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138話 ◇◆衣替え◆◇


「お待たせしました! クロ様。 あれ? アリサさんとマリアさんの方が先なのですね」


 アリサの次にひょっこり顔を出したフラワー。


「あぁ、俺とマリアさんはここで待っていたからね。 アリサの次にフラワーだね」


 白いまるで妖精が着ていそうな薄い生地のミニスカートのドレスを着ていた。


「おぉ…。 これは…フラワー綺麗だね」


 俺は綺麗なフラワーの姿に言葉を無くした。

 フラワーはそれを聞き赤くなる。

 その様子を聞き少し口元がヒクっと動いたがニコニコしているマリア。


「すみません。 私が一番最後で…」


 おずおずとミーチェが喫茶店のドアに隠れている。


「どうしたの? ミーチェ?」


「クロさん…。 新しい服が似合ってるか恥ずかしくて…」


 そう言い顔を真っ赤にしながら出てきたミーチェはーーこれまた薄い生地の服に身を包む。

 驚いたのは薄い半袖だがシスターの修道服のような姿だ。


「よくそんな服あったね…」


「クロ様。 ミーチェさんが服選び物凄く上手ですよ」


「お店の人と凄い専門的な話してたんですよ」


 フラワーとアリサがミーチェを見ながら言う。


「へぇ…。 ミーチェって服とか詳しいのか」


 ミーチェの新しいところがまた知れたなと思った。


「それにしても…ミーチェさんも普通に綺麗だな…」


 俺は3人の新しい姿に見惚れた。

 マリアがその様子を見てさすがにぷぅーっと頬を膨らませる。


「どうしたんですか? マリアさん」


 フラワーがちょっと心配した様子で尋ねる。


「なんでもないです!」


 マリアはぷぅと膨らませたまま俺の方をチラッと見る。


「ずっとーーずっと待ってたのに…。 ほんと女垂らし…」


 ぽそっとマリアはつぶやいた。


 ーーー


「ナツ街来ましたけど、どこでタリスカーの人達は募集してるんでしょうか?」


 フラワーはキョロキョロ辺りを見渡しながら呟いた。


「地元の方にそれとなく質問して聞いてみたけど知ってる人もいなさそうでしたね」


 アリサが首を振りながら言う。


「君達…よそものかいぃ?」


 痩せ細ったおじさんが俺の肩をチョンチョンと触りながら尋ねた。


「そうだよ。 このナツ街について詳しくないんだけど…。 おじさんーー人が集まりそうな所ってここにあるかい?」


「そうだなぁ…人が集まりそうな祭りとか今の時期ないからなぁ…。 あぁ、集まりそうな場所とは関係ない話だが、よそものって言ってたよね。 今この街変な噂流れてるから気をつけなよ」


「変な噂?」


 俺はこの街の噂を聞いたことがなかったので気になった。

数ある小説の中でこの作品を読んでいただいたこと本当にありがとうございます。


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