ゴールデンウィーク最終日
あれから数日が経ちゴールデンウィークも最終日となり明日からは学校が始まってしまう。そして今日はゴールデンウィーク一緒に過ごしていた珠音が今日で帰る。ほとんど一緒に家事をしたりしていたので居なくなる前でも寂しく感じてしまう。だが、もう10時を過ぎているのだがまだ起きてくる様子がない。
「10時だが起きてこないな。仕方ない。様子を見に行ってやるか。」
「何の独り言を言っているのですか?」
「いつからそこに!?」
「ちょっと前です。」
「そ、そうか。とりあえずおはよう。」
「はい。おはようございます。てか、顔が真っ赤ですよ。何かありましたか?」
「いや何もない。」
独り言を聞かれていた事はとても恥ずかしいということもあるが、珠音の部屋着は今までの中では見たことがなく今までの中で1番可愛い格好をしていた。それを見て可愛いと言いたそうになるが変な誤解を生みたくないため頑張って黙ってはいたが顔には出ていたのだろう。本当にこの様子を他人に見られていたらと思うと本当に恥ずかしい。
「朝食作ってあるが食うか?」
「そうですね。いただきます。」
「準備するわ。ちょっとまってて。」
「では私は歯磨きなどをしてきますね。」
「おう。」
そう言って準備を進めた。
そして朝食を食ってからはゲームを2人でしたりして過ごし、14時には昼食を終えると荷物をまとめると言って部屋に戻っていった。そうして数十分が経った頃に部屋から荷物を持って部屋を出てきた。
「あの。もうそろそろ帰りますね。」
「わかったよ…」
「何か格好に違和感でもありますか?」
「いや、なんでもない。」
「そうですか?なら、何か私に隠し事をしてませんか?」
「な、なぜそう思うんだ?」
「いや、いつもと様子が違うと思いまして。格好に違和感がないならば寂しいとか思っているのでは無いのかなとなんとなく思ってしまって。違いましたか?」
「さ、さあな。」
「逃がしませんよ?」
「うぅ……」
そう言ってもう逃げれずに正直に話すと珠音は顔を真っ赤にしていた。
そうして話していると一緒に帰りたいと言われたので一緒に行くことにした。