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海賊放送船イービル・トゥルース号の冒険  作者: 悪魔の海賊出版
第六部

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激震! ジャンポップ・クロジャン銀河!

激震! ジャンポップ・クロジャン銀河!




 ジャンポップ・クロジャン銀河の時空を電磁的に振動させた、アークの海賊放送は文字通り銀河中を揺らした。

 学校で、職場で、ファミレスで、喫茶店で、酒場で、SNSで、誰かのLIVEで

「あの意味不明なまでに、嘘くさい放送はなんなんだ?」

 と少しずつ話題になった。

 海賊放送が言うことを、信じる者は少なかったけれど……

 これが世界なんだと、今まで信じきっていた心に、正体不明の強烈きょうれつな一撃をブチ込まれたのは確かだった。

 大自民統一教会党から買った、とんでもなく高価で価値があるはずの壺。ドブラックな鉤十字が入った、大事な大事な高い壺。

 大事に大事に扱って毎日みがいて、これが森羅万象をつかさどるアベンシゾー総統陛下そうとうへいかがお墨付きを与えた、先祖代々までさかのぼって銀河臣民に幸福をもたらす高貴な物だと、信じて疑わなかった壺。

 それが今では、二束三文にそくさんもんのガラクタどころか、本当にうさんくさい詐欺商品さぎしょうひんにみえてくる。

 だけど、情報の海にウヨウヨしている、ネトネト粘着質にまとわりつく奴らはこう言う。

「あんなのは陰謀論者いんぼうろんしゃ妄想もうそうだよ」

 と冷たく笑う者。

「あんなものはカルト放送だよ」

 とあざける者。

「あの放送にいったい何の権威けんいがある?」

 ビッグな態度で断じる者。

 怪しい海賊放送の主が言うように、まるでどこかから給料をもらっているかのように、ネトネト粘着質で冷たく笑う奴らがウヨウヨとわいてきた。

「声をあげるなんてカッコ悪い」

「黙っている方がカッコいい」

「声なんかあげても無駄」

 海賊放送の主が言うように、

「だったらおまえが、まずは自分の言う通りにだまっていろよ」

 そう言われて秒殺で終わるネトネトに粘着質な奴らが、ウヨウヨとわんさかわいた。

 どこかの誰かが、使途不明しとふめいで領収書が一切不要の機密費から、大量のゼニーを流して超大手広告代理店にお願いしたかのように……

 それこそ、海賊放送の主が存在すると主張する、不気味な潮流synthetic streamの濁流だくりゅうのように……

 ネトネトに粘着質なクソキモイ奴らが、冷たいニヤニヤ笑いを浮かべて、情報の海にウヨウヨわいて騒いで、不気味な流れを生み出そうとした。

 情報の海は荒れに荒れたが、現実世界では誰一人、あの意味不明なクソ怪しい海賊放送を取り締まれなかった。

 ニョードー・プジー・ザンゲェーグループのTVに新聞、ヨシモトムラTVとイヌエイチケーは、いつも海賊放送を取締に出動したSystem Self-Defense Force SSFが、積極的平和主義によるすみやかなる反撃能力行使によって、海賊放送を行っていた船を徹底的に完全平定したから絶対安全安心大丈夫、日常に何も影響はありませんと発表した。

 だけど、あのクソ怪しい海賊放送は止まらなかった。

 Space Synthesis System中枢閣は、

「アベンシゾー総統陛下に、お疲れ様のひとつも言わぬ、不敬不遜極ふけいふそんきわまる海賊放送は、Space Synthesis System勢力圏内に潜むテロリストが、個々に勝手に放送しているもので、次から次に模倣犯もほうはんが現れ、誹謗中傷ひぼうちゅうしょうが続いている状態であり、これらを絨毯爆撃的じゅうたんばくげきてきに積極的平和主義反撃能力を正当に行使し、平和力でもって粛清しゅくせいし続け、徹底的に平定していくしかない。ゆえに我々は現実主義の視点でみて、これ以上ないくらいに素晴らしく完璧な対応をしている」

