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王妃候補・カルリアと魔法対決1

「さぁ、対決してもらいますわ!」

「……、……」


広大な王城の敷地内にある、騎士たちの訓練所。

本来ならば騎士たちが汗水垂らして訓練に励むところなのだが。



今日は違った。


何万人といるであろう見物人……もとい騎士たちを見て、こっそりため息をつくオーレリアと、闘気を燃やす貴族令嬢、カルリア・ノヤリ・フィアテージュの姿が中心にあったのだった━━━━。





アリフェアとの件から二日後。


いつも通りの読書をしていたオーレリアは、突然バタバタと廊下を駆け抜ける足音を聞いて顔を本からあげた。


「「……?」」


傍に控える侍女・アリスと顔を見合せ、こてりと首を傾げる。

そんなときドアがバァン!と乱暴に開き、一人の女性が貴族令嬢にあるまじきハァハァと息を乱しながら声高々にこう(のたま)った。


「オーレリアという方はこちらですの!?」

「……ええ、そうですが……?」


何か?という風に首を傾げるオーレリアに、彼女が一言。


「魔法対決をしていただきますわ!」


と。


「「……え?」」


何故?と言外に告げる二人に、彼女は突如キラキラと瞳を輝かせた。


「わたくし、一度貴方と戦ってみたかったのですの!パーティーの時に力を感じまして、それから戦いたいと思って!」

「……あれですのね」


どうやら好戦的な性格の持ち主であるらしいカルリア姫。


ため息をつくオーレリアに、彼女は椅子に座るオーレリアの腕をぐいぐい引っ張ってあるところに連れていったのだった━━━。




ところで、彼女の名前を知ったのは、連れていかれる途中に本人に教えてもらったからである。


カルリア・ノヤリ・フィアテージュ。


あの、戦士の一族で有名なフィアテージュ家だった。





フィアテージュ家は、今も昔も変わらず騎士を輩出する名門である。好戦的な性格に加え、剣を持たせれば人が変わったように剣を振るうという。

そう、どんなに温厚な人であってもだ。


今回、城にフィアテージュ伯爵令嬢を上がらせる時、ひと悶着あったと噂がある。


内容は、


『騎士を志していたフィアテージュ伯爵令嬢を王妃候補として城に上がらせるため、伯爵と令嬢と激しい決闘があった。その激しい決闘の末、こうして上がらせることができたのだ』


らしい。


……全く、戦士を輩出する名門は怖いものである。



ちなみに、伯爵令嬢は魔法騎士を志していたらしく、剣術にも魔法にも秀でているらしい。

長くなりそうだったので、前半と後半に分けることにしました(^_^;)


さて、対決はどうなることやら……。


なかなか思ったように動いてくれませんねw

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