最後、翼へ
逢いたくて、
逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて、
貴女を想うあまり
焼き尽くされてしまった
あたしの純愛の神経は。
ささくれだって、
あたしを苦しめる、
いまはもう、毒だ。
いい香りのする部屋で、
いつもあたしたちは
とおい過去のあたたかな光を
浴びているでしょう?
それは夢なのに。
翼の長くくせのない黒髪を撫でて。
翼の儚げなくせに優しい笑顔を見て。
輝かしかった愛の日々を
ふたりで
振り返ったら、
そこには
降りしきる雨の中
全裸で抱きあう
あたしたちふたりの
真実の姿がみえた。
あたしが翼を
好きになってはいけない理由が
そこに
みえたかもしれない、
そこはとても懐かしい
虹の架かる青空から
降り注ぐ小雨の音しか
聴こえないはずなのに、
やさしさしか
みえないはずなのに、
とてもあたたかい部屋、
いままでずっとそう想ってきた
ふたりっきりの、
えいえんにひとしい、愛が
転がって
いた。
もう、
未来がこの窓からは
みえなくなったと
ひとりで
雨に濡れて黒い空を仰いだ。
そしてなによりも
翼がいないふしあわせが
あたしを押しつぶそうとする
暗すぎる闇、
笑うふたりあたしと翼
そしてふたりっきり幻想の愛を
くちびるとくちびるで確かめあう。
そんな魂のしあわせみたいな
過去のあたたかな映像が
あたしの
首を
真綿でしめはじめるから、
ねぇ、
あたしはいちど
貴女を探す絶望を
棄て去ることにするよ、
そして
そのあとすこしだけ
生きさせて、おくれよ。
翼、翼、翼、
貴女の名前を呼ぶのも
もう、最後にさせてと、
夢だけど
祈るよ。
最近では、無理矢理終わらせることしかできなくなってしまってる過去の詩集たち。
放置よりは、ましかなぁ、と。
連載ものの「終了」のときって、「終了します」さえポチッと押せば、トップページのけっこう目立つ「これで終わった作品」に名前を連ねることができるから、閲覧数だけは絶対に上がる。
ジャンル「詩」でいえば、異常なくらい上がる。
ま、それだけのことなんですが、最後の最後にすこしだけでも目立たせてあげられて、書き手冥利につきます。
いろいろ書きたいこともある詩集なんですが、もう終わらせると決めた時点で、駄弁を費やすのはやめなければなりません。
ですから、これで、終わりに、します。
お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




