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リレー小説は続く

「優真おにぃちゃん!おーはーよー!」

「あぁ。明奈か。おはよう」

 爽やかな挨拶で返事を返す。

 全く……妹ってのは最高だな。

 おっぱいはちっちゃいけど……いやそれがいいのか。

 あぁ。サラサラの髪が凄くいいなぁ。鼻近づけてスンスンしたいなぁ。

 明奈の胸でハァハァしたいなぁ。

「お兄ちゃん?ご飯。出来たよ?」

 俺の顔を覗き込み、そう言う明奈。

 あぁ……素晴らしいなぁ。

 リビングのテーブルを見ると、そこには妹が作った朝ごはんが並べられていた。

 美味しそうだ。もちろんいい匂いがするし、妹の香りもする。

 そして並べられた料理の1つである卵焼きを、ひとくち食べる。

「あぁ……。美味いなぁ。お前の味がするよ明奈」

「そう?もう……お兄ちゃんったら〜」

 妹ご飯。最高ですね。




「それじゃあ。俺は行くから」

 飯を食べ終わり、俺がそう言うと妹は少し寂しそうな顔をして

「うん……。行ってらっしゃい」

 その妹の額にキスをして、玄関から出ると、そこにはツインテールのJCが居た。

「あ!優真さん!一緒に行きましょう!」

 JCとは思えないその胸は正しくロリ巨乳という言葉の具現化と言える。

 あぁ。可愛いなぁ。

「やっぱり小学生は最高だな……」

 そうつぶやき、俺は小学校へ足を運んだ。






────────────────






「なるほど……こうきたか。流石だ朝比奈。お前天才みたいだな」

「もっと褒めてもいいんだよ~?あ。でも前の衛藤のちょっとえっちな妹も良かったよ」

「そうか……。やはり俺らは分かり合える存在……」

 授業が終わり、部室に向かった優真は、入った瞬間に、異様な気配を感じた。

 その気配の根源は……2人の変態。

 原稿を読み、「ぐへへへ……」と笑うその2人は正しく変態。

 優真はその光景に震え、恐怖した。

 そのあまりの恐ろしさと絶望に涙すら流した。これも初めての事だった……

「おい優真!?歯をガチガチならすか!お前はベ○ータか!?」

 その2人のうちの一人……衛藤輝明は、読んでいた原稿を机に丁寧に置いてから、優真にそう言った。

「……ほら。入った瞬間ヤバいやつらが2人いたからさ……。通報した方がいいのかな……」

「いやダメダメ!」

 必死に止めにかかったのは2人のうちのもう1人……朝比奈芽位。

 金色の髪をふさふさと揺らしながら、通報しようかと取り出していた優真のスマホを取った。

 すると優真は見るからに突然焦り出す。

「ちょっ!返せ!返せよ!」

「え?あ。もしかして待ち受けが凄いえっちなやつだったりー?」

「それより気まずくなる!返せ!」

 スマホを取り返そうと必死に朝比奈を追う優真だが……

「ってお前足はえぇなぁ!?」

 実は朝比奈。足が早い。

 教室ではあるが他の教室よりは大きいこの文芸部部室では、優真は体に触れるどころか追いつくことすらも出来ない。

「まぁね~。さぁて。壁紙は何かなぁ~っと!」

 明らかに悪そうな笑みでスマホの電源をつける朝比奈。

「やめろぉぉぉぉ!!」

 絶叫する優真と、それを眺める衛藤。

「それっ!……ってあれ?」

「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 その待ち受けを見た朝比奈は、少し意外な顔で、首を傾げた。

