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135話 ◇◆暑い街◆◇


 島長はリーシャの病室を見て言う。


「ベッドの上は疲れるのよたまには夜風を浴びたくなるのよ。 それにたまには歩かないとなまってしまうわ」


「まぁリーシャ殿がそう言うなら…。 話自体は言う機会を失っただけでその内ーー島の皆さんにも言うので、別に聞いてて大丈夫ですよ」


「人だと思って体を張ったのに何だか損をした気分だわ」


 リーシャは呆れた様に言う。


「何を言っているのやら。 私が地上人じゃない事を本当は気づいていたのではないですか?」


「擬人化している事には気づいてたわよ…」


 リーシャはむぅっと頬を膨らませた。


「だって、リーシャ殿ーー初めて私を見た時あなた二度見してましたもんね」


 島長のウィンドはふふっと笑いながら言った。


 ーーー


「トウカイ島のーー次の場所って街なんですよね?」


 ミーチェが汗を拭きながら質問をする。


「そうだよ。 次行くところは、ナツ街。 気温が高くて暑い街で有名なんだけど…。 道中で既に暑いな」


 俺も額から溢れる汗を拭いながら喋る。

 


「水筒の中身が底をつきました…。 皆さんは大丈夫ですか?」


 フラワーは水筒を逆さにしながら言う。

 実際俺の水筒も空だった。

 その事もありーー俺は川がないか探していたのだが、皆ーー限界が近そうだ。


「うぅ…空を飛べばすぐに着くのに…」


 アリサはふらふらしながら言う。

 今回も空で飛んで行かないのには、理由があった。

 前回のトウカイ島で俺達が動いていることはバレている可能性はあるが、確定とは言えないのでーー仮に気付いてないとして空を飛んで目立つことで、シロ兄ちゃんに見つかるのが嫌というのもあるがーー今回向かうナツ島付近の空は害鳥が沢山いるのである。

 その害鳥は数も多く、相手をするのも面倒なのでトウカイ島からあまり距離のないナツ島まで歩いて向かっているのだ。

 しかし…距離はあまりないとはいえ…この暑さは想定外だった。


 マリアが指を指した。


「あれは川じゃないですか!?」


 確かに川があった。

 水は透明で澄んでいる。

 他の動物達も顔を近づけて飲んでいるようだ。

 それだけではなくーーご丁寧に看板があり、ここの水が飲める事が書かれていた。


「皆の分の水を汲んでくるよ」


 皆手伝いますよと言わんばかりの素振りを見せたがーー少しでも休憩してもらおうと俺は1人で汲んでくる事にした。

 収納袋に全員の水筒を入れ俺は川の上流付近に向かった。



数ある小説の中でこの作品を読んでいただいたこと本当にありがとうございます。


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