第5章 先輩の意中の方との仲を繋げるために頑張ると本当にろくな展開にならない②
結果としては喉頭蓋炎でございました…出張先でも点滴生活っ!!いやだぁ・・・
会社での飲み会で、先輩・さなさんを含めた小さなグループを作り上げるところから始まった。
基本的に大人数の飲み会で大事なのは場所の確保である。周りの人間が知らない人だらけだと非常に気まずい飲み会になるからだ。
新人はその辺り辛い状況を救ってくれる先輩がいると話が楽になる。そう、私はそのいい人を装って先輩との仲をつないだのだ。
事情を知らなければ親切心だが、知っているとクソヤロウということだ。現実世界ではよくあるわけですが、やるのに抵抗が凄くあった訳である。
・・・っとなるまでが普通に優しい人である。こういった人が近くにいれば絶対仲良くなっておいた方がいいと思う。きっと最終的に味方になってくれるだろう。
え?俺?未知愛するこの男。頑張るふりをして全力で頑張って奪ってしまって構わんのだろう?
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「おぬし、屑じゃの。」
辛辣な魔王様が射殺す目線でこちらを見てきた。まぁあの頃の俺は若かったということで許してほしい。
今ではその先輩と合った時には、笑いながらお酒飲めてるか大丈夫!
「それは先輩の心が優しかったということであろう。おぬしが屑であることには変わらんのだからな。まぁそれは置いといて、続きを聞かせてもらおうか。のぅ?ロウルよ。」
サボっていたはずのロウルさんが暗い顔をして戻ってきてるではないか。てか本当に暗いっ!いったい何があったんだ。
そして人を屑呼ばわりしてくる不健康オバs・・・あ、いえ魔王様も結局興味津々なんじゃないですか。
「まぁ聖人君主の美談は聞くが、屑のクズ話をまともに聞く機会は無いからな。」
その通りです・・・だが始めるとしようか・・・




