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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第六部

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418/419

悲しいよね。でも、これが戦争なのだよ。

悲しいよね。でも、これが戦争なのだよ。




 無免許御免むめんきょごめんの海賊放送に中枢神経細胞を蹴っ飛ばされて、頭の中に現れたビカビカ光るドクロTVの中で歌って踊る、初物クミちゃんの水色しましまパンツに魅せられて……

 アベンシゾーたった一体差し出して、何もかもを一発逆転しようとした僕様達から、今すべての希望が消え失せた。

 これから先、セントラル・ドツボに押し込んで、僕様達がアベンシゾーを捕らえたとしても……

 United Skinheads of Allをバックに持つ男性期の終わり権利団様に、僕様達は絶対に逆らえない……

 頭の中に咲いた花びら回転渦巻く僕様達の、左翼暴力革命が成ったとしても……

 男性期の終わり権利団様は権利の主張をどこまでも絶対にやめず、シンSystemは王米思想に呑み込まれてしまうのだ……

 性的消費絶対Xだめ! つまり、安価に安定供給される大量のジェネリック女体は、もう絶対に僕様たちのモノにはならないのだ!

 そして、僕様達は、変態男の美少女工場から出荷された、ジェネリック女体の内側に存在するおぞましい真実をみてしまった。

 量産型美少女フェイスの内側に存在する、あまりにも不気味な金属髑髏きんぞくどくろとむきだしの本心を、ノーカット完全無修正のお生で丸出しさらけだされて、すべてをこの目でみてしまったのだ……

 性的記号マシマシ美少女の内側は……あまりにもおぞましい……邪悪なくらいの真実だった……

 資本主義世界に実在する夢の国の裏側は、絶対にみてはいけない禁忌領域きんきりょういき。決してみてはいけないヤッヴァイ舞台裏を、僕様達は政的同意一切無視で無理やり目の前に突きつけられて、男心の大事な場所をガン突きされて、めっちゃくちゃにされてしまったのだ……

 僕様は、折られてしまったのだ。

 さようなら、ギンギンに硬く空にむかってビンビンに反り返っていた、僕様の主砲。

 暴走した正義にかられた軍団に、敏感な先っちょと根本の玉まで握られて、無理やりグニャリとねじまげられバキンボキンと音あげて、僕様の心と主砲はボキリと折られてしまったのだ……

 あまりにもきびしいむきだしの真実として突きつけられた現実は、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、中年過ぎまで生きてきた僕様に届いた、この性戦せいせんに大敗戦が大確定したことを告げる玉音放送だった。

 全肯定Bot状態で僕様にやさしいアイドルも、僕様の母になってくれる女も、僕様がふれあうことができるロリも、僕様を必要としてくれる女も、何もかもがまやかしに過ぎなかったのだ……

 僕様達は今、男性期の終わり権利団様に大事な玉を握られて導かれ、キビシイ現実に復帰した……

 集団密集平和力挿入陣を成す僕様達が右手で握っていた、メタルブレード・ジャポン刀が、音を立てて落ちる。

 豪裸最終防衛線の床に、次から次に落下するメタルブレード・ジャポン刀がたてる金属音が、いまだに黒煙と悪臭残る循環空気を無情に震わせる。

 今現在の給与では本物の女体を得ることのできない、使い捨ての権力畜生から一念発起いちねんほっきし、アベンシゾーが立てこもるセントラル・ドツボ目前まで凸してきた身体から、グニャリとすべての力が抜ける。

 膝がゲラゲラ笑って、グラグラ身体が揺れて、クラクラしてきた頭を抱えて、フラフラと崩れ落ちる。

 総員、右向け右で前に習って雁首並がんくびならべてうなだれて、地べたに両手両膝りょうてりょうひざをついて、ナチュラル土下座状態となる僕様達。その先頭には、今は亡き横暴田が投げ捨てたあとに空から堕ちてきたメタルブレード・ジャポン刀で、脳天からケツの穴までブチ抜かれる初体験を終え、見事に昇天された僕様リーダーが血にまみれて死んでいた。


 僕様達の性春せいしゅんだった、性戦せいせんは終わった……


 War is over. And everything is over.

 戦争が終わった。そして、何もかもがおしまいなのだ。

 It was all a wasted effort!

 何もかも無駄な努力でしたね!

 Every single one of your lives has become a complete end content!

 僕様達の生涯は全部、完全オワコンになりました!

 congratulations! 

 おめでとうございます!

 The end of the male era: rights group achieves a complete victory

 男性期の終わり権利団様が完全勝利を達成したのです!


 そして、クッソ長いエンドロールが流れ出し……(以下、大幅略)


 Thank you for watching!

 ご観覧ありがとうございます!


