出発と見た事の無い世界
彼女の為にドラゴンの逆鱗を取りに行きます。の続編になります。
そんなこんなで、出発の日!
馬車に荷物を積み込む俺。
レイラのお店から借りて(もちろんお金を払って)、目的地まで運んでもらう。
目的地までに疲れきってしまっては大変だからだ。
「おはようございます」
クララがやって来た。
回りを見渡してハイネとレイラが居ない事を確認して、カイの独り占めを開始する。
それを少し離れた所から見守るローズマリー達だが、いつまでも見守っていることはできない。
7,8分して、レイラとハイネが合流した為、アイル達も合流する。
ローズマリーに嬉しそうに話をするクララがかわいらしかった。
「さて、全員そろったから出発しますか?」
アイルが言い全員が面目に返事をした。
その返事が元で、いつものひと悶着が開始された。
「あなた、お帰りをお待ちしております」
おしとやかに伝えてくるレイラ。
「お帰りに成られたら、すぐに結婚式が出来るように準備万端に整えておきます」
「また、新婚旅行と新居の準備も手配しておきますね」
自信満々に話をするレイラ。
全力で否定する俺。
レイラに対して口撃を開始するハイネとクララ。
大虎・大鷲・レッサーパンダの抗争が勃発。
ダビデでも抑えられず、困っているみんな。
アーサー達騎士団が合流して何とかその場が収まった。
たが、旅立つ前に疲れてしまうメンバー達だった。
「では、出発しましょう」
アーサーが言い、やっと出発できたが、クララがレイラに耳元で一言呟いてから馬車に乗り込んだ。
この一言を聞いて地団駄を踏むレイラをみながら出発したのである。
何も行ったかは怖いので聞くのは止めておこうと思う。
全員で17人の大所帯である。
騎士団10人にアイル達が5人と俺とハイネである。
あと、町のギルドからも参加パーティーがいるそうで、今までにあまり出回っていないアイテムが獲得できる為盛り上がっているとアイルやガルルから聞いた。
まあ俺はボチボチ行こうと思う。
馬車での移動だから、最短で目的地につけるし人数が多いので夜間の見張りもらくで予定通り目的地に付いた。
途中で、ゴブリンやオークや盗賊と出会ったが、この面子のだ、問題無しだ。
アーサーの指示の基、ベースキャンプの設営を始める。
騎士団のメンバーはテキパキと進めていく。
俺も、女性メンバーの為馬車で寝れるように目隠しを付けたりしていく。
もちろん俺の為のテントも忘れずに設営した。
あとは、晩飯を食べながら、アーサー・アイル達と明日の打ち合わせである。
ベースキャンプには、騎士団のメンバーが二人残ってくれる為、安心して探索出来る為非常にありがたい。
あとは、受け持ちを割り振り終了であるが、けして無理はしないと念押しをアーサーにされた。
あとはパーティーごとの打ち合わせを始めた。
俺はハイネと二人で色々と打ち合わせをする、そこは冒険者で実力者であるから俺がアドバイスを貰い終了し明日に備えて早めに就寝する。
翌日
「おはよう」
みんなに挨拶をしていく。
騎士団のメンバーが作ってくれたスープを分けてもらいアーサー達と一緒に朝ごはんを食べて出発だ。
「じゃあな」
アーサーやアイル達に言いながらハイネと共に出発だ。
クララは此方に付いて来たそうだったが、思い留まってくれた。
受け持ちの探索地域に着くと、ハイネの目が輝いていく。
「きれい、かわいい」
ハイネは山の麓の探索地域で魔魚を見つけて女の子らしい反応をしている。
小さい青色の魔魚がまとまって泳いでいる。
ただ、俺は山の麓でも微弱ながら異常な魔力を感じている。
「ほんとだ」
山麓で綺麗な魚が泳いでいる。
「うわ、くらげだ」
今度は小さいクラゲの登場だ。
他には、黄色い魚だったり、イソギンチャクとクマノミみたいな魚とカラフルな魔魚でいっぱいだ。
「すごいな」
思わず声に出す。
「そうですね」
うなずくハイネがいる。
まるで浅瀬の海の中を歩いているみたいだ。
ただ、ここは山の麓である。
そのまま山の麓を調査していると海亀みたいな魔物が現れた。
ただ、その辺りを泳いでいるのである。
敵意は感じなかった。
見つけた魔魚達を忘れずにスケッチと生息場所を書きとめて行く。
出会う魔魚たちは基本大きくなく浅瀬でいる魚達であった。
本日の調査は深入りせずに終了しベースキャンプに戻った。
キャンプに戻るとアイル達ももう戻っていた、早速、今日の見たものの情報のすり合わせをしていくが、ほとんど同じものを見つけていた。
アイル達と話をした後、アーサー達騎士団と情報のすり合わせをするがほぼ同じであった。
明日はもう少し奥に進むことを話し合って打ち合わせを終了する。
「う~ん」
誰も微弱な魔力を感じた人がいない、俺がおかしいのだろうか?
