第1章 実際に出会ったらゴブリンだったとか笑い話であるけど、本人はつらいと思う④
極力ゴーフルさんを刺激しないよう、話を合わせつつBBQの準備を始めた。
「BBQの日が快晴で本当に良かったですよね~!しかもゴーフルさんのお庭でBBQができるなんて本当に良かったです。」
「そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいですよ~(๑•ω-๑)♥」
ゴーフルさんがハニカミながら答えてくれている。可愛い、可愛いんだが顔色とかもうなんというかツッコミたい気持ちがあふれそうだっ・・・!!!
「五武村って結構閉鎖的で、こうやって村の外の方と話すのも珍しいんですよっ(。•́︿ •̀。)
そんな中で私の家まで来て一緒に食事をしてくれる方は坂本さんが初めてでした!本当にありがとうございます๐·°(৹˃ ˂৹)°·๐」
そんな優しいことを言いながらペコリとお辞儀をするゴーフルさん、天使かな?緑だが。
これはそうだな、きっと俺の目が自然の緑色にビックリして人の肌も緑色に見えるんだろう。
「しかも私のこと見ても怖がったりしないじゃないですか。みんなファンタジーの見過ぎで怖がられちゃうんです(p_q)ゴブリンなんで(∩´﹏`∩)」
あ、やっぱそういう感じ?現実でゴブリンなんて初めて見ちゃった!いつから異世界もの始まったんだろう。
でもそうだよね・・・肌の色で人を差別するなんて、ジェントルマンな大人として失礼だと思う。俺はなんて愚かな人間だったのだろう。きちんとゴーフルさんと話をしないとな。
「何を言ってるんですか!最初は少しびっくりしましたが、一緒にお話していて楽しいですし、私のようなおじさんにニコニコ話してくれるだけでこちらは役得ってもんですよ。」
「坂本さん・・・」
涙を浮かべながらにっこりと笑ってくれる彼女はとても美しく、その後ろにいる体長1.9メートルほどの筋肉ムキムキゴブリンが目に入らなければ、優しく抱き寄せた可能性がある。
現実世界にBOSS戦された方いますかー!!今猛烈にアドバイスを欲している人間がいますよー!!!!