第3章 オフ会などの集いに誘われたら、周囲の物やその人の持ち物を確認してみよう②
サブタイトルのについているナンバーですが、主人公が主観の場合は〇に数字で、ほかの場合はアルファベットになると思います。今後いいアイデアあれば変えてくかもです。
あと、こんな駄文をブックマークしてくれる人もいてくれてありがとうございます・・・!!
とりあえずオフ会に向けて、いつもの一人KYM(危険予知ミーティング)を始めようではないか。
今回は出さんの友達複数人のメンバーでカラオケに行くという話である。
どうやらそれぞれの友達がさらに友達を誘ってオフ会をするという流れだそうだ。
そのため、出さんも友達が連れてくる人については分からないとのことだ。
まぁ、複数人でパーティみたいにガヤガヤするのは別に慣れているので構わないのだが、人の名前を覚えられるのかという不安だけは少しある。
それ以外は久しぶりの現実世界イベントだし、そこまで気負いすることはないのかと思う。
だがそんな訳ないんだよなぁ・・・。
過去2回こんな目にあっておいて次も大丈夫だろうと考えるのは、社会人失格だと思いたい。
そもそも1回目で対策しておくべきだったのだ。
今回は、オフ会で複数人の参加も是としている関係上、こちらからも仲間を補充してみるのがいいと判断した。出さんも全然大丈夫ですよ!との回答であった。
よし、こういった予測不能な事態に対応できる人間はアイツしかいない。だがあいつだけだと会話に疲れそうだからアイツの弟も呼んでしまおう。そう思い携帯であいつに電話をしてみた。
「もしもし、岳か?暇してるよな?ちょっと弟と数日こっちに来てくれないか??」
「そうやって人の予定を決めつけてはいけないぞ、智春よ。君はもっと相手の心情を配慮した予定を組まないと嫌われる原因になってしまう。もし君に奥さんがいたとしたら、毎日のおかずが数品減ってしまうぐらいには不見識な発言だ。」
・・・やっぱりこいつはいちいち面倒だな。
「まぁ、急なのは悪かったよ。でも予定はどうなんだ?」
「現在弟も含めて差し迫った予定はないな。だが性悪な智春がわざわざ電話までしてこちらに連絡してくる以上、ろくでもない用事なのだろうということは想像に容易いな。君は死者だけでなく、わざわざ聖者を死に誘ってラッパを吹きならすキューピットみたいな存在だからな。」
「そんなキューピッドがいてたまるか。とりあえず明日から数日こっちに来てれ。オフ会とやらに誘われたんだが、結構面白いが困った事がありそうでな。弟君にも軽く説明でもしてこっちに連れてくるんだぞ。」
「ふむ、楽しいとか面白いという感情は無縁と思っていた君が、面白いというくらいなのだからさぞ愉快なことが起こるのだろうな。個人的に興味がわいたからそちらに向かうとしよう。この電話がヴァルハラへの迎えでなければいいがな。」
・・・なんとかホテルの場所と集合時間を伝えて、準備を備えた。
この、ただひたすらにめんどくさいやつが中村 岳だ。俺と腐れ縁なのだが、昔から話は長いのが特徴だが悪いやつではないので、なんだかんだここまで関係が続いている。
あと、弟の聡君はだいぶ年齢が離れているのも関わらず俺らの話についてきてくれるよくできた弟君だ。
まぁ、異世界というアクの強い状況に、こいつをぶち込んだら面白そうではあるから明日が楽しみだ。