永遠の彼方からのデスソース
私は地元を散歩するのが習慣化していて色んな人とよく会話をするのが楽しみである。
しかし、今日の朝、いつもの人と話していると妙な話を私にしてくる。
「藤田さん、最近、あそこのアパートの二階の3号室のベランダに小学3年生くらいの女の子が私によく手を振ってるんだよね
でも、あそこ空き家なんよね。
気持ち悪くてね」
その質問に私は
「あ!そう」
と言ってそのまま前を歩いた。
すると、その人は私の肩を掴んだ。
「ちょっと藤田さん、シカトしないでくださいよー」
と言ってきた。
私は強引な問いかけにブチキレしてしまった。
「鎌田さん、いい加減にしてくださいよ!
あなた死んでるんですから死人同士仲良くしてくださいよ。」
と言って私は鎌田さんの襟を掴み3号室ベランダまで投げつけた。
みるみるうちに飛んでいく鎌田さん。
その追跡あとには飛行機雲ではなく幽霊雲を形成していくほどの速さだった。
3号室のベランダで手を振っていた女の子まで鎌田さんが届くと女の子の手に止まった。
私は女の子に向かって声をかけた。
「ナイスキャッチ!」
すると女の子がベランダから勢いよく飛び降りて私の元へ走ってきた。
私の近くへ行くと驚愕なものを見た。
それは、女の子が大声であげながら右手を勢いよく振り、左手には鎌田さんを引きずりながら走ってきた。
「不法投棄するなー!
不法投棄するなー!
この死神め!」
と言ってきた。
私は隠し持っていた鎌をバッド代わりにして少女に向けてフルスイングした。
少女と鎌田さんはバッドの芯に当たると遠くへ飛んでいきました。
「私は、満塁ホームラン」
とガッポーズをした。
そして、ソラノカナタから声が木霊してきた、
「次は覚えておけよ、お前の仕事奪ってやるからな」
一応プロである私は余裕ぶっこいていたが、その言葉が妙に気になり心配になってきた。
つぎは、誰が死神の餌になるのでしょうか。
もしかして、あなたかも知れませんね。
南無