焚き火の前で座って考えていたら。
「カイさん、どうかしました?」
クララが聞いてくる。
「クララは微弱な魔力を今日感じなかった?」
クララは少し考え込む。
「いいえ、感じませんでした」
クララの答えにまた考え込む俺。
「明日もまた調査に行くのですから、今ここで答えを出さなくても良いのではないでしょうか」
「また、明日調査しましょう」
クララの的確な指摘に納得し明日にしようと思う。
「そうだな」
この後は、他愛の無い事をアイル達やハイネと含め話しをして夜も更けて行くのであった。
翌日の朝
朝ごはんの後、アーサー達と昨日より少し奥に入っていくことを再確認をし出発した。
きのうの調査場所より少しずつ森の奥に入っていく。
微弱ながら異常な魔力を感じながら。
昨日より奥に入る事で、新しい魔魚たちを発見する。
カラフルで大きさが30センチから50センチぐらいある数種類の魔魚たちや、たこやエイの魔物に威嚇してくるウツボみたいな魔物にちっさい蟹や海老の魔物まで。
まるで海の生態系がそのままこの場所に存在するみたいだ。
そんなことを考えながら観察していると。
「うわ!」
思わず声を出してしまう。
観察しているといきなり回りが日陰になったからだ、上を見上げてみると、マンタみたいな魔物が泳いでいった。
「びっくりした」
「あんな大物までここにいるとは」
驚いた声を出すと。
「ほんと、すごく大きいですね」
笑いながら答えてくれる。
ただ、奥に入っていくと、微弱だった異常な魔力がはっきりと解る位強くなっていた。
何が原因でこんな生態系が山の中まで出来たのか?この魔力は?
疑問は尽きない。
「カイ様、今日はこの辺りで終わりにしてキャンプまで帰りませんか?」
アーサーやアイル達と相談したいことも在るので提案通り帰ることにした。
キャンプに帰ってみると、アーサー達が対応に追われていた。
聞いてみると、平べったい魔物を踏んでしまい尾の棘で刺されてしまったらしい。
アーサー達騎士団は、毒消しを持ってきていなかったので、クララが早く帰ってきてくれるのを待っているのだ。
とりあえず、俺は毒消しを渡して飲ませて、お湯を沸かしてもらえるように頼む。
エイの毒は40度ぐらいのお湯に患部を浸けると楽になったはずと思い出してアーサーに伝えた。
前世の知恵である。
「ありがとう」
アーサーがお礼を言う。
部下は毒消しとお湯に足を浸けた事で楽になったみたいだ。
クララが帰ってきたら回復魔法を掛け貰えば大丈夫だろう。
「ところで、提案があるんだ」
真剣な表情で伝える。
「カイ、なんだ」
アーサーも表情を引き締める。
「明日からの調査なんだが、騎士団と俺・アイルパーティーとの2班で調査をしないか?」
不思議な表情をする。
「いやな感じがする」
「奥に入る度に、大物の魔魚が出てきているし異常な魔力も感じる」
「この山には生態系が存在する、これから奥に入っていくと大物で肉食の魔物が出て来ることがあるかも知れない」
「どうだろうか?」
アーサーは真剣に考えている!
そして。
「そうだな、どんな魔物が出てくるか解らないから、カイの提案に従おう」
この提案を了承してくれて、ひと安心であった。
素人の投稿作品です。
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