不思議な過ごし方
荷物を持ち家に帰ったら13時を指していた。
「さて時間も時間だしそろそろ昼飯にするか」
「そうですね。あの。少し提案なのですが昼食は私が作ってもいいですか?」
「いいのか?」
「昨日まではご飯作ってもらってましたし少しの間この家でお世話になるので作らせてください。」
「わかった。冷蔵庫見て足りないものあったら言ってくれ。」
「ありがとうございます。」
まさかの事で心底驚きはしたが理由も理由だし断ったら何をするかわからない。そして他の家の料理を食べることはもう少ないと感じたので作ってもらうことにした。別に調理実習での問題も何も噂で流れないし安心して......俺は何をしようか。いつもご飯を作ることを計画の中に入れて動いていたので少し困ったことになった。手伝ってもいいが逆に邪魔になりそうで怖いし大人しくソファに座ってスマホでも触りながら様子を見ることにしたのだが.....
気付いたら既に14時に近い数字を指していた。そして慌ててキッチンの方を見ようとした瞬間
「その、おはようございます」
「ん。すまんな寝てしまって。」
「いえ、色々疲れているでしょうからしょうがないです。けど…」
「ん?」
「これからは無理はあまりしないでくださいね。心配しますんで。」
「以後気をつけるとするよ」
「約束ですよ。」
「わかった。さてご飯にするか。」
「はい!」
そう言って嬉しそうに机に料理を持ってきた。その料理はなんとハンバーグであり聞いたところ俺が寝てしまってご飯の時間が遅くなると感じて手作りをしたそうだ。本当に臨機応変出来る人だ。そう思いながら美味しいご飯を食べる。その食べてる姿を見て珠音はとても嬉しそうにそして若干顔を赤くして見ていた。
「なんか付いてるか?」
「いえ、気にしないでください。」
「めっちゃ気になるんだけど。」
「教えません!」
そう会話をしながら食事をして過ごしたが流石に片付けは俺がやった。流石に料理から片付けまでを一緒に暮らしているわけではないので罪悪感があったのだ。まぁ最初は拒否をされたが俺の意見を押し通しておいた。それからしばらくゲームや雑談をしながら過ごす事にした。