小林、鈴木の災難
この物語は
今時、珍しい個人経営のコンビニ店員達の物語である。
特に盛り上がりは・・・無い!!(ビシッ!!)
「ピロリロ♪ピロリロ♪」
小林「いらっしゃっせ~」
鈴木「いらっしゃっせ~」
鈴木「・・・時に、小林よ」
小林「ん?」
鈴木「あれは・・・万引きというやつではなかろうか?」
少年「キョロキョロ・・(ゴソゴソ)」
小林「・・・まぁ、まだ店内にいるから、あのまま出て行こうとしたら声かけよう」
鈴木「確かに・・「これから買おうとry」とか言われたら厄介だな」
小林「だろ?少し泳がせておこう」
鈴木「ふむ・・」
少年「・・・(スー)」
両名「あ、」
小林「ちょっと君!!」
。。。2時間後
女性「息子がご迷惑おかけして申し訳ありませんでした・・・(ペコ)」
少年「・・・(シュン)」
小林「親御さん呼んで、厳重注意ってとこだな」
鈴木「さっき店長が話してるの目にしたが、中々恐ろしかったな」
小林「鬼の形相ってやつかい?」
鈴木「いや、満面の笑みを浮かべていた」
小林「ん?和解的な感じじゃね?それ」
鈴木「あの場面で笑みを浮かべてる・・・逆に恐ろしい」
小林「さいですか」
。。。品出し中
鈴木「・・・時に、小林よ」
小林「ん?」
鈴木「あれは万引きというやつではなかろうか?」
オバハン「キョロキョロ・・・(ゴソゴソ)」
小林「デジャビュッ!」
鈴木「なるほど・・・あらかじめ用意したうちの店の買い物袋に仕込むとは」
小林「いやいや、現行犯で声かけなきゃ!!(ヒソヒソ)」
「ピロリロ♪ピロリロ♪」
覆面「か、金を出せ!!!」
オバハン「キャー!!(スタスタ)」
小林鈴木「あ!」
小林「お待ちください!お客様!!今そのレジ袋に棚の商品入れられましたよね?」
オバハン「ちょっと!それどこれでないんじゃなくて!?」
覆面「か、金を出せ!!出さないと・・さ、ささ刺すぞ!!!」
小林「・・・あん?ちょっとまっとけや!!ボケ!!カス!!」
覆面「・・え?」
小林「見てわかんねぇの!?今テメェにかまってる暇ねぇから!!」
覆面オバハン「えぇ!!」
覆面「いや、これっ!ほら!!ナイフ!!強盗・・・」
鈴木「少し待っていただけるだろうか、順番があるのでな」
オバハン「いやいやいや」
小林「お客様とりあえずそのレジ袋拝見させていただけますか?」
覆面「・・・あの~、だからコレ、ナイフ俺、強盗・・・」
小林「あぁ!?見りゃわかんだよ!!んなこと!!黙っとけ!!ボケ!カス!」
覆面「・・・(シュン)」
鈴木「すまんな、見ての通りこちらのご婦人の対応が先なんだ少し・・・」
オバハン「もういいですわ!!袋ごとお返ししますわ!!それじゃ!!(ダダダ~)」
小林「あ、行っちゃったよ」
鈴木「まぁ、犯罪を未然に防げたのだ良しとしよう」
小林「・・・それもそうか!」
小林鈴木「HAHAHA!!」
覆面「あ、あの~・・・もうよろしいですか?」
鈴木「ん?あぁ、すまんすまん」
覆面「じゃ、改めて・・・金を出・・(ボコッ)せ?」
鈴木「ふむ、見事に入ったな。不意打ちだったが」
小林「なに言ってんだ、相手はナイフ振り回してる強盗だぜ?」
鈴木「しかし、マニュアルに退治、撃退は無いのでわ?」
小林「やっちゃったもんは仕方ない!」
鈴木「ふむ」
「ウ~♪ウ~♪(キキーッ)」
鈴木「警察がきたようだな」
小林「あ、店長に電話しないと」
。。。5時間後
鈴木「・・・時に小林よ」
小林「ん?」
鈴木「そろそろ勤務時間が終了するが、飯でも行かないか?」
小林「いいね、ラーメン食いたい」
鈴木「では、そうしよう」
小林「おう」
「ピロリロ♪ピロリロ♪」
両名「いらっしゃっせ~」
了