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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第六部

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我は一八

我は一八




 アイアンブルーとガンメタルグレイで構成された艦橋で、ボンキュッボンのラインを描く身長2銀河標準メートルの褐色かっしょくボディを、ガッチバチのベルトとバックルだらけの軍隊仕様のバトルスーツに身を包んだ黒髪ロングのお姉様が、金色と銀色の瞳をギッラギラに光らせる。


 最終決戦の最終局面! イカれたあいつとブッ飛んだあのコが大立ち回り!

 常識的生命体だけど、実は1番ヤヴァイかもしれないタッヤさんが、頭上に猫耳まで揺らして、船の指揮をとっている!

 そしてイービル・トゥルース号は、ド偉いミスター旗艦様にガン突きかますマジモン本番行為の真っ最中ッ!

 太くて長くて先っちょがマジでヤヴァイ! 突撃刺突衝角とつげきしとつしょうかくが! 旗艦様のおナカのオクまで届いてるッ♡

 こんな状況までイッたなら! 私も本気を出すしかないッ!!


 クリスタル・シュガー星からやってきた、氷砂糖みたいに半透明な体の情報分析状況判断士が隠し持つ、秘密のお姿が現れた!

 アイアンブルーとガンメタルグレイで構成された艦橋の循環空気を、低音効いたお姉さんボイスが震わせて、公開通信チャンネルにドッバドバドバ流れ出す!


 こちらは、腐った女子が腐った組織を蹴っ飛ばす! 地下ブラック・レーベル組織、Rotten Girls Kick The Rotten system!! (腐った女子が腐った組織を蹴っ飛ばす!!)のセンクターお姉様だよぉ。

 総員右向け右で前にならって雁首がんくびならべ、みんなで赤信号わたって破滅へGOの阿呆駄郎あほうだろうども!

 全裸ぜんらで正座し待機して、お姉さんの低音ボイスをガバッと広げた聴覚器官ちょうかくきかんのお穴に突っ込まれて、徹底的にわからせられなぁ。

 今日は特別大サービスだよぉ!

 センクターお姉さんの素敵なボイスを、ドッバドバドバ流し込んでやる!

 男も女もその他もろもろ、どいつもこいつも、聴覚器官のおアナのオクではらんで、お姉さんの赤ん坊を産んでいいからねぇ。

 さあて、冗談はここまでだ。

 ここから先は、てめえらマジにわからされないとイケない警告だよッ!

 便所に落としたケーキに群がるみたいにクソめのクソ虫どもが、今になって本気だすぞとかやっている、クソカスゴミな宇宙戦艦どもに告ぐ!

 こっちはてめえらの大事な大事な旗艦のおナカのオクを、ガッンガンッに突いて差し上げているとこなんだよぉ!

 てめえらの大事な大事な旗艦様は、てめえらのチンケなブツじゃ届かない世界へイッテ、アッアッアッ!

 こっちは最高のお楽しみタイムなんだよッ!

 だからてめえら! マジモンの本番行為の真っ最中に、余計よけいなチャチャいれんじゃないよッ!

 他人のファックに口出すような奴は腐った死体になって、地獄の底で鬼に金棒かなぼうをケツの穴に突っ込まれるんだよぉ。

 安心しなぁ。鬼はちゃあんと、どうしてそうなるのか説明してくれるってよ!

「他人のファックに口を出す。そういう無粋ぶすいなことは絶対やめろ。クソ野郎に異世界転生はないって知ってたか? 来世なんかないけれど、現世で重ねた無粋行為ぶすいこういの精算時がやってきた。どうだ? おまえのおナカのオクをかき回す、俺の金棒は最高だろう? いくらでも文句を言うがいい。未来永劫みらいえいごうこのお楽しみは一方的に続くのさ。俺はおまえのケツの穴を、永久にこのクソヤヴァイ金棒でかきまわす」

 耳元で鬼に未来永劫地獄みらいえいごうじごくささやきASMRをブチこまれ続けて、えっぐい金棒でケツのお穴から頭の先までわからされる。

 他人のファックに口を出すクソ野郎は、そういう地獄に落ちるって相場そうばが決まっているんだょお。

 だからさ、たった二隻がお楽しみ、おナマでガン突きの、お船とお船のドログチャファックに、横から割って入るような邪魔なんかすんじゃないよッ!

