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127話 ◇◆屋根上の刺客◆◇


 俺達の目の前に真っ赤な液体が飛び散る。

 リーシャがトウカイ島長の前で膝から崩れ落ちるーー。

 側近のナルが倒れる直前のリーシャを、抱き抱えハンカチで傷口を抑える。

 俺は自分の服のポケットからポーションを取り出して近寄るがーー


「私は…いいから、早く犯人探して追いかけて!」


 リーシャが俺のポーションを受け取るとナルに手渡す。

 俺は頷き、矢が飛んできた方に走る。


「ナル達の部隊はリーシャを頼んだぞ…!」


「私達もついていきます!」


 フラワー達も俺に続きーー矢が飛んできた方角に向かう…


「この島の式典の日に危険な人物は要らない。 私も向かうぞ」


 島長のウィンドがそう言い、後に続く。


「ウィンドってまさか…」


 リーシャの傷口にポーションをかけながらアリサは呟いた。


 ーーー


 俺は一足先に魔法陣の外に出た。

 正確には会場の出入り口。

 ここから会場までかなりの距離があるのに、ここよりさらに遠くから矢を放つのはかなりの手練れだろう。

 ここならーースキルと魔法が自由に使えるけど…。

 もしかしたら誘い込むための罠かもしれない。


「クロ様、あれ!」


 ビートは遠くの住居の屋根の上に人影がある事を指をさして伝える。

 正直、俺には見えないけど…。

 俺はビートを信じて指さした方へ駆けた。


「気づかれたみたいだな…。 まぁ…こっちも島長は仕留められなかったし。 痛み分けって事で…」


 そう言い残し屋根の上にいた何者かは異空間の扉を作り中に入っていく。

 俺は、消える直前でたどり着きその扉に手を伸ばしたがーー。

 目の前で消え、何者かはその場から忽然と消えた。


「逃げられましたね。 クロ様」


 フラワーは下を向いている。


「さっきの何者かの手がかりこの屋根の上にあるかもしれないですね」


 ビートがクンクン匂いを嗅ぎながらいった。

 確かに、何か手がかりは見つかるかもしれないがーー。


「戻ろう。 リーシャが心配だ」


 魔法陣の効果時間もそろそろ切れる頃だ。

 向こうのメンバーはリーシャの手当てで手一杯だろう。

 もしまだ、さっきの何者かの仲間がいたら危ないかもしれない。


 俺達は、その場を後にしトウカイ式典会場に戻った。


数ある小説の中でこの作品を読んでいただいたこと本当にありがとうございます。


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