表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/140

012話 ◇◆苦戦?◆◇


「もうすぐ着きます!」


「ビートはやいぞ!——さすがだな」


「雪道はホームみたいなものなので」


 少しビートが自慢げに駆ける。


「なんだ、あいつは?」


--キン

--ゴンッ

--ザッ

--ドーン


 知らないターバンの男とアリサが戦っていた。

 さすがに雷龍という事もあり、負けてはいないがターバン男も手練れのようだ。


「お嬢ちゃん強いね。 けどあんた人間の強さじゃないね? 擬人化を解くと醜い姿なんだろうね」


「ふんっ」


 アリサは挑発に乗る事なく冷静に攻撃を捌いている。


「アリサー!」


「クロさん!? もう帰ってきたの?」


「ああ、ビートが全速力で帰ってくれたおかげだ——」


「当然のことです」


「あ、クロさんあいつは」


「大丈夫、知ってるよ」


「え?」


「新しいスキルを使って見てたから」


◻︎


「ビート少し寄り道いいか」


「距離によりますね。 スタミナが持つかどうか……」


「すぐそこだよ。 ほらあそこの暗い市場」


「なら全然余裕です」


——奴隷貿易省——


「いらっしゃーい。 あれ? またあなた様でしたか」


「この前はどうもありがとう、また近々買いに来るかもしれないから——挨拶をしようと思ってね」


 俺は手を差し出した。


「ぜひとも、ウチで買って行ってください」


 奴隷商ヒカキも笑顔で握手をする。


「 複製 発動 」


『新しく管理の力眼のスキルを手に入れました。 管理の力眼は仲間の見ている視覚や聴覚を自分も見る事ができます』


『新しく荊棘の拘束のスキルを手に入れました。 荊棘で対象の動きを封じる事ができます。 また相手は拘束中スキルや魔法などを扱う事ができません』


「なるほどな。 このスキルを使って互いの奴隷を監視しあってたんだろうな。 それに拘束のスキルか」


◻︎


 奴隷商からスキルをコピーしたなんて説明しずらいな。

 言わなくていいか——。


「まぁその新しいスキルでアリサの様子を見てた」


「え? 私のことをストーカするほど好……」


「ただの見張りだ」


「むぅ〜」


「さっきまでの様子を見ていたならわかると思いますが、彼なかなか強いですよ」


「え?」


「え?——って何、間抜けな返事してるんですか?」


「さっきまで戦ってた男だろ?俺の手元で動けなくなってるよ?」


 アリサが俺の手を見ると、荊棘でぐるぐる巻に拘束されたハオの姿があった。


「いつの間に……。 スキルも魔法も使えねぇ。 何だこの荊棘。 まぁ俺が捕まってもゼラの兄貴が……クク」


 うるさいなこいつ。


「 複合スキル 魅了テイム 発動 」


「クロさんいつの間に………。 さっきまで苦戦してた私が何かみじめに思えてきた——」


「いや、変にこいつが行動する前に抑えてくれて助かったよ。 アリサありがとう」


「そ、その。 また撫で撫でしてもらってもいいですか?」


 アリサはいつにも増して顔が赤く染まっている。


「また今度な」


「むぅ」


ーーハオの頭に手を置いた俺はスキルを発動した。


「 複製 発動 」


下にある☆☆☆☆☆是非是非応援お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