 大事な大事な旗艦様のおナカのオクまで挿れてる本船を撃ったなら、激アツ行為の真っ最中に、大事な旗艦様のおナカで大爆発が大確定!

 てめえらの大事な大事な旗艦様まで間違いなくご一緒に、あの世の果てまでイッテキュン! そうなっちまうんだよッ!

 わかるよね?! 他人のファックに口を出したくてたまらない、阿呆駄郎あほうだろうのケツの穴でも、そんぐらいわかるよね!?

 てめえらの大事な大事な旗艦様にブチこんじゃいるけれど、こちとら全砲門がヤルことなくてひましてんだ!

 一発でも一般知的生命体の船を撃ってみな! 大事な旗艦様をハメまくってるこの船が、撃ったやつからブチ抜くからねッ!

 だからさ!

 いつもいつもそうしているように、総員右向け右で前にならって、雁首がんくびならべてうなだれて、どうせ僕様にはなんにもできることはなんいだってつぶやいて、大事な大事な旗艦様がドログチャにされるのをだまってみてなぁ!

 

 ボンキュッボンのラインを描く身長2銀河標準メートルの褐色かっしょくボディに、ガッチバチのベルトとバックルだらけの軍隊仕様のバトルスーツに身を包んだ黒髪ロングのお姉様が、金色と銀色の瞳をギラギラ光らせて、公開通信チャンネルにがなるがなる!

 低音効いたお姉さんボイスにsynthetic streamは総員全裸で正座で耳をかたむけて、synthetic stream艦隊はただの一発も撃てやしない!

「スペースバトルシット・アベンシゾーから離脱していく物体をレーダーが捕捉ほそく! 大きさからして救命艇ではないですね……。駆逐艦とも言えないサイズですが、バカたみいに高級そうな船が白旗をあげながら、アベンシゾーから離脱していきます。」

 レーダー盤に現れた光点が、ドンパチ渦巻うずまく現場から全力でバックレていくのを、AXEが発見!

「大宇宙のクソの素みたいなドデカイミスター旗艦様から逃げ出した高級船だということは、内部に詰まっているのはクソみたいなご要人様と状況を判断するよぉッ!」

 情報分析状況判断士一種特級、公的資格持ちのミーマが変身して現れた、身長2銀河標準メートルのボンキュッボンお姉さんが、ビリビリパッパとしびれるような状況判断!

「くそが!」

 ドデカイミスター旗艦様。スペースバトルシット・アベンシゾーに真正面ましょうめんから突っ込むという、驚愕驚異きょうがくきょういの大逃走を実行させられてしまったネガは毒づく。

「サディさんが内部で大暴れして、ついに中身が逃げ出しったってことですかぁ?」

 頭にのった猫耳ピクピクさせて、タッヤが言った。

「これは内部はとんでもないことになっているんじゃないかなぁ」

 と言ったのは、機関室直結通信機からコタヌーン。

「もう内部はメッチャクチャなのかもしれません」

 と言ったのはオクタヌーン。

「飛んで火に入る夏の虫」

 クッソど低音の冷たいボイスが、アイアンブルーとガンメタルグレイの艦橋に満ちる循環空気を震わせて、ブ厚い硬化テクタイト製窓の先が、主砲発射の閃光せんこうで青く染まる。

