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アホ毛勇者の神様退治  作者: くくゐ
壱の章 炎の騎士
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13話 不気味な部屋と懐いた珍獣と



 やっば・・・ 

 完全に忘れてた


 最後に聞いたのは、エリアさんの悲鳴っていうか奇声だったし

 あいつは大人しくしてるかな?


 そもそも、俺がぷぐと読んでいるソレは

 前世でみた


 フグとハリセンボンが合わさったような生き物だ。


 見た目はフグだが、ハリセンボンよりも小さく多い針がある。

 そんな生き物だ。



 「っと」



 そんな事を考えていると、治療室へと着いた

 


 ガチャ・・・


 

 静かにドアを開けると、中は淡い光のみが輝いていて少し不気味な雰囲気を漂わせていた

 その中で、すぅと何かが動く音がした。

 布と布が擦れる音のよう。

 たとえるなら、寝返りを打つ時に聞こえるあの音のような・・・


 少し怖気つつも音のする方へと目をやり

 

 一歩。 また一歩と進んでいく



 「あ、お前か・・・」



 そこで見た音の正体に俺は安堵の息を漏らした。

 それは、俺が先ほどまで忘れていた存在であり

 小さき生き物



 「ぷぐぅ・・・」



 ぷぐだった


 寝言のようだ

 目を瞑ったその顔に、思わず頬が緩む

 その小さな体をそっと一撫でし、俺は部屋を後にした。


 起きたって言うから来たのに、寝てるんじゃな・・・

 

 それでも、無事と分かるとやはり安心する。

 俺はしばらく、笑顔でいられた。




  ◆




 翌朝、もう一度様子を見に行った

 

 すると―――


 

 「ぷぎゅ! ぷぐぅ!!」



 元気よく跳ねるぷぐを両手で持ち、頭の上へと乗せる 

 すると、嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねている

 よく落ちないなと苦笑しながらも俺は穏やかな気持ちで食堂へ行く。



 「おはよう、アルナ」



 そこにはパンを食べようとしていたエリアさんがいた。

 俺はおはようございますと頭を下げ、自身の朝食を取りに行った。





 「ずいぶん懐いているんだな」



 食事中、ふとエリアさんが目線を上げた

 頭の上にいるこいつの事を言っているのだろう


 そういえば、エリアさんはトゲ出されてたんだっけ?

 そう思うと、何やら申し訳ないような嬉しいような不思議な感情に襲われた。



 「こいつ、なんていう生き物なんですか?」



 「それが、私も見たことが無いんだ。とても珍しいのは確かだな」



 お前は、珍しいのか。

 前世で見慣れているせいか、あまり珍しいとは思えない。

 それでも、少しずつこの世界に馴染んで来ている俺としては

 まだまだ常識や知識が足りないのだろうと、またいつものようにぶつぶつと考える。


 まぁ、俺個人としてはぷぐが何なのかをあまり気にしてはいない。

 こいつが俺に着いてくるのなら好きにさせる。

 すべてが新鮮に感じられる世界だからこその楽観的思考だと思う


 それでも良いかな


 なんて

 少し格好つけ気味に呟いた自分を軽く笑いつつ

 俺はエリアさんに別れを告げ、食堂を後にした。


 そして、日課であるランニングをしに外へと出るとまたあの人にあった。



 「おぉ、アルナか。おはよう」



 騎士団長。

 正直俺が苦手な分野に入る人だ。

 それが、嫉妬的な部分を含んでいるとも知りつつ挨拶をすませる。


 しかし、その場を去ろうとした俺の右手を騎士団長は離さなかった。



 「待て。その頭の上のはなんだ?」



 ・・・?


 騎士団長でも知らない生物なのか?

 俺は不思議に思いつつ少し話しをしようと、岩場へと腰を下ろした。


 頭の上のぷぐが、小さく欠伸を漏らした。


 

 続けるとか言って、投稿遅れました! ごめんなさい

 5月の始めに体育祭があり、忙しいの一言です。

 6月の始めには修学旅行となかなか暇がありません。


 修学旅行が終わるまでは、少し更新が難しいかも知れません。

 自身の計画性の無さを痛感させられますね。


 では、次回

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