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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第三部・キャプテンパンダと愉快な仲間達号の冒険

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秘密平気! ちぐにゃにゃんスイッチ!

秘密平気! ちぐにゃにゃんスイッチ!




「コアーク、コネコニナリタイにゃ。ちぐにゃにゃんガンバルにゃん」

 まだまだかたーい感じで、サディが必死に子アーク子猫になりたい、通常の三倍カワイイ猫耳美少女を演じるのを、横で腕を組み厳しい視線でみつめているアーク。

「だいぶ良くなりましたが、まだまだですね」

 ヘッドセットマイク付き猫耳カチューシャにつけ尻尾のフル装備で、あらゆるものを燃やしながら放送中のサディを、後方の席からAXEがみつめて言う。

「海賊放送稼業に戻ったら、ミーマの腐った組織ダ海賊放送! をやっていいんだよね?」

 とシートの上で足をぶらぶらさせながらミーマが言う。

「キャプテン・パンダと愉快な仲間達号が、再び船首にドクロをかかげたイービル・トゥルース号に戻ったら、ですね」

 ちぐにゃにゃんにつぎつぎ届いている、スーパーチャージの金額を冷徹な視線で確認しつつタッヤが言う。

「コイツハセカイガ、カワッテキヤガッタ」

 とはイクト・ジュウゾウ。

「くそがぁぁ……」

 いまさらながら、この艦橋にいる奴等がマジモンのヤヴァイ奴等だと改めて再認識したネガは、自席でビビリながら小声で毒づく。



「アーク……。もう……。ダメだよ……」

 サディは放送で力尽きて、猫耳カチューシャとつけ尻尾をそのままに、自席の武器管制盤に突っ伏していた。武器管制盤の横には、タッヤが置いていった、本日のスーパーチャージのサディの取り分が置かれている。

「泣く子も失禁する、意味不明理解不能の反社会的暴力権力団、System Schutzstaffelのドデカイミスター宇宙戦艦に、イケナイ主砲でキモチイイ大穴を平気であけたがる、通常の三倍以上に危険なサディはいったいどこの銀河にいった?」

 アークが腕を組み、武器管制盤に突っ伏すサディを見下ろす。

「サディは……、海賊放送船イービル・トゥルース号がキャプテン・パンダと愉快な仲間達号になって、主砲がドーム型のカバーでタンクに偽装された時、銀河のダークマターにかえっていったんです……」

 そう言って、猫耳カチューシャを震わせながらしくしく泣くサディに、

「ふーむ……。こいつは重症だな……」

 とアークは深いため息をつく。

「よし、明日まで待て。ちぐにゃにゃんを通常の三倍危険な配信者に変える、秘密兵器ってヤツを開発してやる」

 アークはそう言って、しくしく泣くちぐにゃにゃんを後に残し、アイアンブルーとガンメタルグレイな艦橋を出ていった。

 


「サディよ。待たせたな」

 翌日、艦橋に戻ってきたアークが手にしていたのは、ぐるぐる回せるイカツイハンドルとハーネス付きの、人の顔ほどもあるデッカイレバースイッチだった。

「な……、なんですか……。これは……」

 本日の定時配信前の緊張とストレスで、ガクガクブルブルしていたサディが、アークが手にしているデッカイレバースイッチをみつめる。

「秘密平気! ちぐにゃにゃんスイッチだ!」

 アークがほこらしげに、人の顔ほどもあるハンドル付きのレバースイッチを高くかかげる!

「あの、それ、なんなんですか?」

 レーダー盤から顔をあげたAXEも、?マークを頭上に点灯させてアークに問う。

「それを背中につけてスイッチを入れると、人格が猫娘にスイッチするとか?」

 ミーマが自席で、氷砂糖のような半透明の足をぶらぶらさせながら適当に言う。

「正解! そのとおり!」

 アークがビシッとミーマを指差し、ニヤリと笑う。

「マジですか……。ガンガンスーパーチャージを投げつけられる猫娘を生み出す……。そんな夢みたいなマシーンが……」

 タッヤが本日のスーパーチャージを予測計算するのをやめて、アークを呆然ぼうぜんとした表情でみつめる。

「俺に開発できないものはない!」

 アークは表情をキリリと引き締め、手にしたドデカイレバースイッチの横についた、ハンドルをぐるぐる回し始める。

「あの……。そのハンドルをぐるぐる回すのは……?」

 サディが引きつった顔で、ぐるぐるハンドルを回すアークをみつめる。

「秘密平気! ちぐにゃにゃんスイッチに、このハンドルを回すことで猫パワーをためているのだ!」

 とアークは言った。

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