 横で発狂する優真をさておき、衛藤もその画面を見る。

「……ん?何だこの子……。めっちゃ可愛いけど」

 その画面の奥に映るのは……美少女だった。

黒いショートヘアのその少女。

 ぱっちりとした目は、どこか幼さを感じさせ、その満面の笑みからも、ロリっぽさを感じる事が出来る。

 しかし、幼すぎる訳ではなく、きっちりと成長しているのも見てわかり……

「誰だこの子。つーかさ朝比奈」

「何?この子に一目惚れした私に何か用?」

「この子さ……」


「優真に雰囲気似てねぇか?」


「えー?そんな訳……ってほんとだ」

 そう。その待ち受け写真は。

「もしかして優真の妹である明奈ちゃんだったりする?」

 そう。佐々木明奈であった。

 赤面しながら起き上がる優真。

「まぁ……うん。そう。そいつは俺の妹だよ。えぇ。可愛いでしょう」

 目に光がなくヤケクソ気味に言い放つ優真。

 それに対し2人の変態は興奮気味に噛み付く。

「これが明奈ちゃんか!おいおい優真!お前よォ~……人生勝ち組じゃねぇか!」

「私こんな妹欲しかったなー……。それでいつ合わせてくれるんだっけ?」

「落ち着け変態共が……」

 呆れる優真である。



────────────────



「これは……。なぁ榊原。どう思う?」

「ふざけてると思いますね。私が書いた土台がもう跡形もないわ……」

「俺はこれがリレー小説の続きだとすら思ってなかったよ。おい変態。反省しろ」

 床に正座するのは朝比奈。

 あとからやってきた榊原と藤宮は、朝比奈が書いた小説に、もはや呆れていた。

 先程榊原も言っていたが、榊原が初めに書いたリレー小説は跡形もない。

「いやその……やっぱりさ。その人その人での個性っていうのはあると思うんだよ。だからさ?許して~?」

 手を合わせて、そう願う朝比奈だが……

「個性が出すぎよ。朝比奈さん?あなたは好きな事ばかり描きすぎなの。ストーリ性がまるでないの。そう……まるで優真くんの転生小説みたいにね……」

「そうだぞ朝比奈。お前が書いたリレー小説は俺の転生小説並のクオリティで……って俺さりげなくディスられた!?」

 すました顔でさりげなく優真の小説をディスる榊原に、優真もすかさずツッコんだ。

「ほんとだぞ朝比奈。これからは気おつけろよ。妹好きなのは分かるけどよ」

「いや衛藤。お前も共感してただろ」

 正座人数が1人増えた。




「……まぁこれがリレー小説の続きと言うことになるんだよなぁ。先輩可哀想だなぁ」

「あぁ……。まぁ衛藤が出ているからな。何とか私が思い描く結果にはなりそうだ」

「え?衛藤ですか?」

 予想外の人物の登場にキョトンと首を傾げる優真。

「あぁ。衛藤だ」

 何故か顔を赤らめる藤宮に、優真はなんとも思わなかった。

 ……その後ろで何かを察したのか震える衛藤がいるが。

「まぁそれにしてもここまで話がコロコロ変わるリレー小説なかなかないでしょうね」

「まぁな。というかこれほぼリレーしていないしな……」

 最もすぎる発言に、肩を落とすのは変態2人組しかり正座2人組。

「榊原さん以降の話を簡単まとめると……」

 坂田は好きだった美紅を裏切り、妹と付き合った。というストーリーを見る文芸部メンバー。

 そして気まずくなって優真(小説内)が家に帰る。

 そして家にいた妹とロリ巨乳のことのラブコメが始まる。(原稿用紙200枚)

 衛藤は申し訳程度の出演。

「……なんだこれ」

「私が聞きたいわ……。なんでこんなめちゃくちゃになったのかしらね。衛藤くん」

「申し訳ありません……申し訳ありません……」

 正座モードから土下座モードへチェンジした衛藤は謝罪の言葉を永遠と続ける。

「まぁ何言ったって変わらないからな。私が頑張るしかない」

「おっ!流石先輩だぁ!」

 目を輝かせて顔を上げる衛藤だが……

「何故お前が喜んでいる?折るぞ?」

「っっえ?何を折るんですか?ま……まさかね。骨なんて言わな……いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 腕を折り曲げられ、悲鳴をあげる衛藤である。

「なんというか先輩も変なの描きそうだなぁ……」

 ボソッと呟く優真だが……

「こいつらと一緒にするな」

「今の聞こえんの!?」



……この後優真も悲鳴を上げさせられる事になる。




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