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優真。絶望にひれ伏す

「皆さん!来月は修学旅行です!」

 教卓を叩き、目を輝かせるのは生徒ではなく先生。

 優真のクラスの担任がそう言うとクラス全体がわっと盛り上がる。

 様々な場所から歓喜の声があがり、「いやー楽しみだったんだよー!」やら「何持ってこうかなー」やら「ふふふ……この時が来たな。ホテルで女子を襲撃だ!」やら。

 クラス中……どころか2年生の階である3階全体が歓喜に包まれる。

 その空気の中、たった1人、机に突っ伏し、絶望する男が。

 その名も─佐々木優真。

 クラスにいる友達は衛藤と朝比奈のみ。

 しかも衛藤も同じ班の友達と話しており、朝比奈も周りの女子と話しているため、優真はただ1人取り残される。

 優真は、修学旅行しかり校外実習が嫌いだ。

 理由は勿論……

「さて!今日はメンバー決めだ!4人でグループ作れー!!」

 これである。

 そう。優真が最も恐れているのが、この「グループ作ってねー」である。

 そもそも友達が同じクラスに4人も居ない。つまりみんなが楽しんで作るグループづくりの気持ちも分からない。

 だったらせめて衛藤や朝比奈と一緒のグループに居れば言いじゃんという話かもしれないが、勿論衛藤はいつも「グループ入るか?」と誘ってくれるのだが……。

「俺が入ったら……迷惑だろうなぁ……」

 当の優真がこの状態。

朝比奈は女子だしそれはそれで迷惑だろうなぁ……と。

 突然ボソッとそう呟いた優真に周りのクラスメートは「キモっ……」と離れていく。

 「もはやいじめだろこれ……」と優真は思うのだが。

 結果、優真が入るグループは陰キャの寄せ集め、陰キャの欲張りセットと言わんばかりのグループ。

 野球チームで例えれば戦力外の寄せ集め。

 初年度楽天もびっくりのメンバーでの旅行となる。

 するとグループにも関わらず誰一人話すことは無く、とりあえず一緒にいて旅行に行くやつらみたいな状態になり、実に寂しいものとなる。

 そして今回も、そのような結果になり、今年も寄せ集めチームが作り上げられたのだった……。





────────────────






「お前は本当にネット弁慶ならぬ身内弁慶だよなー……。俺たちと喋る時みたいにみんなと話せばいいのによ」

「それが出来たら努力しないよ!マジで!はぁ……今年もなんか見たことある顔ぶれだよ」

「むしろなんであの陰キャメンバーはいつも同じクラスなんだろうな……」

「陰キャメンバーって……正直すぎるでしょ……」

 地獄を抜け出した優真は、直ぐにその教室から出て、部室へ向かった。

 その後やってきた衛藤と話している。

 今日は朝比奈、榊原が仕事により部活に来ることが出来なくなったため、この2人と部長のみ。

 だが藤宮も「あの2人は大人だからな。お前らも見習え。私は少し生徒会のアレがあってな」と言い残し、部室を出た。

 そのため部室に残るのは2人だけで、久々に2人で話していた。

「んにしてもねー……。良いよね衛藤は。友達がいて」

「お前もいんじゃん」

「違うよ!クラスに!」

「俺と朝比奈がいんじゃん」

「でも同じグループじゃないじゃん!」

「誘ったじゃん」

「だって……ぐふぅ……」

 あっさり沈黙する優真。

 衛藤は苦笑いしながら話を切り替える。

「んでお前最近小説書いてるか?中々見せてくんねぇけど」

「あー……」

 絶望で机に顔をぶつけていた優真がゆっくりと顔を上げる。

「書いてるんだけどさー……。なんか面白くないんだよねー」

「面白くない?」

 優真の発言に思わず首を傾げる衛藤に、なおも優真は続ける。

「なんかこうしっくり来ないと言うかなんと言うか……よく分かんないけど面白くなくて。人に見せれるクオリティじゃなくてさ」

「そんなプライドがあるとは……。まぁ俺からしたら感想言わなくていいから楽で良いんだけどさ」

「ツンデレ?」

「お前なぁ……」

 とぼける優真に衛藤は呆れながらため息をもらした。



───────────────



「榊原ちゃ~ん……。これもダメ~?」

「ダメよ。明らかに顔が幼いわ。もうちょっとこう……大人っぽくして欲しいのだけれど」

 部活を休んでいた2人。

 2人は今、同じ部屋にいる。

 FA文庫本社にて。

 会議室に集まった2人は、挿絵に着いて話し合っていた。

 榊原が書いている『らいとのべる』の新刊である3巻。

 その巻にて登場する新キャラについて、意見を交わしていた。

 そのキャラは18歳で、主人公のひとつ上。

 お姉さんキャラとして登場させたのだが……

「どう見ても……幼女よこれ。これが18歳なんてありえないわ」

 朝比奈が書いた絵は、とても18歳とは思えない絵だった。

