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アホ毛勇者の神様退治  作者: くくゐ
壱の章 炎の騎士
6/14

第5話 食堂のご飯と紋章と

 

 「もぐもぐもぐごきゅごきゅもぐもぐ」


 美味しい

 異世界のご飯にガクブルしてたけど、美味い!


 色がすごく残念だけど、味は超良い。

 なんかね… スープが紫だったり、パンが赤かったり…


 ま、まぁ…異世界だしね!美味しいしね!



 「よ、良く食べるな……なのにあの細さ…まったく……ぃゃ」



 っで、お題はエリアさんが…


 とは違い


 ここの食堂は騎士団の人達やメイドさんたちは無料なんだって。

 もちろん普通に町の人も来れるらしいよ


 そんでもってエリアさん

 後半からぶつぶつ言ってるせいか、まったく聞こえませぬ


 ちなみに俺、2杯目



 「もぐ…エリアしゃん…んぐ…ここの…言葉…ぷは」


 「あー、食べながら話すな…ほら水」


 あ、すみません


 俺は渡された水を飲み

 口の中身を飲み込む



 「ありがと、エリアさん」


 「い、いや良い!そ、それより君は…?」


 「あ、俺は…ん?」


 

 あれ… 前世の名前が出てこない…

 そういえば、違う名前が…


 あ、魔王が言ってた「お前の容姿も変わる」と同じで

 名前もこの世界風になっている的なあれか…



 「? どうした?」


 「い、いや…俺の名前は、アルナ・フィールスです」


 「む、アルナか…時にアルナ? お前の性別は?」


 「え…? えっと、男です…」



 あんれ~…

 自分の容姿が分からないって、結構大変?

 前髪を見る限り黒髪なんだけどな…


 


   ◆




 あの後、エリアさんに質問攻めを喰らい

 お返しとばかしにこの世界の質問をした

 言葉は分かるから、文字・国(大陸)・一般常識・裏情報など…


 ご飯も食べて、話も一段落ついた頃…



 「ほう。黒髪か…初めて見るな」



 知らない男に話しかけられた

 俺やエリアさんよりでかく、甲冑を身に纏った男


 エリアさんの知り合い?


 そう思い、エリアさんに視線を移すと―――



 「き、騎士団長!ど、どうしてこちらに!?」



 騎士団長?

 エリアさんが副団長だから

 上司で、先輩…



 「同じ隊の人?」



 「こ、この方は王国軍騎士団のトップだ!私たちの火紋の隊とは天と地の差が…」



 む、だってエリアさんが副団長でしょ?

 天と地って……

 火意外の属性はそんなに強いの?


 

 「はっはっは、私もまだまだだな!君みたいに綺麗な子に知られていないとわ」



 突然笑い出した騎士団長

 

 てか綺麗って……

 エリアさんもそんな事を言っていたような、言っていなかったような…?


 あれ?


 なんとなく記憶にあるようで思い出せない

 ん~…


 いいや、話がずれた



 「エリアさんは副団長でこの方は団長さんでしょ?天地の差ほどじゃ……」


 「私は【火紋の隊 副団長】で、この方は【王国軍騎士団 団長】つまり、全部隊、全騎士を束ねる長なんだよ!!」



 あー……

 なるほど


 だから天地。


 でも、エリアさんも十分強いんでしょ?

 そして俺は自分の左手を見る。

 

 これは何隊だ?

 特殊部隊?



 「お?君も王家の紋章持ちかい?」


 「む、何属性なんだ?」



 そう言って覗き込むエリアさんと団長。


 あ、やばい



 「「なっ!?」」



 良し、考えろ

 そして動け 今俺のすべきこと


 それは―――


 

 「逃げる!エリアさん、ご馳走様でした!!」


 「あ、おい君!!」



 途端、俺の腕を掴む団長


 しかし、地球補正でupした運動量に気づいていなかった俺は



 「うわぁ!?え?なぜ!?いった!?」



 振るった腕により、宙へ浮かび床に叩きつけられる

 悲鳴染みた声を上げる騎士団長に周りの視線が集まる



 「「団長!?」」


 「なんて奴だ!?あんなに細い腕で!」


 「「「待ってそこの黒髪さん!!俺と一緒に街巡りをしよう!!」」」


 「それは違うだろ!?」



 なかなかカオスな状況である。

 しかし、集まった視線により、1人の声の主に気づかない皆

 

 そしてついに声が…

 

 

 「なんの騒ぎだ?静かにせい!!」



 その男は―――



 「「「「「国王様っ!?」」」」



 この国の王。


 あ、ヤバイ


 騎士団長をチラッと見てから

 頭を下げる



 「す、すみません!!」



 行きよい良く曲がった腰に下げられた頭

 王様は少しびっくりした様子だが、

 俺のほうがびくびく状態


 流石に、王の権力で追放とか洒落にならないしなぁ…

 エリアさんに教えてもらった常識の1つ


 自分より偉い立場の者には極力逆らうな


 しばらく黙っている事にした。


 

 3/4 修正 展開が少し変わってます


 修正遅くなってすみません

 体に異変があったもんで…


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