表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バレンタイン×バタフライ  作者: 新田猫レ
68/71

一月・1

「わーん、トーちゃん死なないでー!」


 ……耳元が騒がしい。


「取り敢えず、静かにしていてくれると、助かるんだが」

「でもでもー! 四十度は流石にマズイよー!」


 そうなのだ。香港A型だかなんだか知らんが、……いやこの高熱と悪寒と鼻汁(びじゅう)具合は、多分A型で確定だ。

 昨日の夜からなんだか寒気がするなーとは思っていたが、朝になってみると体の節々が痛い、喉がかすれて声が出にくい、と言うか動けない、要するにベッドから起き上がれないのだった。


 そして今日は元旦。

 本当は毎年行っている福島への帰省は、自分は受験勉強があるからと遠慮した所だった。

 当然家族は一人もおらず、……そんな時に「あーそーぼ!」とやって来たのが玲華とミキちゃん。玄関は開いているのに返事のない家を不思議に思い、真っ先に上がり込んだのがミキちゃんで。

 オレの惨状を見たミキちゃんが、大慌てで玲華を呼んだ結果が、現在の状況である。

 そして玲華が耳元で大泣きしている。


「トーちゃんどうしよー!」


 ちなみに、感染すると超絶ヤバい小児のミキちゃんは、速効で帰宅させてある。


「うーん、取り敢えず解熱剤が欲しいな。下の部屋のステレオは分かるか?」

「うん」

「その上に棚があるんだが、そこに飲み薬のセットが、箱に入っておいてあるんで、それ丸ごと持ってきてくんない?」

「合点承知の助!」


 ドバタタタタタ!

 勢いよく階段を駆け下りていく様だが、転んだりするなよ? ケガ人が増えたら、目も当てられないからな。


 と、そこへ。


 ジリリリリリリーン♪


 階下の黒電話が鳴る音がした。うおお、誰かは知らんが、これは流石に玲華にゃ頼めないな。なんとか這いずってでも……。


「あっ、もしもし、初川です!」


 時、既におすし。


「あ、ぐっちー? どもども。それでトーちゃんになんのご用?」


 げ。玲華お前、余計な事は言うなよ? 絶対に言うなよ?


 その後しばらく談笑していた玲華と山口だが……。

 薬箱を手にした玲華が部屋に入って開口一番。


「なんかぐっちーこっちに来るってー」

ああっ(Ah,)女神様(my Goddess)!」


 気のせいか、やや悪化した体調を自覚しつつ、突っ込まずにはいられないオレであった。

リアルで40℃の熱発してます。とてもツライ……('A`)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