 と発表した。

 ニョードー・プジー・ザンゲェーグループと、ヨシモトムラTVとイヌエイチケーは、それを右から左にお流しした。

 だけど、96.9銀河標準メガヘルツに合わせたラジオから流れてくるのは、いつもあの人物の特徴的な笑い声だった。

「はっはっはっは」

 ネトネトとした粘着質さはかけらもなく、あったかい血の通う知的生命体が、ウヨウヨ群がるネトネトしているクソのかたまりを蹴っ飛ばし、便器のナカへと叩き込み!

 クソを流すレバーをガチャコン! 一発!

 クソ山の頂点、森羅万象糞山相当屁以下しんらばんしょうくそやまそうとうへいか不愉快ふゆかいな仲間たちをジャーッ! と下水に流してハイおしまい!

「こいつぁ、キモチいいぜ!」

 と腹の底から言っているような、とにかくやたらと意味不明にブッ飛んだ笑い声だった。

 さらに信じられないようなことが続く。

 海賊放送を名乗る奴らは、ラジオ放送にとどまらず、映像まで流しはじめた。

 その放送は、信じられないようなものだった。

 平和の使者である積極的平和主義推進使節団は、宇宙最強の抑止力と閣議決定された赤黒い閃光をドバドバ放って見せつけて、

「これが積極的平和主義でござい! つべこべ言わずに俺の前にひざまづけ!」 

 と意気揚々(いきようよう)と語るその態度は、あまりにも庶民感覚しょみんかんかくから遠くかけ離れた、尊大そんだい不躾ぶしつけな強権的で威圧いあつに満ちた挑発的な言動だった。

「ああ、こりゃあ大変なことになるぞ……」

 いきりたつ主砲達が生み出した、赤黒くそそり勃つ巨大なエネルギー柱をみせつけるその行為は、眼の前が真っ暗になるような絶対的な絶望を呼ぶ光景だった。

 その予想はすぐに当たる。

 次に流れた映像は、絶対無敵宇宙最強の戦争抑止力と閣議決定された、Space Synthesis System積極的平和主義推進使節団が、無惨に壊滅していく光景だった。

 異次元の増税の果てに、莫大ばくだいな防衛費を投入して作り上げた宇宙戦艦達。

 森羅万象をつかさどると閣議決定された、森羅万象宇宙戦艦アベンシゾーと同型のガース・ヒーデが、キシガ・イフミーオが、派手に宇宙空間に爆散し、たくさんの死体を詰め込んだ、じくれ曲がったスクラップへと変わっていく映像が、全編ノーカットの無修正で流された。

 森羅万象宇宙戦艦アベンシゾー級弐番艦ガース・ヒーデは、死のとげに腹を割かれて鋼鉄の臓器をぶちまけながら、くるくるぱーっと回って宇宙の墓場にブッ飛ばされていく。

 森羅万象宇宙戦艦アベンシゾー級三番艦、キシガ・イフミーオは、どういうミスをしたのかわからんが、ブラックホールに見事にハマって、暗闇の中へとなすすべなく呑みこまれ、ひしゃげて折れてぐしゃりと潰れて消えていった。

 そして、ブラックホールに呑まれて消えたはずなのに、どういう理由かわからんがゾンビのごとく復活したキシガ・イフミーオが、今度は謎の同士撃ちを盛大におっぱじめ、最後にはトドメのピンクの閃光にむさぼられ、あまたの僚艦りょうかんと共に宇宙のちりへと成り果てた。

 どの宇宙戦艦も、Space Synthesis System中枢閣が、

「大宇宙最強無敵の戦争抑止力を持つ積極的平和不沈艦」

 と閣議決定した超大型宇宙戦艦だった。

 一体何がどうなっているのか?

 理由はまったくわからなかった。

 怪しい海賊放送の主が言うように……

 異次元の増税によって、銀河臣民をぎゅうぎゅうに絞りあげて巻きあげたゼニーで作り上げた、ピンハネ中抜きだらけの中身スカスカハリボテ宇宙戦艦だからなのか?

