝をした。

 それから俺達はーー実際に宿に話を聞きに行った。

 おじさんの話は、本当でこの街の宿は全部で5つあったのだけれどーーどの宿も荷物を置いていく客が増えているらしい。

 それに、荷物を置いていった客が荷物を取りに来ることはーーどこの宿も0人だったようだ。


「何で皆さん居なくなっているのでしょう…」


 フラワーは少し震えながら言った。


「どうして震えてるの? フラワー」


「この街がもし…呪われていて私達も消えてしまったりなんて…」


「いや、呪いでは無いから安心して」


 俺はフラワーの震える手を握った。


「なるほど…そういうやり方もあるんですね…。 クロさんの優しさを生かした作戦…」


 何だかアリサが凄いこっちをみている気がするけど気のせいだろう。


「そういえば何で呪いでは無いって判断したのですか?」


 ミーチェは尋ねた。


「呪いって直接相手を呪うのか、場所全体を呪うのかどちらかなのだけれどーー今回は街の外から来たよそものが対象でしょ? もし呪いだったとしたら1人だけもしくは街の人全員ーーもし器用な呪いが使える人だったとしても、宿にいる店員も巻き込まれるはずなんだ」


 俺はポケットから紙を取り出し話を続ける。


「それに俺達が借りた宿の部屋にこんな物が入っていたんだ」


「それって手紙ですか?」


 アリサは紙をまじまじと見つめる。


「用事があるから来てくれって書いてあるんだけど。 人がいなくなっている理由はこれだと思ってる」


「どこからの手紙なのですか? 人を連れ去っているとしたら…山賊?」


 マリアは俺の持っている手紙の送り主を見た。


「え?」

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