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アホ毛勇者の神様退治  作者: くくゐ
壱の章 炎の騎士
9/14

第8話 初戦闘と勝敗と

 

 「えぇーと……どうしてこうなった?」


 俺は今、闘技場と呼ばれる場所にいる。

 360度観客席があり、円状となっている場の中心には


 「ふふふ。血が騒ぐ」


 今にも殴りかかってきそうな騎士団長。

 怖いほど間接を鳴らし、大きな剣を構えている。

 

 その姿は、


 国の騎士を束ねる長の貫録


 甲冑で身を包み全てを薙ぎ払う強者の実力


 騎士の頂点に立つ者の凛々しい風格


 そして何より、戦いを楽しみとし強者を求める貪欲さ

 感覚で分かった

 騎士団長は強く、手加減するような人ではない。

 かなりの戦闘中(バトルジャッキー)


 俺の背中に嫌な汗が流れる


 『準備は良いですか?』


 騎士団の人が合図を取る

 

 俺と騎士団長の間合いは十分

 まずは相手のスピードに慣れよう


 『では、始め!』


 そして騎士団長は、



 「行くぞ?」


 

 一瞬で俺との間合いを0にした。




     ◆




 前世よりも重力化の少ない世界へ来た俺は、この世界の住民よりも強く動けるハズだった。

 現に、先ほど騎士団長を姫の部屋で尻もちを着かせたんだ。

 だけどこの世界で出会った騎士団長をしている人間は、世界の違い。地球補正ででの力の差を感じさせないほどの強さだった。


 「ふははは、良く避けていると言うところだがそれだけでは勝てんよ」


 最初の一撃

 髪一重で避けたものの、一方的だ

 確かに攻撃は避けれる。しかし、攻めに転じられない。


 あの大きな大剣を自由自在に振り回す割に隙が少ない。


 「こ、のぉ」


 相手は大きい。

 つまり的が多く当てやすい


 が、


 「ほう。やっと反撃か? やはり馬鹿力だな」



 その大剣で防がれた


 マジかよ・・・


 でも、ここでやっと距離がとれた。

 つまり、俺の力がやっと使える



 「全てを燃やす熱き太陽よ フレア!」


 

 バスケットボールサイズの火球が、複数飛んで行く

 が、当然のように避けられ近づかれる


 しかしそれは、狙い通りだ



 「全てを流す荒々しい豪雨よ レインレーザー!」



 上空からおよそ数千の攻撃が降ってくる

 でも、俺は分かっているぞ

 騎士団長はこんなんじゃ傷すら着けれない

 だから、ここからは最大限に俺の紋章を活用させてもらう


 

 「全てを砕く雷鳴よ 落ちろ、落雷!」


 

 豪雨の真上からさらなる追い打ち

 会場全体が沸いている 驚きが隠せずに唖然としているのだろう

 だが、俺も違う意味で唖然としている


 だって


 

 「おい、アルナ! お前サイコーじゃねえか、おい!」


 「嘘、だろ・・・」


 驚きを超えて笑えてくる

 普通、雷を受け止めるか・・・


 落雷や豪雨をその大剣を傘のように使って受け止めていた


 だけど、まだだ


 「我が身を隠す幻影の如し 霧雨よ、広がれ!」


 霧雨によって視界から消える

 相手は今、大剣を使えない

 つまりは、



 「地に降る恵みの雨よ アクアボール」


 背後から撃ちぬく!


 俺の手から放たれた水球は、一直線で相手の影へと向かった。

 流石に見えない状態では危険


 俺はもう一度詠唱を告げる


 「雲を動かす荒々しき風よ ウィンド!」


 霧雨を払い、豪雨・落雷を消す

 そこで見えた光景は・・・



 「っふ、その程度か?」



 腕を後ろ向きに伸ばし、アクアボールを素手で受け止めていた騎士団長

 その振り返った顔は、とても嬉しそうで楽しそうな笑みを浮かべていた


 ビクッと身が震える


 本当に戦いを楽しんでいる

 前世、こんな危険で激しい戦いをしただろうか?

 いや、する機会や道具なんて無かった。

 ネットの世界、アニメの世界のみだと思っていた


 だから、俺は最後(・・・)の詠唱を唱える



 「濡れしその身を遅いし吹雪よ 凍てつけ!」



 アクアボールを受け止めていた騎士団長へと吹雪が襲う

 そして、その零度は水を凍らす


 騎士団長の体は、アクアボールと豪雨でびちょびちょに濡れていた

 と、言っても甲冑が弾いていたが・・・


 その足元の水たまりは、見る見ると凍りつく

 

 

 「ぬぅ・・・」


 ここに来て、始めて騎士団長の顔が歪む

 その右手は完全に凍りつき、使い物にはならない


 だが


 「私はこの程度、問題ない!」


 凍った足元に、左手一本で持った大剣を叩き付ける

 そして、開始と同時に来たように


 一瞬で俺との間合いを消した


 たく・・・ どんだけ丈夫だよ


 これが経験の差だと分かる 

 伊達に騎士団長ではない

 数々の修羅場を搔い潜って来た男の実力


 俺は両手で降りあげられた大剣をつかむ


 白羽撮りというやつだな


 俺は騎士団長ではなく審判の方を向き



 「審判、降参だ」


 その腕を下ろした

      

 なんと、全部書き直しちゃった☆

 てへぺろ


 ごめん、主人公が強すぎたから弱体化させたんです


 修正 4/3

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