旅の途中でおもう翼の詩
なんか、まえに作っていた詩集、完結済みなんだけどね、ちょっと、連休やし、それに読んでもらいたい詩もあるし。
ちょっと、あらすじ、のイメージと違うのってどうかとは思うけど、まぁ、読んでいただくためのちょっとした方便と思っていただければ、有難いですねぇ。
でわ、本文、お読みください。
そこには、愛があったから、
私と翼は、混ざりあったのか
そこには、温もりがあったから、
私と翼は、混ざりあったのか
そこには、快楽があったから、
私と翼は、混ざりあったのか
そこに、なにもなくても、
生きるために、
私と翼は、混ざりあったのか
人生は、終点に向かって走っている
鈍行列車の旅だ
日々、停車駅で降り、
そこでのやるべきことをこなす
やりたくないことも、やるんだ
列車の中から、
窓ごしに見える
芝居のなかのような風景と
その足で土を踏み、知り
その手でじかに触れ、知る
現実の出来事とは
違うことを知る
違うことを知ることが、
暮らしていくということだと、
わかっているから
混ざりあう
その駅に、なにもないから、
生きるために、
私と翼は、混ざりあったのか
そうかもしれない
混ざりあわなければ
生きていられない
業や、傷や、夢や、肉を、
私も翼もその身にいだいて
めざすあしたにたどり着くため
偽ってでも、混ざりあうのか
そうかもしれない
ただ、
混ざりあった私と翼の
お互いの悲しみをお互いの胸に
沈め合おうとするのは、
なにか
とても大きな嘘をかかえきれない
「心の弱さ」を「心の清さ」と
言い換えたい
おろかな勘違いなのかもしれない
たえかねた
おろかものたちが、
そのときどきで、
ふたり向かいあって生きていくのが、
人生という
鈍行列車の、
旅なのかもしれない
お読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。