第3章 オフ会などの集いに誘われたら、周囲の物やその人の持ち物を確認してみよう
とりあえず実生活に戻ってきたものの、このアプリは一体なんなのだろうか。
落ち着いて考えてみよう、今のところ2回中2回がよく分らない世界観に飛び込んで行っていた。
楽しいとは思えるが、本来の目的である『出会い』所ではない展開しか起きていないので次こそは何とかいい出会いを見つけたい。
ということで今度はついに課金というパワーを使ってこちらから壁地市の人を探すことにした。
検索キーワードに『壁地市』と入力すると、意外と多めの人が登録しているではないかっ!なぜもっと前から課金パワーを使用しなかった分からない。
今回は壁地市近辺に住んでいる方で、性格が普通っぽい人をチョイスしなければ・・・
そう考えて探してみると、それらしい人を発見することができた。
名前は出さんというらしい。趣味はカラオケで、楽しみたいことは楽しむとのこと。
早速連絡をしてみたところ、返信が返って来た。
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宛先:坂本さん
内容:ご連絡ありがとうございますっ!まさか連絡してくれるなんて嬉しい限りです^^
壁地市の方から連絡いただけるなんて驚きの限りです(笑)
坂本さんは色々と趣味があるんですねっ!こちらもよろしくお願いします~
もし機会があれば私の友達と合わせて一緒にカラオケなどいかがでしょうか?
これは・・・アリだな。今までは1対1という限られた面しか見ることができなかったが、複数人との集いの中で協調性や社会に恭順するタイプかどうかを確認することができるではないか。
早速、いつもの流れで段取りよくカラオケオフ会までもっていくことにしよう。今回こそは異世界とは
関係ない展開になるだろう。なんたってカラオケオフ会なんだから。
・・・って、あれ、本当に普通のオフ会になりそうだぞ。出さんは普通だし、集合場所も壁地市街だと?