羽川 ミカサ、怒りの鉄拳!
ふざけんな!
私が何をやったってんだ?
ちゃんと気を遣って、
みんなの顔色を読んで、
人に嫌われないようにと、
さそればかり考えて
小さく小さく小さくなってきた私だよ!
ふざけんな!
私はもう笑わない!
二度と愛想笑いなんてしない!
死ぬまで、人のために笑ってあげたりしない!
なんだってんだ、
なんとかしろってんだ。
体当たりで生きてきたわよ、人に気を使いながら。
できることみんなやったわ、人の顔色見ながら。
もう、心を殺したいほどの、
みっともなくて、惨めな思いにも耐えてきたわ。
透明の血を体中から流し続けながら転がり回り
二度とできやしない、
あれほどの苦しみに耐えることなんて!
なんで、伝わらなかった?
誰が、見て見ぬふりをした?
怒りは私の頭の血管を、
ブチ切りたくてうずうずしている。
汚れてしまったのこの心をぶら下げて、
あなた達の言いなりになってきた。
もう忘れる。
あんな惨めで情けない
いい人ぶった物分かりのよさげな
私の上っ面の姿など。
憎しみは、ある。
私を嘲笑ったすべての心なき者たちに。
憎しみは、消えない。
愛だと言って擦り寄ってきたあいつらも、
私を騙していたんだ。
私の、満ち足りていた生活と心は、
すべてあなたたちにぶち壊されてしまった。
ああ、
こんな、くそ汚い言葉遣いをしやがって、
ダメだね、
うぬぼれ詩人の1人にさえなれやしない。
あー、お願い。
言葉をください。
どんな言葉でもいいから、言葉をください。
私は、本当は、弱くて弱くて弱くて弱いので、
たった1人で生きていくことなんか
できやしないんです。
正しい心の全てを使って、
あなたを待ちわびていますから。
笑わせて。
私を笑わせてください。
あなたがあたしに優しい声をかけてくれて、
私がそれを黙って聞きながらにっこり笑うの。
そんな関係を、
私とあなたの「公然ワイセツ罪」と呼ぶのかしら?
あ?
公然ワイセツ、って、
そう、使うの?