 第二大自民統一教会党と噂される、イシーンズと手を組んで、ダイハン・バンパク級の自ら掘った墓穴にはまったからか?

 大宇宙最狂最悪最低のデジタルウイルスとさえ呼ばれる、効能多漏という名の無能駄郎が作り上げた、私番号樹脂板というシステム自体が、本人と大差ない壊滅的な役立たずだからなのか?

 あっという間に積極的平和主義推進使節団という看板かんばんをかかげた大艦隊は、じくれ曲がってひしゃげてつぶれたグッシャグシャのスクラップに成り果てて、積極的平和主義に生命を捧げ終えたすさまじい数の死体達が、宇宙の果てが生み出す暗闇の中へと消えていった。


「こんなものは捏造ねつぞうだ!」

「こんなものは生成動画だ!」

「こんなものは悪意ある切り抜きだ!」

 またもまたも、どこかから給料でももらっているかのような熱心さで、右でも左でもない普通のSpace Synthesis System市民を名乗る者どもが、ウヨウヨ情報の海に現れて、ネトネトに粘着質に

「声なんかあげても無駄だ」

 という自分自身の言葉を無視して、自分だけは大きな声で、おまえらが言うことなど無意味だと、大きな声で叫び続けた。

 そんなことはおかまいなしに、ナイン・シックス・ポイント・ナイン96.9銀河標準メガヘルツは、あらゆる取り締まりをものともせずに、星の海に自由気まま勝手に流れていった。


 君はこの放送を信じる? それとも信じない?

 そんな話は時代遅れさ。

 神様信じてオールオッケー。そんな時代は遠の昔に過ぎた。

 あ? なんだって?

 ガース・ヒーデは、サウザンアライアンズ銀河から転進して、別の銀河で積極的平和主義の維持任務についてるんだ?

 あ? なんだって?

 キシガ・イフミーオは、ならず者テロ星系スカイカイトを無知蒙昧むちもうまいから開放し、別の銀河をSpace Synthesis System化しに転進したんだ?

 synthetic streamの放送法で縛りあげられたTVでは、そう言っているのかもな。

 でもな、ほんのちょっとでいい、考えてみてほしい。

 そして、ほんのちょっとでいい、疑問を持ってみてほしい。

 君はガース・ヒーデを、キシガ・イフミーオをその目でみたことがあるか?

 TVの中では、積極的平和主義を推進するために、どこか遠い銀河で大活躍していることになっている、あのビッグなドデカイ態度が過ぎるミスター宇宙戦艦様達が、本当に今も星の海に浮かんでいる証拠なんてあるのか?

 なにより君は、サウザンアライアンズ銀河にいったことがあるのか?

 スカイカイト星域がやった、テロが具体的になんなのかよく知っているのか?

 サウザンアライアンズ銀河とスカイカイト星域は、積極的平和主義によって、本当に平和になったのか?

 何もかもが信じられない世の中で、君は実際にみたこともないことを、TVがそういっているからと、すんなり信じて

「これは間違いがない絶対の真実だ」

 と断言することができるのか?

 すべてはSpace Synthesis System勢力圏内の、Space Synthesis System御用TVがそう言っているだけで、本当はどうなのかなんてわからない。

 実際にどの現場にもリアタイしていた俺は、ドンパチのさなかにsynthetic streamの報道機関が取材しているのを、これっぽっちもみていない。

 つまりは、今現在TVで流されている内容は、synthetic stream中枢閣大本営様が

「こうだ!」

 と言ったことを、本当にそうなのか確認さえしないで、ただただ横流ししているだけのものさ。

 さて、それではちょっと気分を変えて、synthetic stream以外の報道ってやつをみてみるかい?

