2.発端
あなたのスコップ爆発四散!
などと言う教義をでっち上げ、両親に話をしたら教会が建った。
5歳の秋の事である
何故このような事を言い始めたのか、それには海よりも深い理由がある。
現在住んでいる私の村では、大体5歳頃から家族の仕事を手伝うようになるのだ。
私はそれが嫌だった。働きたくなかったのだ。
だから作った!私が働かなくても良くなる宗教を!
私は適当に話をし、中身のない説法を聞いてありがたがる村人からわずかばかりのお布施を搾取する事に決めたのだ!
5歳児が何を言っているのかと思われるかもしれないが、中身は5歳ではない。
私は前世の知識をある程度引き継いでこの世に生を受けたのだ。
意識を持った直後は少しだけ絶望したものだ。
何せ意識は覚醒しているのに体は満足に動かせないのだから。
最初は何かの拷問かと勘違いしたほどだ。
しかしそうではない事にしばらくしてから気付いた。
その上この世界の素晴らしい点にも気付いた。
なんと言った事がそのまま現実に現れるのだ。
暗いので光が欲しいと言えば光が、喉が渇いたので水が欲しいと言えば水が現れるのだ。
魔法を使うと精神的に疲れはするが、実際に行動するより遥かに便利なので、使わない理由がなかった。
ちなみに前世の知識はあるが、前世の記憶は引き継いでおらず、具体的に自分がどこの誰だったのかはわからない。きっと何者にもなれずに一生を終えたのだろう。
さて、そんな魔法がありふれた世界はどうなっているのだろうかと親を観察していたが、一向に魔法を使っている様子はなかった。
その上時折話かけてくる親の言葉が一切わからなかった。
はて何故だろうと考えた結果、一つの答えが浮かび上がった。
「この世界では、日本語が魔法の鍵となるのだ。」
魔法を使う上で特別な言語を理解し、正確に発音し、精神力を使い、やっと効果が現れる。それがよくある設定だ。
その特別な言語が日本語のようであるのだ。
そう考えるとなるほど、頭の中も、実際に出す言葉も常に日本語で考えている私は魔法が使え、よくわからない言語を操る親は魔法を使えないわけだ。
そう、親はよくわからない言語を操るのだ。
親の言葉を理解しようと努力はしたがまったくわからなかった。
きっと前世の私は英語力は0である。仏語と聞いて仏の言葉なら日本語だろ?とドヤ顔するレベルだろう。
親の言葉がわからなくて泣きそうだった私だが、その当時4歳だったためか涙腺が弱く実際に泣いた。わんわん泣いた。子供って一度泣くとなかなかおさまらないものなのですね。
ひとしきり泣いた後に私は魔法で言葉が通じなくとも以心伝心で通じ合うことが出来ないかどうかを試してみた。
結果は出来た。親の言葉が言葉で無く魂で理解できたのだ。
間違い無い。世界は私を祝福している。
そして、雪が降り、建物に篭りがちになる4歳の冬に、聖霊教を両親に布教をした。
最初は親もお前は一体何を言っているんだと言う顔をしていた。
実際にそう発言もされたが、聖霊様の教えてくれた奇跡と称して魔法で暖炉に火を起こし、水を注ぎながら説明をした結果、よくわからないがそういうものがあると納得をしてくれた。
正直なところいきなり聖霊の話をし、魔法を使われたら化け物と思われても仕方ないと思うのだが、ちょろい。これが親の愛か。素晴らしい。世界は愛に満ちている。
そういうわけで冬があけ、春になったら村に住む皆にこの聖霊様のお話を伝えたい、と両親と相談し今後の作戦を立てるのであった。
いかがだったでしょうか?
後書きにこの一文をつけると名作もゴミになると聞いたので、常につければ「後書きのせいでゴミなんだよ!」って言い張れるんじゃないかと考えたんだ。
3/27 修正
神秘を奇跡に変更
最後に一文足しました
2014/10/1 修正
内容が大きく変わりました




