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107話 ◇◆未来◆◇


「そもそも、君が一言声かければ収束するんじゃないのか?」


「ふふふ、そう私を過信するんじゃないよ。 クロくん」


「本当に2人きりになった途端、威厳がないなこの人は…」


 大聖母マリアはまた真剣な表情になり話し始めた。


「私はこの戦争が始まる前に捉えられる予定らしい。 多分表には出さず、なおかつーーこの戦争に敗北した時は私に全ての責任をなすりつけるつもりだろう」


「何でそんなことに…」


「私もわからないけど、この情報は確かだよ。 情報というより私のスキルで未来を見たんだ」


「未来を見れるのか?」


「うん、その戦争をしてる未来では君の仲間達も必死に戦争を阻止しようとして…でも間に合わずバラバラになっていたよ」


「俺はどうなっていたの?」


「お兄さんに殺されてた」


「シロにいちゃんに!?」


 ということは今回の戦争の件も、シロにいちゃんが関わっているのかもしれない。

 信じられないけどタリスカーの話の時点で、関わっている事は覚悟をしていた。


「このスキルってさ、好きな時に見れないし。 一度使うと何年も使えなくなってしまうしーーすごく不便なんだけど。 今回はこのスキルがあって良かったなと思うよ」


「なるほどね…」


「それで私捕まるのも嫌だからさ、ちょっと匿ってくれないかな?」


「匿う?」


「ここにいる人達にはもうここには近づかないように言ってあるし、この大聖堂は無人にする予定なんだ。 あんな未来見てしまったら当然だけどさ。 それで何だけど一番安全なのはどこかなって思ってクロくん達かなって。 活躍の話は聞いてるし」


「その代わりこの作戦終わったら俺の過去教えてもらうよ?」


「もっちろん! その時はゆっくり話すよ」


 大聖母マリアはニコッと笑顔で答えた。


「あ、それから次から私のことはマリアと呼んでね。 昔の名前思い出したらそっちでもいいけど」


「分かった分かった、マリアね」


「それで、この後どう動けばいいの?」


「そうね、武器製造と兵士の確保に力入れてるからーーどちらか邪魔したいところね」


ーーー


「もうクロさん達、遅いですよ」


「ごめんごめん、ちょっと話が長引いてしまって」


 あれからタリスカーの現状と今後の作戦練りをしていた俺とマリアは、何時間も話し込んでいたようだ。


「何か変なことされてないですか?」


「変なことって? え?」


 フラワーとアリサはズイッと顔を近づけてきた。

 ミーチェは頭の上に?を浮かべている。

 俺は長時間待たせた理由とーーマリアが今後一緒に行動することを伝えた。


数ある小説の中からこの小説をお読み頂き、本当にありがとうございます!

良ければ、ブクマをしていただけると泣いて喜びます;;

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