 小学生を思わせるかのような顔つきに小学生を思わせるかのような髪、服、靴。

 挙句の果てに『ランドセルを背負っている』。

 これにはあまり挿絵に意見を出すことがない榊原も流石に訂正を申し込むが……

「そうかなぁ……。結構良くない?これ。私はいいと思うけど~……」

「……ランドセル背負っているのよこれ。何歳なの?このキャラは」

「小学生だよ〜!」

「別キャラを書いているじゃない……」




「いやでもさ〜。エロゲーに出てくる女の子は見るからにロリでもみ~んな18歳だよ?」

「えっちなゲームなんて知らないわよ……。とりあえずこれはダメ。明らかにあってないもの」

 ここはビシッと言い張る榊原。

 そもそもライトノベル作品に置いて重要なのは文章だけでは無い。

 挿絵の好みで買う人だっている。

 どれだけいい作品でも挿絵が好まれなければそもそも手に取って貰えないのだ。

 そのため優真も絵が古っぽいという理由で涼宮○ルヒの○鬱を。

 あんまし絵が好きじゃないという理由で甘城ブ○リアントパークを、手に取っていなかった。

 尚その後読んでみて、「この作品はこの絵だよなぁ……」と納得。

 何故初めから読まなかったのか、自分を責め立てた。

 まぁ大体の人がわかると思うが、ライトノベルというのはそういう物である。

 そのためいくら温厚な榊原と言えど、本の売上しかり自分の本をより多くの人に読んでもらうために、挿絵もしっかりしたい。

それが榊原の考えだった。

 いつも以上の真剣な顔つきに、朝比奈も何か思うことがあったのか

「う~ん……。分かった。頑張って書いてみるよ。榊原ちゃんの為に……ね」

 そう答えた。

「そう……良かったわ」

 やっと説得できたかとほっと胸を撫で下ろす榊原だった。


どうも。ずんだです。

順調に。いいペースで投稿できております。

感想も頂けまして……。嬉しさにガチ泣きしてました。

まぁその話は置いといて……。

ここまで短編をトントントンと投稿してます。

初期レギュラーである優真、衛藤、榊原、朝比奈、藤宮、明奈。そして新キャラの神子。

ここら辺の恐らくこの作品のレギュラーメンバーになるであろうキャラがあらかた出演しました。

とはいえ榊原と間接的に優真くらいしか過去のストーリーはかけてないですし、榊原に関してもあまり深くかけてはいません。

いやぁ朝比奈のは書いてたんだけど消えちゃってね……。

数話前の優真の書いた小説が消えたあの話はあの時の気持ちを優真にも感じて欲しくて描きました(クズ)

なのでこの先も短編を出しながらたまにキャラの過去編、あと進展とかを描けたら良いなぁと思います。

前に言ったような気がしますが、メインヒロインは未だわからない状況ですね。

榊原1歩リードで次に明奈……なのかな?

一応決まってはいますがいつどこで明かすのかは自分でも分かってません(おい)

個人的に衛藤説を推したいですね(

今回のこの作品。PV、ブクマ共に全く無く、はっきり言って読まれてるのか分からなかったのですが、最近ブクマが初めてつき、感想も頂き。

嬉しさで舞い上がっております。あ。ブクマとポイントぜひぜひお願い致します。

1日PV100が如何に幸せなのかを改めて実感しております。

逆になぜ過去のあの小説たちは余裕で200行ってたんだ……。

長々とあとがき書いてますがもう少しお付き合い下さい。もうすぐ終わりますので……。


えっと……今作は勿論ラブコメなのですが、日常パートが多いため、あまり書いたことがないシーンが多いです。

そのため、気になるところ、直して欲しいところなどありましたら、感想で頂けるととても嬉しいです。

まだ描き始めて1年も経っていない故、まだまだ文章力、ストーリー、キャラ全て、荒削り且つ下手くそだと思われます。

皆さんのお言葉でぜひこのずんだという作家を成長させて欲しいです。

まだまだ未熟者ですがこれからもよろしくお願いします。

今日はこの後18時からもう1話。

やっとのこさ、久々に書く朝比奈回になります。

推しキャラなんてのも作りながらお楽しみください。

長々申し訳ございません。ここまで読んでくださった皆様本当にありがとうございます!

それでは次は……まぁいつか会いましょう。

必ず。ね。

それでは。



ツインテールロリっ子美少女ずんだ

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― 新着の感想 ―
[良い点]  優真の言う「人に見せれるクオリティじゃ無い」分かるー! なろうのストックに死蔵されたヤツをどうにかしないと! という気分になりました。  ちょこちょこ挟まれるリアルな小ネタ、とても好きで…
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