竜と龍と蛇と鳥と虎の不機嫌なご対面 sideオーレリア
デュカリアスに一言、神殿に一度戻る、と言ってから森の神殿に戻ってきた私。
そして、セフィロスと四神たちを会わせようとして、喚び出したのですが。
「「「「「……、……」」」」」
「……」
何ですか、この沈黙は。
しかも一様に私を見てくるのですが、どうしたらよいのでしょう。
……全く、ハテナのオンパレードです、ほんと。
こら、そこの四神……特に青龍、セフィロスをこいつ誰だみたいな目で睨み付けないでください、こっちのHPが持ちません。
「……で、今回あなたたちを喚んだのは、セフィロスに会わせたかったからよ」
「姉さま……この竜竜王の一人だよね……?」
「……あら朱雀、勘がよろしいこと」
「「「ひーめー……」」」
何故竜王に会わせるんだよ、的な視線を私に送る青龍白虎玄武の三人。地味に声が地を這っています。
……いえ、三神かしら?
世界の四方を守護する四神に、竜王の一人くらいは紹介しておかなければならない……一年ほど前にできた天界の決まりを知っているかしら、四神たち?
私がそう言うと、全員が全員「あぁ……あれ」と今思い出したかのように呟いた。
そんな四神たちを見ながら、さっきから一言も喋っていない人型のセフィロスを見上げる。
……あ、ちなみに全員人型です。
強制的にさせました。
そんな私、偉……げふんげふん。
いえ、なんでもありません。
納得している四神たちと、一言も喋っていないセフィロス。
そして様子を見ている私が一人。
……なんとカオスなことなのでしょう。
会話中にネット用語を使わせていただくならば、「www」が生えていたのかもしれませんね。
もちろん笑っている様子を表している文字?ですが。
……いえ、文字ではありませんね。記号です。あくまで。
なんとか四神たちとセフィロスの自己紹介を終え、自室でゆっくりと寛いでいたところに、セフィロスがやって来ました。
何か話をしたいようです。
では、彼の話を聞いてみましょうかね。