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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第三部・キャプテンパンダと愉快な仲間達号の冒険

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カラカラの世界を濡らせ!

カラカラの世界を濡らせ!




 イービル・トゥルース号の格納庫に、聞き慣れない声が響きわたる。

「さあて、お嬢ちゃん達〜。準備はいいかい?」

 身長2メートル。褐色かっしょくお肌に黒髪ロング。ボンキュッボンのすんばらしいボディを、ガチバチのベルトとバックルだらけの軍隊仕様のバトルスーツに身を包んだお姉様が、金色と銀色の瞳をギラつかせてそう言った。

「あの……。本当にミーマさんなんですか?」

 真っ赤なリンゴみたいに赤い瞳のお目々をまんまるにして、バトルドレス姿のサディが問う。

「間違いなくミーマだよぉ。こいつは闇取引仕様のお姿ってわけさ。まあ、でも、なじみがないのも仕方ないよねぇ。そういうわけで、シノギの間はセンクターって呼んどくれ」

 身長2メートル。褐色かっしょくお肌に黒髪ロング。ボンキュッボンの過激なボディを、ガチバチのベルトとバックルだらけの、どこかの軍隊制服と思われるバトルスーツに身を包んだお姉様が、金色と銀色の瞳をギラつかせてサディに返す。

「あの……。闇取引仕様って……。お姿、身長、ボディライン、声及び人格まで、完全に別人になっていませんか?」

 鳥獣戯画ちょうじゅうぎがが背中に描かれたバトルスーツ姿のAXEが、目を驚きに見開いてミーマことセンクターに言う。

「クリスタル・シュガー星人は、ちっちゃい氷砂糖みたいな半透明の姿だけじゃない。もうひとつの別の姿を誰もが持っているのさ」

 そう言って金と銀のオッドアイをギラリと光らせるミーマことセンクターが、アークが開発したモビル・トルーパー、カラミティ・ヒアへと向かう。

 ゴツン。ゴツン。ゴツン。

 二メートルの長身が生み出すバトルブーツの音が、イービル・トゥルース号の格納庫にハードに響く。

 センクターの前に立つ全高四メートルの鋼鉄の巨人は……

 ダーク・グリーンの機体に、各種探知センサーとレーダーを搭載。左腕は巨大なクロー、右腕には繊細な五指のマニュピレータ、背面には牽引装置けんいんそうち等を装備した、災害救助特化型マシーン、ミーマ・センクター専用機・カラミティ・ヒア。 

 全高四メートルしかない機体に、センクターは身長二メートル。開放した胴体部の操縦席をのぞきこみ、センクターは深いため息。

「この鉄の棺桶かんおけはクッソせまいねえ。ミーマだったら余裕よゆうなのにさ」

 ふんっ! ふんっ! ふんっ! おりゃ!

 なんとか操縦席にもぐり込み、操縦席を閉鎖。

 ペダルをゴツいバトルブーツでガツン! と踏み込む!

 キュィィィィィィン!

 ミーマ・センクター専用機・カラミティ・ヒアが、アクチュエーターのうなりをあげて起動する。

「さあ、いくよ! お嬢ちゃん達! ガチでマジのご禁制品きんせいひんになっちまったブラックレーベル作品(通称BL作品)をさばきに行くんだ!」



船体速度順調せんたいそくどじゅんちょうに低下中。反重力装置稼働率はんじゅうりょくそうちかどうりつ80%。地表までの高度4500。降下速度毎分こうかそくどまいふん1000。30秒後に高度速度こうどそくどともに降下可能領域こうかかのうりょういき到達とうたつ予測よそく格納庫開放操作かくのうこかいほうそうさ艦橋側かんきょうがわにて実施じっし格納庫開放後かくのうこかいほうごすみやかに急襲降下きゅうしゅうこうかを開始してください」

 タッヤが計器類を読みながら、格納庫にいる三人の急襲降下部隊きゅうしゅうこうかぶたいに連絡。

「了解。30秒後。すみやかに急襲降下きゅうしゅうこうかを開始する」

 センクターがるカラミティ・ヒアからの通信。

周辺状況しゅうへんじょうきょうからみて、シンセティック・ストリームのクソ野郎どもが駆けつけてくるまでおよそ11分の時間がある。降下に1分、3分で全部さばいて、ゼニーかついで全力でこの船に戻ってこい。本船は急襲降下実行後きゅうしゅうこうかじっこうご不規則行動ふきそくこうどうを開始する。その後に急速反転きゅうそくはんてんして10分で降下こうかポイントに再び戻る。その時が合流のチャンスだ。これを逃した場合、再び合流できる時間及びポイントは不明。そうなった場合、戦闘時には何の役にたたないゼニー抱えて、再び出会えるまでこの星の砂漠で潜伏生活せんぷくせいかつだ。カピシ?」

 今日はミーマの席にかじりついたアークが、ミーマ役となってヘッドセットマイクに状況を伝える。

「カピスコ。れるようなブツの取引に砂漠とはねえ。こっちがカラカラになる前にシャワーにありつきたいもんさ」

 カラミティ・ヒアからセンクター。

 アークはミーマ席から飛び出すと、アイアンブルーとガンメタルグレイの艦橋をダッシュ!

 今度はAXE席にかじりついてレーダー盤に視線を落とす。

「レーダーに感なし。阿呆あほうタロウのアスホールなシンセティック・ストリームは、いまだ本船に対して認識がないと思われる」

 今度はAXE役になったアークが状況報告。

「ジカンダゾ!」

 イクト・ジュウゾウの声に、タッヤが速度そくど高度こうど降下可能領域こうかかのうりょういきであることを確認。格納庫の開放レバーを一気に倒す!

「いってらっしゃいませ! お嬢様! 盛大なる稼ぎを期待します!」

 

 

 うなりをあげる風切り音! 

 開いた格納庫のはるか彼方かなたの下に広がる地上は、カラッカラの茫漠ぼうばくとした砂漠が地平線の先まで続く世界。

「お嬢ちゃん達! カラッカラの世界をらしに行くよ!」

 アーク開発のモビルトルーパー、カラミティ・ヒア・災害救助特化型・闇取引換装版やみとりひきかんそうばんが、ブラック・レーベル作品満載さくひんまんさいのコンテナを格納庫から押し出し落とす!

「いーやっほー!」

 通常の3倍カワイイキャンディアップルレッドが格納庫の床を蹴って、砂漠の空へと飛び出していく。

「AXE! AXE-AXEエイツー! 降ります!」

 漆黒しっこくの機体に溶断斧・アチチアックス(断じてヒートホークではない)を背負ったAXE-AXEエイツーが、格納庫から空へとおどる!

 三機の全高四メートルの人型メタルマシーンと、ご禁制品満載きんせいひんまんさいのコンテナが、星の重力に引かれるままに地表へと急襲降下を開始する!

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