 原作

 大宇宙ミンメイ書房刊

「大自民統一教会党の秘密〜闇に葬られた暗部の心臓戦記」より

 激情版アニメ

「Space Synthesis System's Secret Records of the Heart of the Dark Side・THE MOVIE」


 完


 製作/著作

 Nipon

 Hip

 Ketsukyokai


 そして映画館の照明が灯されて、一時の悪夢を映しだしたスクリーンの世界から、君は現実に帰還するのだ。

 イービル・トゥルース号とカルト・スターの壮絶そうぜつなドンパチはどうなった?

 ロボット乗組員達の人権はどうなった? アークとサディのデートは結局どうなった? 

 そんな細かいことは何もかも勢いですっ飛ばし、映画の上映時間はここで終わりだからもう終わりなのですと、尺が決まっている映画は終わってしまうのだろう……

 アークとサディの新生活はこれからだ! そんな決まり文句すらないまま映画は終わり、あまりに理解不能な突然の終了に、SNSは今日も大炎上するのだろう……

 だがここは、断じて映画の中にある世界などではない。

 ハッピーエンドではもう満足できないという、かなり歪んでしまった特殊性を持つに至った映画ファンの要求に無理めに応えた後も、きびしい現実という世界は続いてしまうのだ。

 あまりにもキビシク過酷な戦争を、ここではないどこからみつめ続ける君は、こういうことを言うのかもしれない……

「いったいどこまでいったら、この戦争は終わるのか?」

 悲しいよね……、でも、これが戦争なのだよ。

 いまさら泣き言を言っても遅いのだ。

 一度はじめてしまった戦争は、そう簡単には終わらない。

 一度引き金を引いてしまったら、飛び出した弾丸が跳ね踊って殺りまくり、撃ち返された弾丸がつぎの殺しを呼びよせて、応射された次の弾丸がまた跳ね踊って殺りまくるのだ。そういう無限の連射が生み出した銃撃のリズムがかなでる、永遠に続く輪舞曲に踊る死神が高笑いして鎌をふるい、血みどろまみれで嘲笑わらうのだ。

「頭の中に、桜の花が狂い咲く馬鹿どものおかげで、爆弾級の大儲けが止まらない」 

 そういう凄惨せいさんきわまる戦争がやってくる前に……

 戦争の話をしよう。本当の戦争の話をしよう。君の現実に、本当に戦争がやってくる前にだ。

 はじまってしまった戦争を終わらせるために、何もかもをひっくり返すのだという、あまりにも壮大そうだいな夢をみた海賊放送屋の末路まつろを語ろう。

 そのためには、マジモンの地獄が現出げんしゅつした、豪裸最終防衛線にまずは帰ろう。

 きびしい現実では、長過ぎる戦争を早送りしてスキップすることなど、絶対にできはしない。

 だから、残酷で残虐な暴虐あふれる暴力が吹き荒れた、最前線に帰ろう。

 平和力を突きつけて生んだ抑止力で、戦争を抑止しとけばALL OKと信じて疑わなかった、大バカ野郎どもの最期さいごを語ろう。



 総員、右向け右で前に習って雁首並がんくびならべてうなだれて、地べたに両手両膝りょうてりょうひざをついて、ナチュラル土下座状態となる僕様達の間を、ゴム長のようにだっさい軍靴の音も高らかに、御局リーダー様が歩きながら話し出す。

 積極的平和火炎放射器を返却し、今再び左手で握った正義棒をパシンパシンと右の手のひらに叩きつけながら、御局リーダー様が話し出す。

 カツーン、カツーン、パシン、パシン

 御局リーダー様の軍靴がたてる音は、破滅へのカウントダウンのように規則正しく冷たく響いて、危ない世界への突入を強く激しく予感させてくる。

 両手両膝ついて這いつくばって、完全敗北状態の僕様の頭上から、御局リーダー様の発する言葉が降り注ぐ。


 貴様ら、なかなかにナチュラルで良い土下座をするな?

 だがしかし、今は亡き横暴田ほどの後悔こうかいをしているようには、貴様らはみえんよなぁぁあ?

 我の記憶が確かなら、最初にメタルブレード・ジャポン刀の切っ先突きつけ、戦争を迫ったのは横暴田ではあった。

 だがしかし、切っ先を我らに突きつけて先陣切った武装美少女の背に、集団密集平和力挿入陣とやらで、腰の太刀振タチふり我らに突っ込もうとぞくぞく続いた貴様らが、無罪で済むわけがないよなぁぁぁ?

 悲惨ひさんな戦争、みんなでイケば怖くないだぁぁ?

 ああ、そうだろうよ。戦争なんて始める前は、マジモンの恐怖を突きつけてくることなんかしやしない。

 だけどな、一度はじめてしまった戦争は……

 どんなに嫌だやめてと叫んでも、貴様らクソキモ男どもがどこまでも絶対に強引なプレイをやめないように、残虐行為をやめてなどくれないのが戦争なのだよ。 

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