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アホ毛勇者の神様退治  作者: くくゐ
壱の章 炎の騎士
12/14

第11話 帰り道と書斎室と


 

 「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ」


 

 切れた息を整えて、その場に座りこむ

 実に清々しい気持ちだ。


 空はなく、ただ白いだけの頭上

 

 いつかは変えてやりたい

 いや、変えてみせる


 おっと・・・

 最近はすぐにネガティブな思考になってしまう

 癖が付く前に辞めないと。


 

 「良しっ」



 俺は来た道を戻るために腰を上げる

 誰もいない道を一人で歩く

 森の間に作られたような道は、草木の香りと頬を撫でる風で気持ちが良い。


 そんな心地の良い空間に・・・



 「ぷるぅ・・・」



 弱弱しい声が聞こえた

 何かの生き物だろう・・・

 まさか、魔物か・・・?


 こ、怖ぁ~

 

 とか思いつつ、気になるので草むらを漁る

 するとそこにいたのは―――


 

 「ぷぎゅぅ・・・」



 ん?

 これは・・・


 

 「フグ?」


 

 完全にフグだった。

 前世に見たフグだった!


 手乗りサイズで薄い黄色の体。それにたくさんのトゲがあるこの子


 

 「お前はフグか?」


 

 「ぷぐぅ・・・」



 「プグ?」


 

 「ぷぎゅ・・・」



 弱ってるのか

 原因を考えればすぐに分かった


 あの大群に巻き込まれたのだろう


 こんな小さい体を踏まれ蹴られされたらすぐに死んでしまう



 「とりあえず、連れて帰ろう」



 両手で抱き抱えて上げると、不思議と痛くはなかった。

 膨らみもしないし、陸で生きてるから

 やっぱし、前世でのフグとは違うんだなぁ・・・




   ◆



 

 「お、アルナ! どこに行っていたんだ? そんな汗だくになって・・・」



 「あ、エリアさん。ごめん、この子の手当てとか出来ない?」


 

 

 お城に帰るなり、エリアさんが駆け寄ってきてくれた。

 心配させちゃったかな?


 でも、今はあのぷぐを優先してもらいたい


 俺は、エリアさんにぷぐを渡し、書斎室へと走って行った。



 きっと、書斎には魔導書があるから

 治癒魔法や、紋章の扱い方が乗っているハズ・・・



 「お、ちょっとアルナ!? あ、痛い痛い! トゲを出すな」



 後ろでエリアさんが叫んでる

 てか、あのぷぐトゲ出すんだ・・・


 って、どこに書斎があるんだ?

 

 俺は手当たり次第にドアを開けて確認して行く



 「ここか? 違う!」



 バンバンバンバンバン―――



 開けては閉めて開けては閉めて。

 

 部屋の上に書いてある ○○室 の文字にも気付かず、ただただ開けていた。


 そしたら



 「くそっ! ここは?」



 「え?」



 姫様の部屋に当たってしまった 



 ちょっと短いですけど、書き続ける事が大切なんだと許して下さい


 久しぶりなんで更新頑張りますね

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