第1章 実際に出会ったらゴブリンだったとか笑い話であるけど、本人はつらいと思う③
まさかこんな小説に評価をしてくれる人がいたとは・・・!ありがとうございます!!
とりあえず話を進めるために多めに書いてます。
また、読んで多少はタメになる様、実際あったケースを元にしてますが、ファンタジー要素はフィクションです(笑)
明日がBBQ当日だが、まずは脳内KYM(危険予知ミーティング)を行うのが私の流儀である。
これを行わないと、万が一急な問題が発生したときに咄嗟の反応ができないためである。
過去にはこのKYMを行って準備をしていたおかげで、命を救われた機会もとても多い。
さて、今回のケースだが、ゴーフルさん(ニックネーム)の咄嗟の誘いが自宅でのBBQであるがそこがまず危険が多いポイントである。
第1に、初対面の相手を自分の自宅に招くということは、本来かなりリスクのある行為であることである。
万が一私が悪意あるユーザーであった場合、住所を知ってしまう可能性があるためだ。
それでもあえて自宅を選んだとなると、相手は世間知らずか、よほど出会いに飢えているか、頭がおかしな場合が多い。
第2に、あえて二人でBBQをするという点である。BBQといえば3人以上の仲間内で楽しく営む場合が多いレジャーである。
それなのにあえて2人で行うということは、もういっそ夫婦レベルの仲でないと行わないだろう。ゴーフルさんと気が合うなら大歓迎です。
さらに食材などはこっちに沢山あるからとのことである。これはもうサプライズゲストがいると考えて間違いないだろう。
その他にもいくつか気になる点はあるが、書き連ねると途方もない為このあたりで一度打ち切ることにした。
さて、この2点の対策としては『今回は距離を縮めすぎない』という点と、『サプライズには笑顔で、かつ余裕を少し見せたビックリアクションをする』ということである。
理由は、第1の危険で上げた性格パターンの3種類だが、世間知らずの場合を除いて今後の関係に致命的な問題が発生する可能性があるからだ。
一気に仲良くなった結果、ヤンデレでしたという展開と、ヤベー奴でしたという展開だけは避けたいのだ。
もう一つの対策の理由は、どうであれサプライズ感丸出しの予定である以上、驚いてあげることが重要ということだ。
やはり年上として、余裕とユーモアを兼ね備えたところを見せつつ相手を立てるのがジェントルマンの嗜みなのだから。
KYMも無事終わったことだし、明日は本番に突入だっ!!
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さて、早速困ったことになったでござる。
今回ゴーフルさんとの待ち合わせ場所に指定されたゴーフルさんの自宅。
壁地市から車で20分ほどの五武村というところなのだが、驚きの過疎地であった。
周りが木々と草原が程よいバランスで調和しており、さらに盆地である関係なのか、この村には
何もありませんよ感が激しく漂っている。
良くいえば隣の〇トロで出てきそうな感じであった。悪く言えば◯墓村だが。
その中で少し大きく目立つ松の木が近くにある家がゴーフルさんの自宅であった。
車でその松の木まで向かうとそれらしき女性が立っていることに気付いた。
「すみません、ゴーフルさんでよろしかったでしょうか??」
「はいっ!そうですよ〜(p*'∀`*q)坂本さんでよかったですか〜??」
なんと、本当に写真通りのきれいな方であった。内心ガッツポーズするとともに
どうしても気になっていることがあったので告げてみた。
「あぁ、よかったです!メッセージだけのやり取りだったので凄く不安だったんです。・・・そういえば五武村って今お祭りとかやられてるんですか?」
「私もそうだったんです〜(*^_^*)でもイメージした通りの方でよかったです!でもお祭りなんかは今はまだやってないですねぇ〜(´・ω・)」
なるほどなるほど。
ならばなんで肌を緑色に着色しているんだろうか。
さて、前日の脳内KYMで出た対策を実践しつつ、そそくさと引き上げるとしますかっ!