キャプテン・パンダーロック、ついにキレる
キャプテン・パンダーロック、ついにキレる
ドクロがまっすぐにみつめる超巨大異次元異様要塞カルト・スターに、45口径46銀河標準センチメートル砲三連装四基十二門の暴力装置が破滅的な破壊力を一斉射！
ブ厚い硬化テクタイト製窓から紅蓮の業火が消えた後、そこにあらわれたのは、爆炎をあげる超巨大異次元異様要塞カルト・スターの姿！
はっはっはっはっ！
あいつらマジで、阿呆駄郎のケツの穴がガッバガバの馬鹿野郎！
異次元の果てまでイッちまった、未曾有の無能な阿呆駄郎ってやつよ！
そこのけそこのけ、異様要塞様のお通りだ！
過半数を突破した圧倒的多数様が持つ抑止力の前に、逆らってくるヤツなんざいるわけない！
御珍砲をおっ立てて、お舐めプレイでズンズンイッた果てに、もらうはまさかの大逆襲！
超近接距離からの実体弾攻撃に、あいつら何にもできずにヤラレちまったぞ！！
フルハーネスで席に固定された身体をよじり、アークが頭に生やした猫耳揺らして腹を抱えてゲラゲラ笑う。
相手が持つ砲のほとんどが照準不可能な、近接斉射限界の内側に入り込む。
そして、真正面に存在する砲はすでに、ニューコンチネンタル・オーダニー号に斉射済み……
エネルギー充填が完了するまで、実体弾を絶対に迎撃できない時間に……
マジモンの暴力を生で突っ込むこのセンス……
さすが殺りまくりのバカップル！ 殺るとなったらマジでヤヴァイッ！
絶対の冷静を誇るAXE姉さんもご納得。
「撃ちまくれ！ マシンガン・サディ！ めっちゃ素敵な透き通るような乙女心のサディ様のおそろしさを、シンセティック・ストリームども叩き込んでやれ！」
右手で作った拳銃ぶんぶん振って、猫耳激しく揺らすアークが撃て撃て撃てと、サディをガンガンあおる大盤振る舞い！
「第二斉射ッ！ いっくよぉぉぉッ！」
大宇宙の科学技術が生み出す叡智を集結させた、紅い超密着バトルスーツ姿のサディが、巨大なリヴォルバーキャノンの引き金を引き絞るッ！
再び竜がごとく紅蓮の業火を吐き出す、45口径46銀河標準センチメートル砲三連装四基十二門！！
ブ厚い硬化テクタイト製窓が炎に染まる！ 斉射の衝撃に揺れる艦橋！ 轟音に震える循環空気！
遥か彼方の昔に大海原の上空を翔けていた、時代遅れどころではない化石級の実体が、星の海を切り裂いて飛んでいく！
着弾！ 着弾！ また着弾！
戦艦が宇宙にあがる以前に大気圏を翔けていた実体弾の前では、アンチエネルギー・シールドなど、紙切れ一枚分の防御力すら持ちはしないッ！
直径46銀河標準センチメートル砲弾が抱える爆薬が、カルト・スターに炸裂し、爆裂して爆炎をつぎつぎにあげる！
「三回斉射で、撃破せよぉぉぉッ！」
撃ちまくりで殺りまくり！ 通常の三倍以上に危険な女のコが、第三斉射を解き放ツ！
第三斉射までの総数36発の砲弾が、超巨大異次元異様要塞をマジモンの暴力でぶん殴る！
ひしゃげて曲がって途中で折れて、情けなくブッ壊れていく巨砲！
爆炎あげてブッ飛んでいくシールド・ジェネレーター！
あらゆる方向にブチまかれていく、メッチャクチャにされてしまった構造体！
どんどんカルト・スターの表面に火がついて、ガンガンに燃え広がっていく大火災！
地獄の業火が渦巻くブ厚い硬化テクタイト製窓の向こうは、野蛮生命体が踊り狂いだすような、バイオレンスがいっぱいの危険な世界！
そして、最終決戦を制すと豪語した、キャプテン・バンダーロックの声がする。
「ぱふぉっ」
パンダ船長のご英断を、臨時暫定指揮官を示す猫耳がとらえて、翻訳ス。
実体弾斉射で３発殴って、カルト・スターの表層に存在するアンチエネルギー・シールドジェネレーターは撃破した！
ここから先は、ガンガンにブチ込まれる極大威力のエネルギー兵器を一切否認できない、おナマで一斉射をドクドクと注ぎ込まれる、マジモンの地獄をみせて殺れ！
圧倒的な武力をみせつけて、グイグイと迫ったならば、どいつもこいつもひれ伏して、俺の思いのままになるだろう。
