目次 次へ 1/397 序章 序章 青い球体(きゅうたい)が、無限に広がる宇宙の海に浮かんでいる。 太陽の光を受けて輝く球体は、あまりにも美しかった。 「いい星じゃないか」 宇宙という大海原(おおうなばら)に浮かぶ戦艦の艦橋(かんきょう)で、眼下(がんか)に広がる青い球体をみつめて誰かが言った。 「めちゃくちゃにしたくなるよね」 そう言って、別の誰かがケラケラ笑う。 「日常を強奪(ごうだつ)しに行こう」 誰かの言葉を合図に、宇宙戦艦は青い球体へと艦首(かんしゅ)を向ける。そして重力にひかれるままに大気の層を押し分け、青い星へと降下を開始した。