第7話 性別と自己紹介と
何か、またやらかしてしまった俺が居るみたいで……
そう、倒れてしまった後、エリアさんに運ばれたまではいいんだ。
だけどその場所が―――
「め、目覚めましたかぁ……」
「良かった…アルナ、体調はどうだ?」
な ん で 姫 様 の 部 屋 っ !?
姫様のベットに寝かされちゃってるの!?
女の子特有の甘い香りにふかふかの枕
なんて……やば、倒れる倒れる
「あ、アルナ!? か、顔が真っ赤だぞ?大丈夫かっ?」
「た、大変ですね。人を呼んできますわ!!」
いそいそとドアへと向かう姫様
エリアさんもわたわたしているし……
ちょっと可愛いと思ったのは内緒な?
そんな状況にやって来た1人の女性
「お待ちなさい!!」
まぁ、女王様なんですけどね
後ろには国王と騎士団長も居る
「お母様!?」
「女王陛下に国王様、騎士団長!?」
突如入ってきた3人に驚く2人
しかし俺が驚いたのはそんな事じゃない
「うふふふ…可愛いわねぇ~」
「う、やめ…下……さい…」
女王
いきなり俺に抱きついて、そのボリュームのあるむn… んん゛っ!
う、嬉しいけど…は、恥ずかしい
どんな羞恥プレイだよ!!
しかし、女王の言葉にその場の4人は驚愕を顔に出す
「いやぁ~。可愛いわ! 貴方綺麗な顔に似合わず可愛い性格してるのね~」
「え……?」
ど、どういう事だ
俺はこの世界に来てから自分の容姿を見ていない
少し目線が低くなって、前髪が長い程度しか分からない
「アルナ? どうしたんだ?」
「えっ? い、いやなんでも!」
「? まだ体調が?」
「い、いやー・・・。ちょっと鏡ありませんか?」
俺の要求に首を傾げながら「はい」と手鏡を渡してくれる姫様
自信の姿を見たことのなかった俺は、ごくりと喉を鳴らし一息置く
そして――
「うぅ・・・ひゃぁ・・・お、おぉ!?」
謎の声が自然と出る
いや、マジで誰だこれ?
周りの皆さんは
「じ、自分の容姿に驚くなんて、君は何者だ?」
で、デスヨネー
どうすっか?
良いか、信じるか信じないかは相手しだいだぜ!!
「俺の名前はアルナ・フィールス。とある事情があってこの世界のことが分からん、宜しく」
うん、ちょっと伏せてるけどね
さて、どんな反応が・・・
「あ、アルナは記憶喪失、なのか?」
エリアさんの声に皆頷く
俺は頬をかきつつ首を横に振る
それからは質問の嵐
身長や年齢に始まり答えて答えて・・・
そしてもはや
「良し、私を思い切り殴れ!」
質問じゃねぇだろ!?
騎士団長がいきなり両手を広げてカムカムしてる
なぜこうなったかは語らないでおこう
だが、
「い、いきますよ?」
「うん、来なさい!」
「おぉ・・・りゃ!」
ドォン
鈍い 音がなった
騎士団長は壁へとぶつかり・・・
は、しなかったけれど
数センチ程後ろへよろけ倒れた
だ、大丈夫ですか!?
と、駆け寄ろうとした途端
バッ!!
いきなり騎士団長が立ち上がる
「わ、私と一戦交えてくれないか!?」
えー…… この反応は予想外だわ
ご、ごめん
修正遅れてます
今回は 文がそこそこ変ってるよ