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計画のはじまり

死にたい。

毎日毎日あいつから受けるパワハラ。


せっかくいい大学出て念願の会社に入ったのに、あいつの部下になってから毎日毎日パワハラパワハラ。

両親も健在で期待を裏切れないし、ぶん殴って退職願を出す勇気もない。


ならばいっそ死んでやる。

でも、ただ死んだだけじゃあいつに負けた気がして成仏すら出来る気がしない。


あいつにダメージを与える死に方をしてやる。



とはいえチャンスは一回きり。

計画に計画を練って確実に仕留めてやらなければ。



まず、「ナイフで首ブシャー」はどうだろう。



「課長、おはようございます。」

「多田くんさー、口臭いよ?歯磨いてる?笑」

「うわぁぁぁぁあ!!磨いたわボケぇ」

俺はナイフを出す。

「キャーー!!」

社内に悲鳴が響き、あいつはセブンのカップに入ったコーヒーをこぼしながらこう言うはずだ。

「た、多田くん危なかいから一回置こう、な?」

「まず朝会ったら挨拶くらい返せよボケぇ」

首元をナイフでブシャーする。

「キャーー!!」




もの凄いインパクトだ。

多分あいつも立ち直れずに一生引きずるだろう。

あ、あと勢いつけてブシャーってやって1番キャーキャー言うであろうお局の田中さんにまで飛ばすのも付け足そう。

阿鼻叫喚を演出できるだろうし、このくらい派手なのがいい。



でもはたしてうまくいくだろうか。


まずナイフをうまく出せないかもしれない。

きっと通勤を気にして鞄の奥にしまうだろうし、とり出せなければ気まずい空気だけが残ってしまい、タイミングを逃してそのままヤバい奴のレッテルのままミーティングに突入して俺は普通に参加しちゃうだろう。

昼休みの後輩達のネタにされるのは間違いない。

それにブシャーが浅すぎて生き残ってしまった場合、2、3日は入院したとしてその後どうする。

普通に出社したとしても痛い奴確定じゃないか。


だめだ。

もっと確実に仕留められる方法を考えなくては。



ではこういうのはどうだろう、、、。



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