でかい御珍砲をおっ立てた俺様の前ですくみあがって股ひらけ！ そういう阿呆まるだし駄郎のケツの穴がガッバガバなクソ馬鹿野郎！
圧倒的な平和力でどうとでもできると思った積極的平和主義者は、ついにマジモンの戦争屋を怒らせた。
積極的平和主義者の対極に存在する、消極的戦争主義者が本気を出したおそろしさを、synthetic streamどもに突きつけろ！
パンダ船長のお言葉に応えて、紅い超高分子連鎖素材で包まれたサディのお手々が、巨大なリヴォルバーキャノンのシリンダーをギュイーンと回す。
巨大なリヴォルバーキャノンの薬室に送り込まれたのは青い弾頭。
主砲身内部のライナーが、実体弾から極大威力のエネルギー用へと交換され、エネルギー収束装置内部に、エニグマ・エンジンから注がれる暴力が満ちる！
あらゆるものを憂鬱にさせるどころか絶望させるに足る、残酷な青い光が砲身内部に満ちていく！
ふりあげた鉄槌がごとく起こされた、巨大なリヴォルバーキャノンの撃鉄に、装填完了を示すドクロマークが点灯！
やられて泣くしかなかったリアルロリが、逆にてめえらをやっちまうためにsynthetic streamに帰ってきたよ！
「いーッ！ やっほぉぉぉぉっ！」
つい最近合法年齢を突破した逆襲のサディ様が、巨大なリヴォルバーキャノンの引き金を引き絞るッ！
ふりあげた鉄槌がごとき撃鉄が振り下ろされて走り出した信号が、撃ってしまえと巨大な暴力装置に甘く囁く。
ブ厚い硬化テクタイト製窓を染めるのは、あらゆるsynthetic streamを憂鬱にさせる青い閃光！
超巨大異次元異様要塞カルト・スターとの間に存在する漆黒の空間を、十二本の青い傷跡が走る！
実体弾による徹底的な破壊行為によって、逆位相エネルギーフィールドを発生できなくなったカルトスターに、極大威力のエネルギーが生み出すまじりっけなしの暴力が、おナマでガンガンに注ぎ込まれてイク！
溶け落ちる要塞外殻！
溶けてひしゃげて歪んで崩れる内部構造！
混じりっけなしの純粋な暴力によって穿たれていく、深く暗い破壊の大穴！
瞬時に蒸発消滅していく、運悪くそこにいたsynthetic streamに従事していた権畜ども！
熱くドロドロしてる溶解した金属が、異次元の巨大さが生み出した重力に引かれて、深くひらいた破滅の穴底にむかって溶け落ちていく。
「パフォォォォッ！」
アイアンブルーとガンメタルグレイで構成された艦橋に、パンダ船長ことキャプテン・パンダーロックの雄叫びが響く！
遥か彼方の昔から大宇宙をまたにかけた果て、とにかくケツをまくってバックれるのが一番いいのだと悟った男が、本日ついに本気を出したのだ！
撃て撃て撃て撃てぇぇぇッ！
イービル・トゥルース号三番目の乗組員、通常の三倍以上にデンジャラスなマシンガン・サディ！
一度本気を出した消極的戦争主義者は、そう簡単には止まらないことを、骨身の髄まで叩き込んで殺れ！
鳴り響く自分の骨が立てる音を、地獄の底で永遠に思い出す。そういう未来永劫の恐怖を刻み込め！
遥か彼方の高みから一方的に圧倒的な武力でもって、逃げ惑うことしかない弱者をブッ殺す！
United Skinhead of ALL (USA)や、ナティーヌ・イスラエノレがカーサの街にヤッてることは、決して戦争ではないことをわからせろ！
弱い者を虐殺することが、断じて戦争などではないことを叩きこんで殺れッ！
過半数を超過した圧倒的多数どもに、マジモンの地獄をみせてやれ！
戦争とは、撒き散らされた互いの臓物を混ぜ合わせ、血で汚したこの手を血で洗うものだ。
敵も味方も同じく死体となって転がって、死という平等へと叩き込まれ、無惨に腐り落ちてゆく。
殺し殺され殺し合って、誰も彼もが死んでゆく！
ド偉いミスター指揮官様だって例外ではないッ！
皆殺しの雄叫びをあげてぶつかりあって、暴力と狂気がどろぐちゃに入り混じった地獄へと、ド偉いミスター指揮官様もお連れしろ！
それこそがマジモンの戦争だということを、前線に出てきたこともないド偉いミスター指揮官様にわからせるのだぁぁぁッ！