 これから流すのは、サウザンアライアンズ銀河のジャーデン・サヴェージ星域と、スカイカイト星域で流れている報道番組ってやつだ。君にみて欲しい。君がまだ旅したことすらない、この銀河の外で流されている放送というものを。

 本当のことを言うと、こいつを流すのは著作権的にマズイんだけどな。こちとらガチでバチバチの海賊放送なもんで、すまねえな、そこはぶっちぎらせてもらうぜい。

 濃紺を背にしたドクロマークがモニターから消えて、次々に映像が流れ出す。

 ブラックホールへと飲み込まれていくキシガ・イフミーオの姿が、その横で仲良く潰れひしゃげるヨシム・ラーヒフロミとイシーンズ宙域斬撃改革艦隊のスーパー宇宙戦艦 (タイプX)の映像が流れる。サウザンアライアンズ銀河に突如現れた侵略艦隊が、正体不明の一隻のドレトロなデザインをした宇宙戦艦のケツを追っかけて、ただの一発も撃たれることなくブラックホールに消えた珍事についてNEWSが語る。

「これは平和への挑戦です」

「武器による威圧行為が呼んだ惨劇さんげきです」

 ここではないどこかのニュースは、積極的平和主義をクソミソに非難する。

 捏造動画ねつぞうどうがだ。陰謀論だ。これこそがプロパガンダだ。

 どう言うもお好きにどうぞ。

 この放送を否定するのは簡単なことさ。

 Space Synthesis Systemのド偉いミスター権力の頂点が、キシガ・イフミーオとガース・ヒーデの現物をみせてくれればいいのさ。

 平和になって、誰もが笑顔になっている、サウザンアライアンズ銀河とスカイカイト星域に行ってみればいいのさ。

 とは言え、戦争があった現場に行くのは、君にとってそう簡単なことではない。

 だからさ、もしかしたら、synthetic streamはまた莫大なゼニーを銀河臣民から巻き上げて、それでもって同じ艦を作り上げ、再興 (サイコ)キシガ・イフミーオなのにも関わらず、これがキシガ・イフミーオでござい。

 これが平和の象徴しょうちょうであり、積極的平和主義の成果の証拠でござーい!

 なんて、悲惨ひさんな歴史を修正し捏造ねつぞうして、都合のいいことを言うのかもしれない。

 synthetic streamはそれくらいの嘘は息を吸うようにつくだろう。ここはそういう勢力が牛耳る、異次元にイカれた世界なんだからな。

 おっと? SNSにウチの放送についての話が流れてきたぜ。

 おまえの言っていることが邪悪な真実だとするならば、じゃあ何を信じたらいいんだって?

 TVをつけて流れてくる情報が嘘だって言うなら、いったい何を信じたらいいって? 

 はっはっはっは。それだよ。信じるっていうその発想だよ。

 いかに広過ぎる大宇宙と言えども、知的生命体がこれだけあちこち飛び回っているのに、未だに神様なんぞ誰もみつけちゃいない。

 ちょっととなりの銀河まで、旅行もまともにできない不出来な世界を作った無能と言われるのを恐れ、神が冷や汗流しながら不眠不休で作ったと言われるグラジ

・ゲートだってあるじゃないか?

 あれは間違いなく神様が作ったものだろう?

 おいおいおいおい。

 そんなのはな、小粋な誰かが考えた、SFジョークってやつだよ。

 グラジ・ゲートだって、物理的にちゃんと説明ができるブラックホールの変異種のひとつで、時空が歪みきった果てに宇宙にあいちまったワーム・ホールに過ぎない。

 義務教育でやらなかったか?

 俺はろくに学校に行っていないが、それくらいのことは知っているぞ?

 まあ、クソみたいな狭い世界しか知らないセンコーがいばり散らす、ちっちゃなカルト集団の始まりみたいな学校の話はおいといて……

 信じる? 信じない? 神様信じりゃ万事OK?

 とっくの昔に、そんな話をしている時代じゃないだろう?