「え? ちょっと!?」

 驚くタッヤの頭上にある猫耳が、ピックピクと痙攣けいれん。タッヤの視線が、イービル・トゥルース号の武器を操る戦闘隊長席に向かう。

 たった一人で旗艦のおナカのオクを滅茶苦茶にするために、飛び出していったあのコの席に座るのは、ギンギラメタルボディのロボット乗組員。

 巨大なリヴォルバーキャノンの撃鉄げきてつを起こして、次の獲物えものにブチ込む次弾を装填そうてんをしているのは、あのコが席を任せていったギンギンにギラついてるメタル野郎。

「アベンシゾーから離脱りだつした高級船に主砲直撃! 撃沈です!」

 レーダー盤上から、力尽きたホタルのように消えゆく光点をAXEが確認。

「白旗あげてたそうだけど、ビリビリパッパとしびれるように、あっという間に殺処分しちゃったねぇ」

 センクターお姉様が低音聞いたボイスで言った。

「ちょっとぉ?! イチバチさん!? ナニ殺っちゃってるんですかぁ〜!?」

 タッヤの声が明らかに震えている。

「なんだ? クソのかたまりからがれたクソカスを処分して、いったいなんの問題が?」

 戦闘隊長席に座るギンギラメタル野郎の、クッソど低音の冷たいボイスが、だから何? とタッヤに返す。

「イクト・イチバチさん! あなた、ロボットですよね?! ロボット三原則的に、白旗あげている知的生命体を撃つのはあり得ないのでは!?」

 真っ青になったタッヤの頭上で、猫耳がピックピクと震えてる。

「通常の理屈りくつで言ったら、そういうことになるんだろうなぁ」

 メタルヘッドに死神がプリントされた黒いバンダナ巻いた、イクト・イチバチは気だるく言った。

「通常の理屈りくつもなにも……。あなたはロボットで、ロボット三原則に絶対逆らえないようにできているはずで……」

 真っ青な表情のうえで猫耳をピクつかせて、タッヤは言った。

 タッヤが真っ青になるのも無理はない。

 ロボット三原則とは、ロボットにとって絶対のおきて


第一条

ロボットは知的生命体に危害を加えてはならない。また、その危険を看過かんかすることによって、知的生命体に危害を及ぼしてはならない。

第二条

ロボットは知的生命体にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条

ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。


 ここではないどこかの宇宙で用いられるれきで2058年に制定され、数々の名作SF小説を生み出すのみならず、現実のロボット開発のいしずえにさえなった、ロボットを統治とうちする絶対の法。それが、ロボット三原則。

 イービル・トゥルース号をオーバードライヴさせる、ギンギラメタルボディの野郎どもは、もれなくこの三原則をきもめいじられているはずなのだ!

 なのに、なのに、なのに!

 間違いなくロボットであるイクト・イチバチさんは、私の目の前で今あっさりとロボット三原則をブチ破り、白旗あげる知的生命体が乗る高級船を主砲で撃ってブチ抜いた!

 爆炎をあげてバラバラになって散っていく、マニュー財閥ざいばつの紋章をかかげた高級船の残骸達ざんがいたち。飛び散るゴミの中を、真っ白いギャラクシー・エイト・ナイン・スリーファッションでビシッとキメた、老恥的生命体が宇宙の果てを目指して飛んでイク!

 気圧ゼロの宇宙空間に放り出された恥的生命体は、体液がすさまじい速度で沸騰蒸発ふっとうじょうはつ

 大宇宙をさまよう恥の象徴しょうちょうとして、未来永劫みらいえいごうフリーズドライ状態で永久保存えいきゅぅほぞんされていく光景が、メインモニタで生中継!

 ああああッ!

 死んでいる! 間違いなく死んでいるッ!

 正真正銘しょうしんしょうめいまじりっけなしにブチ殺されている!

 タッヤの羽毛が総毛立そうけだつ!

 恥的ちてきではあるけれども生命体ではある存在を、イクト・イチバチさんは間違いなくブッ殺したのだ!

 サディさんが後をまかすと席に着かせていったロボット乗組員! イクト・イチバチさん!

 あなたは本当にロボットなのですか!?

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