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131話 ◇◆地上人と魔族の関わり◆◇


「そういえば…あなた達は前々からーー私が襲われるのが分かっていたのですか?」


 島長のウィンド尋ねた。


「分かっていたわけではないけどーー最近兵士が人集めしてる噂を聞いてさ」


 俺はウィンドにマリアを捕らえようとしている事を伏せて説明した。


「ふむ…。 確かにあの出来事の後ーー奴らは呼びかけていた。 あなた達の言っている事はその通りなのでしょう…」


 ウィンドは少し悲しそうに話す。


「せっかく魔族と地上人の関係をここまで良くしたのに…。 また昔のような悲劇を繰り返そうと言うのか…」


「ウィンドさんは、顧客とか住民としてではなく純粋に魔族の事も地上人と同じ位ーー大切なのですか?」


「当たり前じゃないか。 トウカイ島の皆や、ここに訪れる観光客ーー関わりが出来た皆が私は大好きだし、これからもこの関わりを増やしていきたいと思っているよ」


「そうですか」


 吸血鬼のカーミラが少し微笑みながら言う。

 確かに、魔王リーシャ達にとって嬉しい話だろう。

 種族という小さなカテゴリーでコミュニティーを作ろうとしている地上人達ばかりでないと…。

 俺達以外にも徐々に信頼できる地上人が増えるといいね…と俺はーー心の中で思った。


 ーーー


「ケル兄さんの情報どこにもないな…」


 獣人族のロスはケルの居場所を突き止めるために街を転々としていた。

 いつ命を狙われるかわからない恐怖と全然見つからない情報がロスの不安を募らせる。


「命を狙われるのが怖くてずっと隠れていたけど、逃げてばかりじゃダメなんだ」


 何度も挫けそうになるが自分に言い聞かせて、一歩一歩進むロス。


「喉が渇いて意識も朦朧としてきた…」


 ロスは次第に視界が狭くなっている事に気がついた。


「あれ、あなたは…ケルさん。 じゃなくて弟さん!?」


 何者かの声が聞こえたがロスはーーそのまま倒れ込んだ。


 ーーー


「気がつきました……か?」


 ロスが目を覚ますとーー目の前に、エルフの長のマインがいた。

数ある小説の中でこの作品を読んでいただいたこと本当にありがとうございます。


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