表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/19

この世界の宗教

「さて、ここまでは新聞を読んでりゃ誰でも知れる話だ。

もっと詳しいことが知りたいんだろう?」


「よかったよこの程度の情報で金を取るのかと心配してたとこだった。」


「そしたら誰も俺のとこに来なくなるだろうな。」


「そしたら本格的に占いをやればいいじゃないか。」


「今更はした金稼ぐ生活には戻れねぇよ。」


金持ちが市民の暮らしに耐えられないようなものだろうか?

いや、金の力に溺れてしまったんだろうな、それについては僕も人のことを言えないけども。

山ごもりの人間相手でもでもない限り金は強い、その次に金を持ってるやつが強いのが社会であるなら魔法は金を得る手段でしかない。

魔法が使えない僕は違う手段で金を得てるだけで手段の違いでしかない、僕が稼ぐ額は他人より一桁、危険は二桁ぐらい多い。

 金が一番強いのは社会での話で、人の目に触れないところでは純粋な力が最も強いから。


「それで?

詳しい話を教えてくれよ。」


「ああ、レクラム国は王女が異端の子じゃないかって話がある。」


「異端の子?」


「ああ、正教の教えを矛盾させる子が生まれたらしい。」


正教の教え、僕が死体盗掘人になったときに一番最初に捨てたものだ。

 それは大雑把に言えば、



人が魔法を使えるのは神が自らの力を人に分け与えてくださったからで、

それは神が人を愛し我々を理から救おうとお考えになったからだ。

人が良い行いをすれば神はより人を愛し助けてくださる。


 この教えは多くの国で信仰されていて、特に魔法戦士の間には受けがいい。

 良い行いをすることで神がさらに魔法の力を分け与えてくれるのでは? という魔法を金を得る手段にしている彼らならではの考えだ。


魔法が使えない僕みたいな人間はとても希少だが、いないわけではない。正教の考えでは人は完璧ではないから、神の力を完全には受け止められない、そのせいで人によって使える魔法や魔力に差が生まれるから…らしい。


僕は神の力をすべて取りこぼした人間という考えで説明がつくらしいのだが、異端の子というのは正教の教えで説明がつかない人のことを言う。


「どの国もレクラム国側に味方しないのは、

 その異端の子が実在するからだと俺は思ってる。」


「異端の子についての情報はないのか?」


「獣の子、竜の子、エルフ、悪魔、なにしろ噂の噂だ。

信ぴょう性がある奴なんてないし異端の子のことだって口止めがされてる。」


そりゃそうだろうな。その異端の子が本当にせよ嘘にせよ自国の不利になること、しかも正教教会、信者を敵にすることを言いふらされてくはないだろう。

エルフや竜人は正教の敵だからな。


 エルフや竜人とは伝説に近く、おとぎ話や伝記にしか出てこないが正教教徒に目の敵にされる存在だ。というのもエルフや竜人ついて記された本には彼らは魔法を使うことができるというからだ。 

 これは神が人を愛したから人に魔法を授けたという正教の教えに矛盾を与えてしまう。

だから正教は彼らの使う魔法を邪法とし、彼らを人間に神が与えた力を奪ったものとして人間の敵とした。


これはたびたびエルフ狩りといった異教徒や政敵を攻撃するための建前やレッテルとして使われるようになる


しかし、エルフか……。

もし異端の子がエルフならクラ・レクラム・ガーネットが僕に手紙を出した理由も納得がいく。僕の一族とエルフは切っても切れないものだから。


「あー。あと、異世界から来たって言う人間を探してくれってやつ?

 存在するかもわかんないけどまだ続けるか?」


「もちろん頼むよ。」


エルフにもしかしたら会えるんだ、ならそっちも会わなければ。

 

ヘンは変なものを見たときの顔になった、失礼な。


物語は頭の中にありますがヤンデレ部分が早く書きたくてすっ飛ばしたいです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