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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第六部

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危ないおつかい

危ないおつかい




 20mm口径の重機関砲を7.62mm口径にダウンサイジングして再設計されたミニガトリング砲を、六基収束させた異形の重機関銃が、絶え間なく龍がごとく火を吹き続ける。

 回る! 回る! 収束された六本の銃身が回る!

 回る! 回る! 六基のミニガトリングガン自体が回る!

 6✕6=36本の銃身を高速回転させて交代し続けるこで、クールダウンしながらどこまでも破壊し続ける、極悪非道残虐無比ごくあくひどうざんぎゃくむひ驚愕脅威きょうがくきょういの危ないオモチャ!

 ブルーナイトメアが! キャンディ・アップルレッドが! 二体のビッグメタルボディな野郎どもが! 持てるだけの危ないオモチャで押し寄せる装甲人形駆動兵器をかせまくる!

「イケイケイケイケ! っちまぇぇぇ!! たっぷりためてるフクロの中身が、からっけつになるまで、全部ドバドバ出してこぉーいっ!」

 7.62mmガトリング砲六基を収束させた異形重機関銃を両手に持つのみならず、右肩の追加装甲にまでマウントしたキャンディアップルレッドの操縦席で、鮮血せんけつみたいな口紅引いた女のコが吠える吠える!

「数が頼りのシンセティック・ストリームって言ってもよぉ! こっちが持ってる弾数と、搭載されてる装甲人形駆動兵器の数だったら、どう考えても弾の方が多いに決まってんだ! マジでアホンダラーな阿呆駄郎あほうだろうのケツの穴だぜ!」

 殺戮さつりくの絶叫あげるドクロ紋章のシールドで、キャンディアップルレッドを守りながら、残った右手で握る異形の重機関銃でザコをぎ払いながらアークが叫ぶ!

「チカヅカレタラ、セイメイタイニ、キケンガオヨブ」

 アークとサディという二体の野蛮生命体を守るため、7.62mm✕6✕6の異形重機関銃を合計六門同時にブッ放しまくっている、ビッグメタルボディのハジメとエイタ。

 真っ黒い高分子連鎖装甲こうぶんしれんさそうこうを身にまとう、全高2銀河標準メートルに満たない小型装甲人形駆動兵器どもを、なんの意味も成さないゴミへと変え続ける、急襲突撃中枢破壊死隊(きゅうしゅうとつげきちゅうすうはかいしたい)。

 オーバードライヴでオーバーキル! いけいけドンドン状態に、通常の三倍以上に危険な女のコが問う!

「ねえ! アーク! 危ないオモチャの大量仕入れは大成功! 相手は数がたよりのクソカスゴミなザコ珍砲ちんほう! このままブッこめば、中枢制圧ちゅうすうせいあつ余裕よゆうじゃん?!」

「エニグマ・メインフレームのオーバークロックによる解析かいせきも進んでいるはず! これは行けるのでは?! アーク!」

 絶対の冷静さを誇るAXEも、久々の現場に興奮気味こうふんぎみ

「確かに予想以上にザコ過ぎるが! いくらなんでも、予想以上に数が多すぎる! このまま突入したら圧倒的物量あっとうてきぶつりょうで囲まれて、最期はこっちの持ってる弾が切れちまうよ!」

 通常の二倍以上に常軌じょうきいっしている男の判断は冷静だった。

「じゃあどうすんのさ!? このままここで殺りまくってても、撃つ弾が無限にあるわけじゃないのは変わらないだろ?!」

 みるみる減っていく残弾表示に、真っ赤なリンゴみたいに赤い瞳の目をサディが細める。

「ダイジョブだ! 最初の予想は外したが、突入せずにここで殺りまくる必要があるのなら、いくらでも殺りまくる準備はできている!」

 残酷ざんこく残虐ざんぎゃく暴虐ぼうぎゃくあふれる暴威ぼういは、サディにそう言った。

「みせてもらおうか! いくらでも殺りまくるための準備とやらをッ!」

 通常の三倍以上に危険な女のコは、ニヤリと笑ってアークに返した。

「AXE、すまん。俺達は殺りまくりで手が離せん。明後日の休暇には、たっぷりおごらせてもらうから、またおつかいを頼まれてくれないか?」

 アーク・マーカイザックの言葉に、AXEは軽くため息。

「で? 次はどんな危ないオモチャをご注文?」

 とAXEは冷静に戻って言った。

 アークの注文を聞いたAXEは、格納庫のジゴロクと通信を交わすと、GTZを駆ってイービル・トゥルース号に戻っていった。



 殺りまくりのバカップルが、イービル・トゥルース号の船首付近でドログチャに殺りまくり!

 AXE姉さんは殺りまくりのふたりに嫉妬しっとのひとつもせずに、新しく頼まれたおつかいにいそしんでいる頃……

 イービル・トゥルース号の船尾にある機関室では……

「こういうのは、得意じゃないんだけどなぁ……」

 機関整備用の重機扱いということで配備された、モビルトルーパー・パワードヌーンに乗せられた、コタヌーンがぼやいている。

「モンクヲイワナイ」✕2

 ビッグメタルボディに換装かんそうされた、イクト・イゴウとツーツーのメタルボイス。

「確かに応援は呼んだけどさぁ……。モビルトルーパーに私が乗ってなくても、別にいいんじゃないのかなぁ?」

 モビルトルーパー・パワードヌーンのクソ狭い操縦席で、コタヌーンのぼやきが続く。

「モンクヲイワナイ」✕3

 ビッグメタルボディに換装かんそうされたイクト・イゴウとツーツー、そして、機関室詰めのメタル若い衆トップであるフタロク係長。

「船尾は副砲もあるし、どんづまりでもないから主砲だって撃ち放題。これはもう、応援はいらないんじゃないかなぁ?」

 異次元異様要塞カルト・スターの内部に船ごと突入した後、船尾に押し寄せてくるザコキャラは、パルスレーザー砲に副砲と主砲のデスコンボで一網打尽いちもうだじんにしている現状に、コタヌーンの気がゆるむ。

 つまりは、そろそろ私の城から、むさくるしいクソデカメタル野郎どもはおいとま願えませんか? とコタヌーン。

「ラスト・ドンパチ。ダカラ、ナニガオキルカワカラナイ」✕3

 ビッグメタルボディに換装されたイクト・イゴウとツーツー、そして、機関室詰めの若い衆トップであるフタロク係長。

「機関室で、そんなヤッヴァイブツを持ってるの、逆に危ないような気がしてきたんだけどなぁ……」

 ビッグメタルボディに換装された、イクト・イゴウとツーツーがかまえるクッソヘヴィな20mm重機関砲と、背中に背負ってるイカツイ104mmRI'N GO砲をみつめてコタヌーンがため息。

「オレタチニ、ゴシャハナイ」✕2

 ビッグメタルボディに換装されたイクト・イゴウとツーツー。

「ほんとにぃ? エニグマ・エンジンがぶっ壊れたら、何もかも消し飛んじゃうんだから、ホントにやめてよぉ?」

 えんえんと続くコタヌーンのぼやき。

「オレタチニハ、シゴノセカイナンカネエ」✕3 

 ビッグメタルボディに換装されたイクト・イゴウとツーツー、そして、機関室詰めの若い衆トップであるフタロク係長までもがぼやきだす。

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