 細かいことはすっ飛ばすが、つまりはそういうことなのさ。

 信じる、信じないじゃない。疑うんだ。

 疑って自分の頭で考えるんだ。

 それでもって、自分の頭から出てきた考えを誰かにぶつけて、その考えが他の誰かにとってどんなものなのか? 聞いてみるんだよ。

 知的生命体は知的なはずなのに、どういうわけかしょっちゅう間違う。そしてなぜか、間違いが圧倒的過半数を得ることが時にある。

 過半数が賛成しているんだ、この道で間違いない。

 そんなのはな、細かいことはわからんが、みんなが行くからみんなで行こうこの航路。

 結果、向かった先はブラックホールで、ハイ終わりってやつさ。

 そういうこと、実際よくあるんだぜ。

 もしかしたら、ブラックホールに呑まれて、ぐにゃりと曲がってひしゃげて折れてぐしゃりと潰れちまったキシガ・イフミーオは、そういう死に方をしたのかもしれねぇなぁ。まあ、細かいことは知らんけど。

 宇宙はあらゆる星と銀河が想い想いの思想と視点をもって、互いが殺し合うほど干渉することなく、自由気ままに勝手に存在できるほどにドスゲエ広い。

 なのに何もかも右にならえの、みんなでブラックホールみたいに暗い未来へGO TO。

 そんなくだらねえ生き方をしなくたっていい余裕は、この大宇宙にじゅうぶんある。

 なのに、なんでだろうな?

 世の中ってやつは、世間様ってやつは、右にならえのみんなでブラックホールへGO! が大好きだ。

 君の日常に疑問はあるか? これは本当に正しいのだろうか?

 いわゆる素朴な疑問てやつさ。そんな素朴な疑問にも答えられずに

「お答えは差し控えさせていただきます」

「個別の案件のためお答えは差し控えさせていただきます」

「仮定の質問にお答えすることは差し控えさせていただきます」

 何もかも答えることをさしひかえなきゃいけない、そんなもろい真実なんてあると思うかい?

 どんなに疑いを持ってかかっても、

「ほら、これが真実ですよ。なぜならこれこれこうで、証拠もここにちゃんとあります」

 そんな感じに、疑いなんてものは爆散四散ばくさんしさんちりぢりの粉々にしちまうのが、本当の真実ってもんなんじゃないのか?

 真実ってのは、お答えを差し控えるほど弱いものか?

 真実ってのは、仮定の前に沈黙するほど弱いものか?

 真実ってのは、個別の案件の前に黙っちまうほど弱いものなのか?

 いいや、違う。

 真実は邪悪なまでに強い。

 次々に襲いかかってくる、あらゆる疑念と疑惑と疑問を、皆殺しの返り討ちにしてしまうくらいに真実は強い。

 そんな放送をお送りするのは、邪悪なる真実、海賊放送船イービル・トゥルース号だ! 

 俺をいくらでも疑え!

 俺にいくらでも質問してくれ!

 どんなSNSでもかまわない、#アークの海賊放送で好き勝手に言ってくれ!

 どんなに俺を批判しようが、そんなものはごみカスクソみたいに蹴っ飛ばしてやるよ!

 なぜなら俺は間違いなく存在しているからだ!

 俺が言っていることは嘘ではないからだ!

 俺にお答えを差し控える必要は一切ない!

 この大宇宙には、君の疑問が必要だ!

 君の声が必要なんだ!

 君が黙っているままで、世の中が良くなるわけがない!

 俺でも誰でもいい、疑問を口にして、この世界に漂っているsynthetic streamと言う名の、不気味な潮流の正体を知ろうとしてくれ!

 この放送を君にお送りしているのは、邪悪なる真実号に乗る海賊放送屋だ。

 たった一隻の海賊放送船イービル・トゥルース号はこれより、synthetic streamの大渦をブチ抜く!

 大宇宙をいつかひっくり返す、残弾無限の一石を投じ続けることが、俺と君が今できることなんだ!

 本当だよ!

 ここではないどこかにいる君に声を届けるために、海賊放送船イービル・トゥルース号は、残弾無限の一石を宇宙に果てにむかってブッ放し続けるぞ!

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