異世界さんこんにちは
いやぁ、話が進む〜!
てなわけで第3話!!!
ようやく異世界出てくるぜぇ〜
あぁ…暖かい木漏れ日の下…俺は微睡んで…
って、いやいやいやいや!この感じ前回もあった!
「ぐっ…うぉ、おぉおぉ…」
何故だか重い体を無理やり起こした。
いや、何故だかじゃねぇよ。もろ爆発食らってんじゃん。確信犯じゃん。
「あっ!起きましたか?」
奥から可愛い声とパタパタと足音が聞こえた。
「うん、まぁ、君のおかげで危うく永眠しそうになったけど、起きたよ」
皮肉を交えて返事する。皮肉じゃねぇな。ど直球だな。
「しょうがないじゃないですかー!起きないんですもん。無理やりにでも起こすしか…」
「その無理やり起こす方法で死にかけてんだってば!」
この子と会話していたらそこそこに頭が冴えてきた。改めて状況を把握してみると俺はどうやら家の中にいるみたいだ。木漏れ日なんて入ってこない。やべぇ、開幕早々嘘ついたのバレる。
色々聞きたいことはあるがとりあえず…
「あ、あの…助けてくれて、ありがとな…」
くそっ、お礼なんてここ最近言ってないから変なところでコミュ障出た…
うわぁ、初対面の子に早速引かれたなこれ…
「あ〜、いえいえ!元はと言えば私があんなところにいたからなんです!こちらこそ助けていただきありがとうございます!」
…天使や…いい子やん…ごめんね、殺人犯扱いしようとして…うん、よくよく見たら可愛いやん。
えっ、俺マジきも…萎えるわ…
「っじゃなくて!」
「うおわぁ!?ど、どうしたんですか?」
自己反省なんかしてる場合じゃない。
今の状況について聞かなければ。
「あの、ここはいったい…それに君は?」
「あー、そうですね、服を見る限りここの人ではないそうですねー」
「ここの人ではない?」
これ…ほんとに異世界…
いやっ!いやいや!あれだ!車にはねられた拍子に何処か異国の地に飛ばされてしまったんだきっとそうだ。
「はい、私がついさっきまで居た世界に同じような服を着てる人いっぱいいましたから 」
つまり、俺と同じ学校のやつか…。
あれ?でも…
「制服くらいここでも着るだろ?ここどこか知らんけど」
「いえ、着ませんよ?こことあなたの居た世界は別物です」
…はい、決定。異世界だわ。ここ。ラノベでしか見たことないあれだわ。にしても和風だな。そういうタイプの異世界か。
「あっ、でもこことあなたの居た世界は干渉しているんですよ」
「干渉?」
「はい、ここ「神伝郷」と
あなたの居た、まぁ、現実世界は干渉してるんです」
ここは神伝郷と呼ばれ、俺のいた世界と関係してるらしい。
「にしても、干渉っていうのは?」
「神伝郷には神と呼ばれる存在がいるんです。」
「神!?」
「えぇ、その人たちがたま〜に暴動?を起こすんです」
「暴動!?」
なんか色々とすごいなこの世界!
あ、いやでも、異世界だもんな。
「で、そんな神々の暴動が現実世界に異常をきたしたりするんです」
「!!…それってもしかして…」
「地震とか、噴火をもたらしたりするんです」
おいおい…俺のいた世界に異常現象もたらしたのって神さま達が暴れてんのが原因かよ…
…流暢なこと言ってる場合じゃなくね!?
「止めなきゃ!その暴動とやらを!」
「あ〜!待ってください!」
起き上がろうとする俺を止めようとする。
「っていうか、私の魔法食らってもう動けるんですか…」
「お、おう…」
確かにさっきより体が軽い…
「じゃなくて!止めなくていいのか!?」
「そこで、私、[六道 魔夜]の出番です!」
見せつけるように手から炎を出して、名乗った。
六道 魔夜…それが彼女の名前らしい。
どうやら、本物の異世界に来てしまったようだ…
魔夜ちゃんですって!
名前考えるの大変だった!
さぁ、次回はどうなるのか…
思恩と魔夜の絡みにも期待…!