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二十歳で始める異世界生活  作者: ぽお
第1章 未定
8/18

第7話 遂に始まる異世界生活

大変長らくお待たせしました。

今まで待っていてくださった方、もしいらっしゃったら、本当に申し訳ございません。

 あたりを包んでいた光が消えると、そこには沢山の人がいた。町大きな広場のような場所だ。太陽は既に沈みかけており、あたりは沢山の町の光で照らされている。


(遂に異世界に来たのか…)


 とは言っても今は楽しみ半分、緊張半分といった感じで、あまり異世界に来たという実感は無い。とりあえず、所持金とかも確認したいしステータスでも見てみるか、と思ったがシーフにされた注意を思い出し、とりあえず人気ひとけの少ない路地裏の方へ行って確認してみる。


-----ステータス-----

信条しんじょう 雅人まさと 男

年齢 20歳

所持金 1000G

Lv(レベル) 1

HP(体力)  42

AP(攻撃力) 18

DP(防御力) 53

SP(素早さ) 29

LP(幸運)  11


MP(魔力)  302875106592253


スキル  <魔法の極み>

オリジナルスキル  <怖い物知らず(マシンタイプ)> (痛みや、疲れを感じないスキル)

---------------


相変わらず、MPはおかしいな。こんなの、異世界無双をやってください、と言っているとしか思えない。


でも、俺は異世界無双でハーレムを作る気は全くない。なぜなら、俺は元の世界の目立たない生活は嫌いじゃなかった。もちろん、こういう展開を夢見て異世界に来たわけだが、本当になるとは思わなかったし、なった今でもどうすれば良いのか分からない。


だから俺は今まで通り、「下の上」の目立たない生活を目指して、この世界を生き抜いていこう、と思う。


ところで、所持金は1000Gか。この世界での金銭感覚が無いため、多いのか少ないのか、判断することは出来ないが、初期金額としては妥当なところだろう。

  

 どこかで銃弾避けゲーム(アンタッ●ャブル)でもして、一気に稼げないかな、などと訳の分からないことを考えていると、


「よう、兄ちゃん。そんなところで何してるんだ?」


 と、明らかに悪役めいた声が後ろから飛んできた。どうやら、盗賊のたぐいらしい。いや、盗賊と言うよりは不良だな。


 あんなMPを見られて大騒ぎされても嫌なので、慌ててステータス画面を消すと、どうやら初心者であることを隠すためだと思われたようで、


「あー、無駄無駄。さっき兄ちゃんが何も無いところから、突然現われたの、見てたから。それに、俺らだってこの世界に来たのはつい数日前だ。動きや装備を見ても、兄ちゃんが初心者だってのは丸わかりだぜ。」


 ここで、ようやく振り返って見ると、どうやら不良は3人組だったようだ。3人とも見るからに厄介そうな人相にんそうをしている。


 走って逃げるつもりだったが、(SPに軽く補正を掛けてやれば、一秒もいらずにこいつらを撒けるだろう)数日とはいえ俺よりもこの世界について詳しく知っているようだから、少し下手したてに出て情報収集をしておくとしよう。


「え、えーっと、皆さんは、俺…いや、僕に、ど、どうしてほしいんですか?」


「おう、中々に物わかりが良いじゃねえか。じゃあ、とりあえず全所持金と、全所持アイテムをおいていって貰おうか。」


 お、早速さっそく欲しい情報が手に入りそうだ。


「え、えーと、所持金って、ど、どうやったら実体化出来るんですか?」


「まずは、ステータス画面を開いてみろ。」


うーん、どうしようか。もしも、ステータスを見られでもしたら大騒ぎになるだろう。

でもシーフは、特別なスキルや魔法を使わないと見ることはできない、と言っていたし、とりあえず言う通りにしてみるか。もし騒がれたら、力ずくで黙って貰えば良い。


「だ、出しました。え、えっと、次はどうすれば?」


「次は、頭の中で取り出したい金額を念じろ。お前はもちろん全額だから、1000Gだな。」


金を渡す気はさらさら無いが、とりあえずは言われる通りにやっておこう。


ステータス画面を開きながら、頭の中で、1000G、1000G、と念じると、手の上に銀色の硬貨が現れる。その硬貨には、「1KG」と、書かれている。


「あ、あの、硬貨って、他にはどんな種類があるんですか?」


「あ?なんで俺らが、てめえにそんなこと教えなきゃなんねえんだよぉ?とっとと、アイテムも全部出しやがれ!」


ちっ、教えてもらえなかったか。でも今はそんなことより、


「い、今、アイテムって言いました?」


「ああ、そうだよ。早く出せ。誰か来たら面倒だろうが。」


「す、すいません。アイテムってどうやって出すんですか?」


「はぁ?お前、チュートリアルで教えておらわなかったのか?」


シーフのせいか…


「は、はい。」


「ったく、ステータスと同じように、アイテム、って念じればアイテム画面が開く。アイテム画面が開いたまま、取り出したいアイテムを念じればさっきの金と同じように出てくる。急げっ!」


ほお、これはなかなか重要な情報をもらった。とりあえず開いてみる。


-----アイテム-----

消耗品 5/20

・水 10L

・パン 3日分

・ガスボンベ 5本

・APアッパー 1本

・DPアッパー 1本


素材 0/100


装備 4/50

・布の服 (E)

・布のズボン (E)

・布の下着 (E)

・ヒノキの棒


大切なもの 2/∞

・ガスコンロ (譲渡可)

・シーフからの手紙 (譲渡不可)


---------------


おお、こんな感じなのか。消耗品の所持限界が20って、少なくない?


「じゃあ、布の下着と手紙以外は、全部置いて行ってもらおうか。」


「もちろん、金も置いてなっ!キッヒッヒ!」


うおっ、不良B、お前初めて喋ったな。ちなみに、不良Cは出会ってから一度も喋ってない。


うーん、何にせよ、これ以上こいつらから情報を聞き出すのは無理かな。じゃあ、さっさとトンズラするか。できることなら、こいつらの所持品をいただきたいところだが、あまり騒ぎを起こしたくない。


逃げる為、SPに補正を掛けて準備をしていると、


「お前達、そんなところで何をしているんだ?」


という、女の人にしては低めの、力強い声が聞こえてきた。


これの声はまさか…メインヒロイン!?

今回から、新章が始まります。

また、更新も再開したいと思いますのでよろしくお願い致します。

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